ドコモSMTBネット銀行のデビットカード(旧 住信SBIネット銀行「ミライノデビット」)の特徴とお得な使い方。スマプロランクで還元率を上げる

審査なしで持てて年会費もかからないデビットカードとして知られていた「ミライノ デビット」は、いま公式サイトのどこを探しても出てきません。発行元の銀行の名前が変わり、カードの名前も還元率の決まり方も入れ替わったためです。この記事の後半は、Visa版を3年間使った会社員による当時の体験談をそのまま残しています。前半で、いまの名前と条件がどうなっているかを先に整理します。

先に要点

  • 発行元は2026年8月3日に「住信SBIネット銀行」から「ドコモSMTBネット銀行」へ名前が変わりました。金融機関コード0038は変わっていません。
  • 個人向けデビットの現行ラインアップは4枚で、名前はすべて「デビットカード」で始まります。「ミライノ デビット」という商品名は現行の一覧にありません。
  • 還元率は券種で固定ではなく、スマプロランクで上乗せが変わる仕組みになりました。上限はプラチナで2.50%、Point+で2.00%です。
  • 鉄道・公共料金・税金など一部の利用先は券種にかかわらず0.30%です。ここは還元率の比較から外して考える必要があります。

いまの名前とラインアップ

まず銀行そのものの名前です。公式サイトの案内ページには「2026年8月3日、住信SBIネット銀行は『ドコモSMTBネット銀行』に変わります。」と書かれています。商号は株式会社ドコモSMTBネット銀行で、所属銀行の商号は三井住友信託銀行株式会社です。トップページの表題も「【公式】ドコモSMTBネット銀行(旧 住信SBIネット銀行)」となっており、旧名で検索して来た人が迷わないように併記されています。

旧名称と現在の名称の対応

カード名は銀行名の変更より前から段階的に置き換わっていて、「ミライノ」を冠していたのはデビットではなくクレジットカードのほうだけが残りました。公式のデビットカード一覧とクレジットカード一覧を突き合わせると、対応はこうなります。

この記事の本文に出てくる旧名称 2026年9月時点の公式の扱い
住信SBIネット銀行 ドコモSMTBネット銀行(2026年8月3日にブランド変更)
ミライノ デビット(Visa) デビットカード(Visa)
ミライノ デビット(Mastercard) デビットカード(Mastercard)
ミライノ デビット PLATINUM(Mastercard) プラチナデビットカード(Mastercard)
(当時なし) デビットカード Point+(Mastercard)が加わり、現行は4枚
ミライノ カード(JCB)一般 ミライノカード(JCB)。2023年11月30日で入会受付終了。発行事業は2025年1月16日に株式会社ジェーシービーへ承継

クレジットカードの「ミライノカード(Mastercard)」と「ミライノカード Travelers Gold」も、2026年8月3日で新規受付が終わっています。受付終了の対象外と明記されているのは「ミライノカードBusiness」だけです。

現行4枚のスペック

公式のカード比較表をそのまま読み取ると、年会費が無料なのは3枚、リアルカード(デビット付キャッシュカード)が自動で届くのは2枚です。還元率に幅がある2枚は、後述するスマプロランクで上乗せが決まります。

カード名 年会費 ポイント還元率 リアルカード 付帯保険
デビットカード Point+(Mastercard) 永年無料 1.25〜2.0% 任意発行(要手続・発行手数料1,100円税込) なし
プラチナデビットカード(Mastercard) 11,000円(税込) 1.25〜2.5% 自動発行 モバイル端末保険/旅行保険/ショッピングガード保険
デビットカード(Mastercard) 永年無料 0.8% 任意発行(要手続) なし
デビットカード(Visa) 永年無料 0.6% 自動発行(発行手数料1,100円税込) なし

付帯サービスが付くのもプラチナデビットカードだけで、空港ラウンジ、お食事の優待、Wi-Fiサービスが挙げられています。残る3枚は付帯サービスも付帯保険も「なし」と明記されています。年会費11,000円をどう見るかは、空港ラウンジとモバイル端末の保険を使うかどうかでほぼ決まります。

「デビットカード(Mastercard)」はスマプロランク特典の対象外です。名前が似ているので混同しやすいのですが、ランクを上げても還元率が動くのは「デビットカード Point+(Mastercard)」と「プラチナデビットカード(Mastercard)」の2枚だけです。

私の一押しデビットカードとお得な使い方体験談

ここから下は、Visa版を3年間使った時点で書かれた体験談です。当時の商品名・料金・ランク制度のまま残していますが、現在の条件とは異なります。読み替えの手がかりになるよう、節ごとに現在の扱いを補足しています。

執筆者紹介

Masa

ニックネーム:Masa
性別:男性
年齢:27歳
職業:会社員 兼 ライター
子供:なし
配偶者:なし(婚約者と同棲中)

大手IT企業の人事職として勤務しながら、兼業でWEBライターをやっています。将来専業ライターになることが目標で、日々コツコツ活動しているサラリーマンです。趣味はドローン撮影。都内ではなかなか飛行許可が降りず、最近は機体がホコリを被っています。

使ったデビットカード

住信SBIネット銀行 VISAデビットカード(利用期間3年0カ月)。現在の名称は「デビットカード(Visa)」です。

執筆者Masaさんが利用していたVisaデビット付キャッシュカードの券面
Masaさんの利用当時の券面。券面のデザインはその後改定されており、公式サイトには旧デザインの利用者向けの案内が別に置かれています。

利用当時のカードの種類と特徴

当時は3種類でした。以下の年会費と還元率は執筆時点のもので、現在の値は前半の比較表のとおりです。

ミライノデビット(Visa)
執筆者Masaさんが利用していたVisaブランドのデビットカードの案内
Visaブランド。現在の名称は「デビットカード(Visa)」で、還元率0.6%という水準は当時から変わっていません。
  • 年会費:無料
  • 還元率:0.6%
  • 有効期限:5年
ミライノデビット(Mastercard)
執筆者Masaさんが利用していたMastercardブランドのデビットカードの案内
Mastercardブランド。現在の名称は「デビットカード(Mastercard)」で、還元率0.8%も据え置かれています。
  • 年会費:無料
  • 還元率:0.8%
  • 有効期限:7年
ミライノデビットPLATINUM(Mastercard)
執筆者Masaさんが利用していた上位グレードのデビットカードの案内
上位グレード。現在は「プラチナデビットカード(Mastercard)」に変わり、年会費は11,000円(税込)、基本還元率は1.25%になっています。
  • 年会費:10,800円(税込)
  • 還元率:1.0%
  • 有効期限:7年
共通機能
  • 非接触決済(タッチ決済)
  • 外貨預金から支払い可能
  • 海外ATMで現地通貨を引出せる
  • 国際ブランドなので世界中で利用可能

このデビットカードを選んだ理由

カードを作成したきっかけは、VISAデビット利用で3,000円相当のポイントが当たるキャンペーンでした。

ちなみに、1pt=1円として計算しています。

また、月額500円の有料サービス「プレミアムサービス」に加入することで基本還元率に0.4%加算されることも選んだポイントです。

Masa
見事、3000ポイントが当たるキャンペーンに当選しました!

いまの還元率がどう決まるか

ここからは現在の条件です。体験談の前提になっていた仕組みは、2つの点で入れ替わっています。

月額500円の上乗せという仕組みは公式ページに見当たらない

公式のデビットカード一覧、4枚それぞれの紹介ページ、ポイントの解説ページを読んでも、月額料金を払って還元率を上げる有料サービスの案内はありません。上乗せの取得方法として案内されているのは、後述するスマプロランクだけです。有料オプションで還元率を底上げする設計そのものが、現在のラインアップからは消えたことになります。

過去の記事に書かれた「月額◯円で還元率アップ」をそのまま信じないでください。デビットカードの還元条件はこの数年で何度も改定されており、たとえばプラチナデビットカードの基本還元率は2025年7月1日から1.00%が1.25%へ引き上げられています。

スマプロランクによる上乗せ

スマートプログラムは、取引の状況で毎月のランクが決まり、そのランクに応じて特典が変わる優遇プログラムです。ランクはベーシック、シルバー、ゴールド、VIP、プラチナVIPの5段階で、体験談に出てくる「ランク1〜4」という数字の呼び方はもう使われていません。

スマプロランク プラチナデビットカード(基本1.25%) デビットカード Point+(基本1.25%)
プラチナVIP 2.50%(基本+上乗せ1.25%) 2.00%(基本+上乗せ0.75%)
VIP 2.00%(基本+上乗せ0.75%) 1.75%(基本+上乗せ0.50%)
ゴールド 1.75%(基本+上乗せ0.50%) 1.50%(基本+上乗せ0.25%)
シルバー 1.50%(基本+上乗せ0.25%) 1.25%(基本のみ)
ベーシック 1.25%(基本のみ) 1.25%(基本のみ)

基本還元率の分は通常ポイント、上乗せの分は限定ポイントとして付与されます。上乗せポイントには毎月10,000ポイントという上限があるため、ランクを上げても青天井に増えるわけではありません。法人名義の口座はスマートプログラムの特典対象外で、プラチナデビットカードの還元率は1.0%固定という注記も置かれています。

一部の利用先は0.30%になる

還元率の比較でいちばん見落とされやすいのがここです。2025年7月1日から、特定の支払い先では券種にかかわらず0.30%が適用されています。

カード種類 通常のポイント還元率 一部利用先での還元率
プラチナデビットカード(Mastercard) 1.25〜2.50% 0.30%
デビットカード Point+(Mastercard) 1.25〜2.00% 0.30%
デビットカード(Mastercard) 0.80% 0.30%
デビットカード(Visa) 0.60% 0.30%

対象として挙げられているのは、鉄道の乗車券・特急券・定期券、電気やガスや水道やNHK受信料などの公共料金、NTT東日本・西日本のサービス料金、各種税金や国民年金や国民健康保険料、病院や診療所、非営利団体への会費や寄付などです。固定費をまとめて1枚に寄せる使い方を考えている場合、この一覧に当てはまる支払いがどれだけあるかで実際の還元額が大きく変わります。

ランクを上げるときに見る順番

ランクを上げると変わるのは還元率だけではありません。ATMと他行宛振込の無料回数も連動しています。無料回数のほうは体験談の当時より広がっています。

スマプロランク カードATM無料 他行宛振込無料
プラチナVIP 月20回 月20回
VIP 月15回 月15回
ゴールド 月10回 月10回
シルバー 月5回 月5回
ベーシック 月2回 月1回

なお、ドコモSMTBネット銀行および三井住友信託銀行の口座あての振込手数料は、ランクに関係なく無制限で無料と案内されています。同じグループ内への送金が多い人にとっては、ランクを上げる動機がその分だけ小さくなります。

1

口座の支店がプログラムの対象かを確かめる

スマートプログラムの対象はフルーツ・スイーツ・海の生き物の名前が付いた支店で、提携BaaS支店と法人口座は対象外です。ここが外れていると、以降の条件を満たしてもランクは動きません。

2

対象カードを持っているかを確かめる

上乗せが乗るのはデビットカードPoint+(Mastercard)とプラチナデビットカード(Mastercard)の2枚だけです。無料のデビットカード(Mastercard)を持っている場合は、先に切替えの検討が要ります。

3

ブランドやグレードの切替はカード番号が変わる前提で動く

公式の注意事項に、切替でデビットカード番号が変わること、旧カードのデビット機能は即時に使えなくなることが明記されています。継続課金に登録している番号の変更手続きが後から必要になります。

4

上乗せの上限を踏まえて期待値を出す

上乗せポイントは毎月10,000ポイントが上限です。プラチナVIPの上乗せ1.25%で上限に届くのは月80万円の決済に相当するので、通常の生活費では上限が問題になる場面はまれです。

最上位に届かなくても効果はある

最上位のプラチナVIPは条件が重く、そこを目標にすると続きません。ベーシックとシルバーの差だけでも、ATMは月2回から月5回、他行宛振込は月1回から月5回に増えます。プラチナデビットカードなら還元率も1.25%から1.50%に上がります。手が届く段を1つ上げるところから考えたほうが、実際の家計には効きます。

執筆者からおすすめの一言

私がVISAデビットカードを作成した3年前に比べ、種類も増え、還元率などの機能も向上しており、日々進化しているカードだと感じます。

国際ブランドの使い分けでVISAを使用していますが、MasterCardの方が還元率が高く、特にこだわりがない方はMasterCardでも良いと思います。

Masa
どちらの種類を選択してもお得な機能が標準で備わっているので、デビットカードを持っていない方に、是非オススメしたいデビットカードです!

ブランドで選ぶ考え方そのものは、Mastercardデビットカードの特徴や国際ブランドデビットと銀行系デビットの違いにまとめています。他行を含めて比べるなら還元率で選ぶデビットカードの比較もあわせて読んでください。デビットカードの仕組みそのものから確認したい場合はデビットカードの基本が入口になります。

この記事で確認できなかったこと

  • スマプロランクの判定条件そのもの。ランクごとの特典は公表されていますが、どの取引でいくつ判定されるかの詳細は本文中の表には含まれていません。口座にログインして表示されるランク条件で確認してください。
  • 旧「ミライノ デビット」を持ち続けている場合の扱い。新規の商品一覧からは外れていますが、既存カードの有効期限や自動切替の条件は参照したページに記載がありませんでした。
  • 執筆者が加入していた月額500円の有料サービスの終了時期。現在の公式ページに掲載がないことは確認できましたが、いつ受付を終えたかは特定できていません。
  • ポイントの交換先と交換レート。この記事では還元率だけを扱っています。

出典

この記事で取り上げたカードの商品情報

デビットカード(Visa)(旧 ミライノ デビット(Visa))

住信SBIネット銀行ミライノ デビット(Visa)

住信SBIネット銀行ミライノ デビット(Visa)
発行会社住信SBIネット銀行
国際ブランドVISA
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)0円
年会費特典-
発行期間-
キャッシュバック還元率下限-
キャッシュバック還元率上限-
ポイント還元率下限0.60%
ポイント還元率上限0.60%
1日最大利用限度額200万円
不正利用時の補償○1000万円
入会資格年齢15歳以上

コメントを残す