プラチナカードのメリットとデメリット。どんな人がプラチナカードを持つべきかも解説

プラチナカードというと

man
プラチナカードを持てるんだから、ある程度お金はある証拠でしょ?すごいよね。
woman
海外の空港ラウンジ、使えるんでしょ?

というように、ポジティブなイメージがある反面

man
年会費、高くない?
woman
というか、プラチナカード持っている人って、いけすかないんだけど!

というように、ネガティブなイメージもあるのが事実です。そこで今回の記事では

  • プラチナカードのメリット
  • プラチナカードのデメリット
  • どんな人がプラチナカードを持つべきか

について考えてみましょう。

プラチナカードのメリット

プラチナカードのメリット

最初に、プラチナカードのメリットとして

  1. 利用限度額の上限は高くなる
  2. 海外の空港ラウンジも自由に利用できる
  3. 海外旅行に関連したサービスが充実している
  4. 高級ホテル・レストランで優待を受けられる
  5. アミューズメント施設、エンターテイメント関連の優待が受けられる
  6. 海外旅行傷害保険の補償額が大きい
  7. コンシェルジュサービスが利用できる
  8. 専用ラウンジを利用できる
  9. 周囲から一目置かれる

の9点について考えてみましょう。

1.利用限度額の上限は高くなる

一般カード、ゴールドカードに比べると、プラチナカードの場合、利用限度額の上限は高く設定されています。具体例として、三井住友カードの場合を考えてみましょう。

  • 一般カード:三井住友カード
  • ゴールドカード:三井住友カード ゴールド
  • プラチナカード:三井住友カード プラチナ

の利用限度額について比較してみます。

三井住友カード 【総利用枠】~100万円
【カード利用枠(カードショッピング)】~100万円
【リボ払い・分割払い利用枠】 0~100万円
【キャッシング利用枠】三井住友カード公式サイトにてご確認下さい
三井住友カード ゴールド 【総利用枠】~200万円
【カード利用枠(カードショッピング)】~200万円
【キャッシング利用枠】三井住友カード公式サイトにてご確認下さい
三井住友カード プラチナ 【総利用枠】原則300万円~
【カード利用枠(カードショッピング)】原則300万円~
【キャッシング利用枠】三井住友カード公式サイトにてご確認下さい
teacher
総利用枠からしてまったく違うのがわかるはずです!

三井住友カード プラチナ

三井住友カード プラチナ
カード分類プラチナカード
国際ブランドVisa、Mastercard®
申込方法-
発行スピード最短3営業日
年会費(税込)55,000円(税込)
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)
ポイント還元率(下限)0.50%
ポイント還元率(上限)7%
交換可能マイルANAマイル(5ポイント=3マイル、500ポイント以上500ポイント単位、※ANAカード会員の方の場合)
ポイント特約店対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元。※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
ポイント備考■「マイ・ペイすリボ」登録+利用
「マイ・ペイすリボ」でリボ払い手数料の請求がある月は、通常+1ポイント加算。
■月間利用ボーナス
・合計金額5万円(税込)以上利用で100ポイント
・合計金額10万円(税込)以上利用で200ポイント
以降5万円ごとに200ポイント付与
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージiD(専用)利用、WAON(オートチャージ可)
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円(自動付帯:10,000万円)
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円(自動付帯:10,000万円)
ショッピング保険/国内利用(最大)500万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度

2.海外の空港ラウンジも自由に利用できる

ゴールドカードの場合、利用できるラウンジは国内空港の提携ラウンジのみである場合がほとんどです。しかし、プラチナカードであれば、空港ラウンジ共通利用サービスの「プライオリティ・パス」が特典として付帯していることが多いため、対象ラウンジであれば、自由に利用できます。

また、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードの場合「アメリカン・エキスプレス・グローバル・ラウンジ・コレクション」といって、プライオリティ・パス以外にも、様々なラウンジが利用できるサービスが設けられています。

2.海外の空港ラウンジも自由に利用できる

出典:American Express Global Lounge Collection® Programs & Partners

アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード

アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
カード分類プラチナカード
国際ブランドAMEX(アメックス)
申込方法郵送申込み
発行スピード通常1~3週間
年会費(税込)143,000円
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)一律の利用制限なし
ポイント還元率(下限)1.00%
ポイント還元率(上限)1.00%
交換可能マイルANAマイル(1ポイント=1マイル)
スカイマイル(1ポイント=0.8マイル)
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージ楽天Edy
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円(自動付帯:5,000万円)
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円
ショッピング保険/国内利用(最大)500万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度
100%(1/1)100万円30万円14.0日5.0

3.海外旅行に関連したサービスが充実している

海外旅行や出張が多い人なら、ラウンジ以外の海外旅行に関連したサービスも有効活用しましょう。例えば、セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの場合、以下のサービスが付帯しています。

手荷物無料宅配サービス 所定の空港を利用する場合、往路・復路とも空港~自宅(その他希望する場所)間のスーツケースの宅配料金が1個まで無料(2個目以降は割引料金で利用可能)。
コートお預かりサービス 所定の空港を利用する場合、割引料金で空港のクロークでコートを預かってもらえる。
ハイヤー送迎サービスご優待 所定の空港を利用する場合、対象エリア内であれば、ハイヤーによる送迎サービスを優待料金で利用できる。

セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード

セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
カード分類プラチナカード
国際ブランドAMEX(アメックス)
申込方法-
発行スピード最短3営業日
年会費(税込)22,000円
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)500万円
ポイント還元率(下限)0.75%
ポイント還元率(上限)1.00%
交換可能マイルANAマイル(1ポイント=3マイル、交換上限なし、交換手数料無料)
JALマイル(1ポイント=2.5マイル、交換上限なし、交換手数料無料)
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージiD利用、QUICPay利用、楽天Edy
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円、家族特約1,000万円
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円、家族特約1,000万円
ショッピング保険/国内利用(最大)300万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度
100%(1/1)100万円30万円14.0日5.0

4.高級ホテル・レストランで優待を受けられる

プラチナカードの特徴として、高級ホテル・レストランで優待を受けられるのは大きいでしょう。例えば、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードの場合、「ファイン・ホテル・アンド・リゾート」といって、世界各国の提携ホテルを予約すると

  • アーリーチェックイン(現地時間12時~、空室状況によっては不可の場合も)
  • 部屋のアップグレード
  • 滞在中の朝食サービス
  • レイトチェックアウト(現地時間15時まで)
  • 客室内Wi-Fi無料
  • 100米ドル相当の特典の贈与

などの特典が付与されます。

4.高級ホテル・レストランで優待を受けられる

出典:ファイン・ホテル・アンド・リゾート | アメリカン・エキスプレス・トラベル オンライン

また、同じくアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードでは「2for1ダイニング by招待日和」というサービス名で、提携しているレストランのコース料理を2人以上で注文すると、1名分が無料になるというサービスを設けています。

例えば、東京駅付近の高級イタリア料理店「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」の場合、以下の内容で優待が受けられる仕組みです。

季節のシェフおすすめコース(1名 30,000円/税込)をご予約いただくと、33,600円(税サ込)が1名無料となります。
※1名分のサービス料12%が含まれております。

4.高級ホテル・レストランで優待を受けられる

出典:レストラン検索 – 2 for 1ダイニングby招待日和

5.アミューズメント施設、エンターテイメント関連の優待が受けられる

提携しているアミューズメント施設や、後援しているミュージカル・舞台などエンターテイメント関連の優待が受けられるプラチナカードもあります。例えば、三井住友カード プラチナの場合は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで受けられる以下の特典が設けられています。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン ユニバーサル・エクスプレス・パスの進呈 対象アトラクションの優先搭乗券が1日につき1人1枚(同伴者含め最大4枚まで)もらえる。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 三井住友カード ラウンジサービス パーク内の専用ラウンジが利用できる。事前予約が必要。

また、セディナプラチナカードの場合、サンリオピューロランドで以下の特典が受けられます。

  • 「館のレストラン」の特別室での食事
  • ハローキティとの記念撮影
  • パレードの優先席での観覧
  • PUROPASS(ピューロパス)の進呈

6.海外旅行傷害保険の補償額が大きい

海外旅行傷害保険が付帯しているクレジットカード自体はかなり多いです。しかし、補償額を大きくしたいなら、やはりプラチナカードを選んだ方がいいでしょう。同じクレジットカード会社の一般カード、ゴールドカードと比べて補償額がかなり大きいためです。具体例として

  • 一般カード:エポスカード
  • ゴールドカード:エポスゴールドカード
  • プラチナカード:エポスプラチナカード

の3つのカードについて、海外旅行傷害保険の補償内容を確認してみましょう。

保険の種類 エポスカード エポスゴールドカード エポスプラチナカード(本人)
傷害死亡・後遺障害 最高500万円 最高1,000万円 最高1億円
傷害治療費用 200万円(1事故の限度額) 300万円(1事故の限度額) 300万円(1事故の限度額)
疾病治療費用 270万円(1疾病の限度額) 300万円(1事故の限度額) 300万円(1事故の限度額)
賠償責任(免責なし) 2000万円(1事故の限度額) 2000万円(1事故の限度額) 1億円
救援者費用 100万円(1旅行・保険期間中の限度額) 100万円(1旅行・保険期間中の限度額) 200万円
携行品損害(免責3,000円)
※携行品損害は、1個・1組・1対あたり10万円限度。
20万円(1旅行・保険期間中の限度額) 20万円(1旅行・保険期間中の限度額) 100万円
航空機遅延費用等
※1回の遅延の限度額
なし なし 2万円
航空機寄託手荷物遅延等費用
※1回の遅延の限度額
なし なし 10万円
teacher
エポスプラチナカードは、最高補償額が1億円とかなり高い上に、航空機遅延費用等、航空機寄託手荷物遅延等費用など、エポスカード、エポスゴールドカードにはない補償が受けられるのも大きな差ですね。

エポスプラチナカード

エポスプラチナカード
カード分類プラチナカード
国際ブランドVISA
申込方法Web申込み、郵送申込み
発行スピード通常1週間
年会費(税込)30,000円
年会費備考※年間利用額100万円以上で翌年以降20,000円
ショッピング総利用枠(上限)-
ポイント還元率(下限)0.50%
ポイント還元率(上限)1.25%
交換可能マイルANAマイル(1ポイント=0.6マイル)
JALマイル(1ポイント=0.5マイル)
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージQUICPay利用、楽天Edy
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円(自動付帯:10,000万円)
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円
ショッピング保険/国内利用(最大)-
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度

7.コンシェルジュサービスが利用できる

多くのクレジットカード会社が、プラチナカードの会員に対して提供しているサービスの1つとして、コンシェルジュサービスがあります。これは専用の問い合わせ窓口を設け

  • 旅行の手配・予約
  • レストランの手配・予約
  • ゴルフ場の予約代行
  • クレジットカードに関連したトラブルの対応

など、様々な依頼に答えてくれるサービスです。年末年始や特別な事情がある場合を除いて、24時間365日対応してくれます。

teacher
例えば、JCBは「プラチナ・コンシェルジュデスク」という名前でサービスを行っているようですね。
7.コンシェルジュサービスが利用できる

出典:JCB プラチナ|クレジットカードなら、JCBカード

JCBプラチナ

JCBプラチナ
カード分類プラチナカード
国際ブランドJCB
申込方法-
発行スピード即日発行
※モバイル即時入会サービスはJCB公式サイト経由のみ対象。モバ即の入会条件は以下2点になります。 【1】 9:00AM~8:00PMでお申し込み。(受付時間を過ぎた場合は、翌日受付扱い) 【2】 顔写真付き本人確認書類による本人確認。(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)※モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について、詳しくはHPをご確認ください。
年会費(税込)27,500円
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)-
ポイント還元率(下限)0.50%
ポイント還元率(上限)10.00%
交換可能マイルANAマイル(1ポイント=3マイル、500ポイント以上1ポイント単位、交換上限なし)
JALマイル(1ポイント=3マイル、500ポイント以上1ポイント単位、交換上限15,000ポイント)
スカイマイル(1ポイント=3マイル、500ポイント以上1ポイント単位、交換上限なし)
ポイント備考-
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージQUICPay利用、楽天Edy
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円(利用付帯:10,000万円)、家族特約1,000万円(利用付帯:1,000万円)
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円(利用付帯:10,000万円)
ショッピング保険/国内利用(最大)500万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度

8.専用ラウンジを利用できる

数としては少ないですが、空港以外にも、ターミナル駅の周辺に会員専用の休憩室=ラウンジを設けているクレジットカード会社もあります。代表的な例が、JCB Lounge 京都で、JCBプラチナをはじめとする対象のプラチナカードを持っていれば利用可能です。

8.専用ラウンジを利用できる

出典:JCB プラチナ|クレジットカードなら、JCBカード

9.周囲から一目置かれる

プラチナカードを持つためには、審査に通るだけの支払能力と社会的信用が必要です。そのため、プラチナカードを持っていることで

  • お金のことをきちんと管理している
  • 相応の収入がある

と考えられることから、周囲から一目置かれる1つの要素になるでしょう。

プラチナカードのデメリット

プラチナカードのデメリット

一方、プラチナカードのデメリットとして

  1. 年会費は基本的に高い
  2. 浪費につながる恐れがある
  3. 審査が厳しい
  4. 一般カードに勘違いされることもある
  5. 海外で犯罪に巻き込まれる恐れもある
  6. 上司や取引先の反感を買う恐れもある

の6点について解説しましょう。

1.年会費は基本的に高い

一部の例外はありますが、プラチナカードの年会費は基本的に高いです。いくつか有名どころのプラチナカードをピックアップしてみましょう。

アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード 143,000円(税込)
ラグジュアリーカード/Mastercard Black Card 110,000円(税込)
三井住友カード プラチナ 55,000円(税込)
JCBプラチナ 25,500円(税込)

この表の中では、JCBプラチナがやや安い印象がありますが、それでもゴールドカードに比べると総じて高いです。もちろん、年会費も安いプラチナカードもありますが

  • 海外の空港ラウンジが使えない
  • 海外の空港ラウンジは使えるが、無料で利用できる回数に制限がある
  • ホテル、レストランの優待がない

など、一般的なプラチナカードのサービスからすると見劣りがすることが多いのも事実です。一般的なプラチナカードのサービスを受けたいと思ったら、それなりの年会費の出費は覚悟すべきでしょう。

2.浪費につながる恐れがある

一般カード、ゴールドカードに比べると、プラチナカードの利用限度額の上限は高く設定されます。しかし、それは「今、自分が使っていい金額」を表すものではありません。いくら利用限度額が高く設定されていて、たくさん買い物ができたとしても、自身にその支払いをするだけのお金がなければどうしようもありません。

ついつい浪費してしまい、結局払えなくなって強制解約、という考えたくない事態も起こりえます。そうなると、プラチナカードはおろか、ゴールドカードや一般カードも解約しないといけない上に、しばらく(最大で10年)はクレジットカードやローン自体が使えなくなるのです。

teacher
ここまでくると、何のためにプラチナカード作ったのかわけがわからないですよね。
「自分は浪費家かもしれない」という自覚がある場合は、プラチナカードを作る前に「どうすれば浪費をしなくて済むのか」を真剣に考えてみましょう。

3.審査が厳しい

一般カード、ゴールドカードの審査は、クレジットカード自体が珍しかった時代に比べると、ずいぶんと簡単になりました。しかし、プラチナカードについては

  • 希少性を高めるために発行枚数を制限している
  • 付帯サービスが多いので、高い年会費を払うことができ、コンスタントに決済に使ってもらわないと採算が合わない

などの理由で、依然として審査が厳しいのも事実です。いわゆる提携カード(国際ブランドが外部の企業と提携して発行するもの)であれば、提携先の商品・サービスの拡販という目的があるため、やや審査は緩くなる傾向があります。しかし、それでも一般カードやゴールドカードに比べれば、簡単には審査に通りません。

つまり、自分では「きっと審査に通る」という自信があったとしても、落ちてしまうことは十分に考えられます。しかも、プラチナカードの審査に落ちた場合、半年間はその事実が個人信用情報に残ってしまう点にも注意が必要です。

4.一般カードに勘違いされることもある

指輪を思い浮かべてもらうとわかりやすいはずですが、遠目から見ると、シルバーとプラチナの見分けがつかないことは十分にあり得ます。色がかなり似ているからです。クレジットカードもこれと同じで、券面の色としてシルバーを用いた一般カードと、プラチナを用いたプラチナカードは、ぱっと見て見わけがつかないこともあり得るでしょう。

周囲の目が気になる人にとっては、この「一般カードに間違えられがち」という点が、デメリットになるかもしれません。

5.海外で犯罪に巻き込まれる恐れもある

治安のいい地域だったらあまり気にする必要はありませんが、悪い地域でプラチナカードを使うときは、周囲に気を付けるようにしましょう。「プラチナカード=それなりに資産や経済的な余裕があるから持つことができる」という知識がある犯罪者が、プラチナカードを使っている現場を目撃した場合は、犯罪の標的にされることも考えられます。

あまり治安のよくない地域では一般カードをメインカードにし、プラチナカードはホテルやレストランなど、限られた場所でしか使わないなどの使い分けをしたほうがいいでしょう。

6.上司や取引先の反感を買う恐れもある

最後は完全な感情論にすぎないですが「プラチナカード=生意気」という印象を持つ人は確かにいます。その人の年代にもよりますが、クレジットカード自体が昔は経営者や専門職、一部上場企業の会社員など「限られた人のためのもの」であったため、プラチナカードに対しても「限られた人のためのもの」という印象を持つ人は多いです。

しかも、自分より職位が低い人や立場が弱い人が持っているということであれば「なぜ、この人が?」という印象を持つケースだってあるでしょう。その印象が本人に対する反感として表れ、文句を言われることだって考えられます。

全く合理的でない話ではあるものの、ビジネスの場では「できるだけ相手に反感を持たれないようにする」というのは、一種のスキルです。事前に、よくない感情を持ちそうな相手だとわかっている場合は、できる限りプラチナカードを見せないようにしたほうが、お互いの平和のためにもいいでしょう。

どんな人がプラチナカードを持つべきか

どんな人がプラチナカードを持つべきか

最後に、ここまでの内容を踏まえて、どんな人がプラチナカードを持つべきかについて考えてみましょう。

  1. 出張、旅行で海外に行く機会が多い
  2. 海外旅行傷害保険の補償額は大きいほうがいい
  3. 記念日のお祝いをする習慣がある
  4. 年会費を払い続けられるだけの経済力がある
  5. 浪費はせず、延滞・滞納もしない自信がある

の5つの要素について考えてみます。

1.出張、旅行で海外に行く機会が多い

出張や旅行で海外に行く機会が多いなら

  • 空港荷物宅配サービス
  • 空港ラウンジサービス
  • クロークの割引
  • 海外Wi-Fiレンタル

など、海外旅行に関連した特典の恩恵にはあずかれるはずです。海外出張が多い人の場合、1カ月に2~3回は空港を利用することも珍しくはないはずなので、できる限り人の力を借りたり、割引を駆使したりしたほうが、楽に、かつお得に移動できるでしょう。

2.海外旅行傷害保険の補償額は大きいほうがいい

具体的な金額は個々のプラチナカードによっても違いはありますが、海外旅行傷害保険の最高補償額は1億円程度のことが多いです。

  • まだまだお金のかかる子どもがいる
  • パートナーが専業主婦・主夫である

などの理由で、自分に万が一があったときのためにまとまったお金を遺す必要がある人なら、海外旅行傷害保険の補償額は大きいに越したことはありません。そのような人なら、プラチナカードに付帯している海外旅行傷害保険は十分納得がいく補償内容であるはずです。

3.記念日のお祝いをする習慣がある

結婚記念日や誕生日などのお祝いをする習慣があるなら、コンシェルジュサービスを利用し、準備を手伝ってくれるよう頼んでみましょう。自分で動くよりも楽な上に、希望した内容よりはるかに高い質のサービスを受けられることも珍しくありません。活用次第で、相手を喜ばせることがもっとできるようになるはずです。

また、コンシェルジュサービスを利用しなくても、ホテルやレストランの優待も受けられるので、活用次第でお得に、かつ、楽しく過ごすことができます。

4.年会費を払い続けられるだけの経済力がある

どんなプラチナカードを選ぶかにもよりますが、大事なのは「年会費を払い続けられるかどうか」です。決して安いものではないので「この年会費を払い続けて大丈夫か」は、必ずプラチナカードを申し込む前に考えましょう。もちろん、大丈夫なくらいの経済力があるなら、何ら問題ありません。

5.浪費はせず、延滞・滞納もしない自信がある

プラチナカードは、一般カード、ゴールドカードに比べると、利用限度額の上限が高く設定されるのが特徴です。でも、その利用限度額は決して「自分が現状において使っていいお金」ではありません。浪費をしてしまうと、あっという間に払えなくなってしまうリスクもあることは、重々承知しておきましょう。逆に、浪費もせず、延滞・滞納もしない自信がある人なら、プラチナカードの恩恵に長いことあずかれるはずです。


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