国内旅行保険とは?
具体的には、
- 旅先で交通事故にあった
- 宿泊先のホテルで火事が起きた
- 観光中、階段を踏み外して骨折した
- スノーボード中に転倒して打撲した
など、様々な場面でのケガを補償します。
今回たまたま
・宿泊込みの
・ANAパックツアーで
・公共交通機関使って行って
・旅程中に
・完治に8日以上掛かる怪我
したから国内旅行保険が利くという引きの強さ
ウチの車で日帰りで湯沢に滑りに行って怪我してたら保障は全く無かったからちゃんとスノーボード保険入ろ。。。— Yori(・囚・) (@Yorilakkuma1220) 2017年12月7日
すべてのクレジットカードに付帯しているわけではない
国内旅行保険が付帯しているクレジットカードは、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードに比べると、圧倒的に数が少ないです。また、同じクレジットカードであっても、ランクによっては海外旅行保険のみ付帯しているケースもあります。
例えば、エポスカードの場合、ランクごとの国内旅行保険の付帯状況は次の通りです。
エポスカード・エポスゴールドカード
国内旅行保険の付帯はありません。
エポスカード
カード分類 | 一般カード |
国際ブランド | VISA |
申込方法 | Web申込み、郵送申込み、店頭申込み |
発行スピード | 通常1週間 店頭申込(マルイ各店カードセンター)の場合、即日発行(最短30分) |
年会費(税込) | 0円 |
年会費備考 | - |
ショッピング総利用枠(上限) | - |
ポイント還元率(下限) | 0.50% |
ポイント還元率(上限) | 0.50% |
交換可能マイル | ANAマイル(1ポイント=0.5マイル) JALマイル(1ポイント=0.5マイル) |
ETCカード年会費(税込) | 0円 |
電子マネーチャージ | QUICPay利用、楽天Edy |
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | 500万円(自動付帯:500万円) |
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | - |
ショッピング保険/国内利用(最大) | - |
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率 審査通過/申込者数 | ショッピング 限度額平均 | キャッシング 限度額平均 | カード発行 までの日数平均 | 対応 満足度 |
エポスゴールドカード
カード分類 | ゴールドカード |
国際ブランド | VISA |
申込方法 | Web申込み、郵送申込み |
発行スピード | 通常1週間 |
年会費(税込) | 5,000円 |
年会費備考 | ※年50万円以上利用で翌年度無料 ※年間利用額条件を達成した場合、翌年以降永年無料になります。 |
ショッピング総利用枠(上限) | - |
ポイント還元率(下限) | 0.50% |
ポイント還元率(上限) | 1.25% |
交換可能マイル | ANAマイル(1ポイント=0.6マイル) JALマイル(1ポイント=0.5マイル) |
ETCカード年会費(税込) | 0円 |
電子マネーチャージ | QUICPay利用、楽天Edy |
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | 1,000万円(自動付帯:1,000万円) |
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | - |
ショッピング保険/国内利用(最大) | - |
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率 審査通過/申込者数 | ショッピング 限度額平均 | キャッシング 限度額平均 | カード発行 までの日数平均 | 対応 満足度 |
エポスプラチナカード
保険の種類 | 保険金額(本人) | 保険金額(家族) |
---|---|---|
死亡・後遺傷害 | 最高1億円 | 最高2,000万円 |
入院日額(フランチャイズ7日) | 5,000円 | 5,000円 |
手術保険金(フランチャイズ7日) | 手術の種類に応じて入院日額の10、20、40倍 | |
通院日額(フランチャイズ7日) | 3,000円 | 3,000円 |
エポスプラチナカード
カード分類 | プラチナカード |
国際ブランド | VISA |
申込方法 | Web申込み、郵送申込み |
発行スピード | 通常1週間 |
年会費(税込) | 30,000円 |
年会費備考 | ※年間利用額100万円以上で翌年以降20,000円 |
ショッピング総利用枠(上限) | - |
ポイント還元率(下限) | 0.50% |
ポイント還元率(上限) | 1.25% |
交換可能マイル | ANAマイル(1ポイント=0.6マイル) JALマイル(1ポイント=0.5マイル) |
ETCカード年会費(税込) | 0円 |
電子マネーチャージ | QUICPay利用、楽天Edy |
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | 10,000万円(自動付帯:10,000万円) |
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | 10,000万円 |
ショッピング保険/国内利用(最大) | - |
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率 審査通過/申込者数 | ショッピング 限度額平均 | キャッシング 限度額平均 | カード発行 までの日数平均 | 対応 満足度 |
フランチャイズとは、保険金が支払われる条件の1つです。つまり、「フランチャイズ7日」と記載があった場合の保険金の扱いは、以下のようになります。
事故日から6日までに入院・通院が終了した場合 | 保険金は一切支払われない。 |
---|---|
事故日から7日目以降も入院・通院が継続している | 入院・通院1日目からさかのぼって保険金が給付される。 |
医療費以外にもかかるお金がある
ここで、国内旅行保険の必要性について考えてみましょう。
国、自治体が用意している様々な助成制度を使った場合、窓口の負担額はもっと少なくなるでしょう。
また、詳しくは後述しますが、医療費に関しては、1カ月の自己負担額が所定の金額を上回った場合、上回った部分については返還を受けられる制度(高額療養費制度)も設けられています。
海外旅行保険や海外の医療費については、こちらの記事でも詳しく解説しています!
しかし、長期間の入院・通院が必要となるほどのケガをした場合、医療費以外にも次の費用がかかります。
差額ベッド代 | 個室などに入院した場合、健康保険適用の範囲外で患者に請求される病室の費用のこと。 |
---|---|
食事代 | 1食460円。1日1380円×入院日数が自己負担になります。なお、住民税非課税世帯など、自己負担額が少ない場合もあります。 |
交通費 | 病院にお見舞いにくる家族の交通費など。 |
食費 | 配偶者やお子さんがいる場合の外食費など。 |
消耗品 | 入院生活に必要な日用品。パジャマ、下着、洗面用具など。 |
見舞い・快気祝い | お見舞いに来てくれた方へのお礼。 |
ベビーシッター、家事代行費用 | 家事、育児ができない間に、ベビーシッターや家事代行業者に依頼する費用など。 |
これらの費用をどう賄うかも、自分や他の家族がケガをした場合に考えておくべきでしょう。
クレジットカード付帯の国内旅行保険の補償内容
先ほども触れましたが、海外旅行保険の場合に比べると、国内旅行保険が付帯しているクレジットカードは少ないです。
また、国内旅行保険が付帯している場合であっても、
- 死亡保障・後遺傷害の場合のみ保険金が給付される
- 入院保険金、通院保険金、手術保険金も給付される
と扱いは様々です。
やはり、クレジットカードのステータスによる部分が大きいので、具体例を挙げて比較してみましょう。ここでは、三井住友カードを例に用います。
カードのランク別・国内旅行保険の補償内容表
カード種類 | プラチナ | ゴールド |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害(最高額) | 1億円(全額自動付帯) | 5,000万円(全額利用付帯) |
入院保険金日額<フランチャイズ7日> | 5,000円 | 5,000円 |
通院保険金日額<フランチャイズ7日> | 2,000円 | 2,000円 |
手術保険金 | 最高20万円 | 最高20万円 |
三井住友カード プラチナ
カード分類 | プラチナカード |
国際ブランド | Visa、Mastercard® |
申込方法 | - |
発行スピード | 最短3営業日 |
年会費(税込) | 55,000円(税込) |
年会費備考 | - |
ショッピング総利用枠(上限) | |
ポイント還元率(下限) | 0.50% |
ポイント還元率(上限) | 7% |
交換可能マイル | ANAマイル(5ポイント=3マイル、500ポイント以上500ポイント単位、※ANAカード会員の方の場合) |
ポイント特約店 | 対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元。※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%) ※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。 その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。 ※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。 |
ポイント備考 | ■「マイ・ペイすリボ」登録+利用 「マイ・ペイすリボ」でリボ払い手数料の請求がある月は、通常+1ポイント加算。 ■月間利用ボーナス ・合計金額5万円(税込)以上利用で100ポイント ・合計金額10万円(税込)以上利用で200ポイント 以降5万円ごとに200ポイント付与 |
ETCカード年会費(税込) | 0円 |
電子マネーチャージ | iD(専用)利用、WAON(オートチャージ可) |
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | 10,000万円(自動付帯:10,000万円) |
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | 10,000万円(自動付帯:10,000万円) |
ショッピング保険/国内利用(最大) | 500万円 |
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率 審査通過/申込者数 | ショッピング 限度額平均 | キャッシング 限度額平均 | カード発行 までの日数平均 | 対応 満足度 |
三井住友カード ゴールド
カード分類 | ゴールドカード |
国際ブランド | Visa、Mastercard® |
申込方法 | - |
発行スピード | 最短3営業日 |
年会費(税込) | 11,000円 |
年会費備考 | ※インターネット入会で初年度年会費無料 ※マイ・ペイすリボの登録+年1回以上のリボ払い手数料の支払いで年会費半額 ※WEB明細書サービス利用+年6回以上のカード利用で年会費1,100円割引 ※Visa、MasterCard両方お申込みの場合は年会費2,200円 ※年間利用合計額が100万円~300万円未満で年会費20%割引 ※年間利用合計額が300万円以上で年会費半額 ※初年度年会費無料(~2023年3月31日申し込み分迄) |
ショッピング総利用枠(上限) | 200万円 |
ポイント還元率(下限) | 0.50% |
ポイント還元率(上限) | 5.00% |
交換可能マイル | ANAマイル(5ポイント=3マイル、500ポイント以上500ポイント単位、※ANAカード会員の方の場合) |
ETCカード年会費(税込) | 550円 |
電子マネーチャージ | iD(専用)利用、楽天Edy、WAON(オートチャージ可) |
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | 5,000万円(利用付帯)、家族特約1,000万円 |
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | 5,000万円(利用付帯) |
ショッピング保険/国内利用(最大) | 300万円 |
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率 審査通過/申込者数 | ショッピング 限度額平均 | キャッシング 限度額平均 | カード発行 までの日数平均 | 対応 満足度 |
---|---|---|---|---|
100%(6/6) | 115万円 | 58万円 | 10.7日 | 4.5 |
三井住友カード ゴールド
カード分類 | ゴールドカード |
国際ブランド | Visa、Mastercard® |
申込方法 | - |
発行スピード | 最短3営業日 |
年会費(税込) | 11,000円 |
年会費備考 | ※インターネット入会で初年度年会費無料 ※マイ・ペイすリボの登録+年1回以上のリボ払い手数料の支払いで年会費半額 ※WEB明細書サービス利用+年6回以上のカード利用で年会費1,100円割引 ※Visa、MasterCard両方お申込みの場合は年会費2,200円 ※年間利用合計額が100万円~300万円未満で年会費20%割引 ※年間利用合計額が300万円以上で年会費半額 ※初年度年会費無料(~2023年3月31日申し込み分迄) |
ショッピング総利用枠(上限) | 200万円 |
ポイント還元率(下限) | 0.50% |
ポイント還元率(上限) | 5.00% |
交換可能マイル | ANAマイル(5ポイント=3マイル、500ポイント以上500ポイント単位、※ANAカード会員の方の場合) |
ETCカード年会費(税込) | 550円 |
電子マネーチャージ | iD(専用)利用、楽天Edy、WAON(オートチャージ可) |
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | 5,000万円(利用付帯)、家族特約1,000万円 |
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | 5,000万円(利用付帯) |
ショッピング保険/国内利用(最大) | 300万円 |
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率 審査通過/申込者数 | ショッピング 限度額平均 | キャッシング 限度額平均 | カード発行 までの日数平均 | 対応 満足度 |
---|---|---|---|---|
100%(6/6) | 115万円 | 58万円 | 10.7日 | 4.5 |
国内旅行のトラブルに備えられる5つの保険・制度
国内旅行中の
- 自分、家族のケガ
- 他人への損害賠償
などについては、国内旅行保険以外の手段で備えることも可能です。
1.自動車保険(人的傷害保険)
国内旅行保険の前提として、知っておいてほしいことがあります。
国内旅行保険では、「公共交通乗用具搭乗中の傷害事故」を補償の対象となる事故として規定している場合がほとんどです。
公共交通乗用具とは、具体的には、
- 飛行機
- 電車
- バス
- タクシー
- フェリーなどの客船
を指します。
仮に、マイカー、レンタカーで旅行をする場合、ケガに備えるには、人的傷害保険を使いましょう。
- マイカーの場合は、自動車保険の契約内容をチェックし、必要に応じて追加する。
- レンタカーの場合は、基本料金内の保険・補償に含まれているか確認し、必要に応じて追加する。
形で対応してください。
2.医療保険、傷害保険、生命保険
国内旅行中のケガによる入院に備えるためには、民間の保険も活用できます。次のいずれかに加入していた場合で、国内旅行中のケガが原因で入院・通院した場合は、一度保険会社に連絡しましょう。保険金を請求する手続きを案内してくれるはずです。
医療保険 | 病気、ケガが原因で入院・通院した場合に、保険金を受け取れる。 |
---|---|
傷害保険 | ケガが原因で入院・通院した場合に、保険金を受け取れる。 |
生命保険 | 本来は死亡時に所定の保険金を受け取れるが、医療特約を付加していれば、病気、ケガが原因で入院・通院した場合にも保険金が受け取れる。 |
3.火災保険
旅行中のケガとは直接関係ありませんが、
- お子さんが旅館で走り回って、他の人にぶつかりケガをさせた
- ホテルの浴室から水をあふれさせてしまい、部屋が使えなくなった
などの理由で、損害賠償をしなくてはいけないことも、旅行では起こりがちです。
国内旅行保険に賠償責任危険補償特約を付加して対応するのも可能ですが、一度、自分が加入している火災保険を見直してみましょう。
4.高額療養費制度
国内旅行中のケガにより、入院・通院したことで、医療費が高額になった場合は、高額療養費制度の利用も検討しましょう。
仮に、入院・通院が長引くなど、医療費が高額になることが事前に分かっているなら、限度額適用認定証を発行し、医療機関に提出しましょう。提出すれば、超えた分の支払いをしなくていいので、手間もかかりません。
また、
- 家族が同じ月に病気やケガをした
- 1人でいろいろな医療機関にかかった
などの理由で自己負担額が増えたら、合算することができます。
ただし、ここでいう家族とは、
- 被保険者(例:会社員のご主人)
- 被扶養者(例:ご主人の扶養に入っている奥様)
のことなので、注意してください。
5.傷病手当金
いわゆる勤め人の人(民間会社員、公務員などの厚生年金・共済加入者)の場合、勤務先の健康保険組合から、傷病手当金の支給を受けることができます。
次の4つを満たした場合、職場を休んでいる期間は、給料のおよそ2/3が支給される仕組みです。
- 業務外の事由による病気・ケガである
- 仕事に就くことができない
- 連続する3日間を含み、4日以上仕事に就けなかった
- 休業した期間について、給与の支払いがない
あえて国内旅行保険に入るべき4種類の人とは?
国内旅行保険に限らず、保険は本来「偶発的な事故によって、多額の出費が急に生じた」場合に備える一面を有しています。
そこで、
- クレジットカードに付帯している国内旅行保険だけではカバーできない
- 仮に、事故が起こった場合、多額の通院・入院費が生じる恐れがある
という観点から、以下の4つのケースを国内旅行保険に入るべき人として紹介します。
1.スポーツをする
日常的に体を動かしている人であっても、旅行に行くと、普段とは違う生活環境に置かれるため、無理をしてしまいがちです。
- スキー、スノーボード
- ゴルフ
- テニス
- サイクリング
- ランニング
など、ある程度の運動量が見込まれるスポーツを、旅行先でする予定がある場合は、通院・入院補償をしてくれる国内旅行保険を検討しましょう。クレジットカードの種類によっては、国内旅行保険が付帯していても、死亡・高度障害の場合にのみ補償される場合もあるためです。
骨折などの怪我に要注意。国内旅行傷害保険に入っていってね。RT @kaazma: @mizuki0817 スノボまじしたい(>_<)!!
— おびしん (@obishinn) 2010年11月17日
また、スポーツの種類によっては、国内旅行保険では補償されない(特約を付帯すれば補償される)ものもあります。次のスポーツをする予定がある場合は、必ず事前に保険会社に連絡し、話を聞いた上で国内旅行保険を契約しましょう。
- ピッケル等の登山用具を使用する山岳登はん
- ロッククライミング、フリークライミング
- ハンググライダー搭乗
- スカイダイビング 等
2.山に行く
広い意味ではスポーツに含まれるかもしれませんが、山に行く場合も、国内旅行保険を検討する余地はあります。
やり取りにもあるように、山や海で遭難した場合、状況によっては、救助活動の費用を救助された人が負担することがあります。救助活動の費用に備えるために、国内旅行保険に加入するのも、選択肢の1つです。
具体的な数字がある方がわかりやすいので、詳しく説明しましょう。
山で遭難した場合
どんなに山登りに慣れている人であっても、急激な天候の変化や、体調次第では道に迷ってしまうことがあります。
警察庁生活安全局生活安全企画課がまとめた「平成30年における山岳遭難の概況」によれば、
- 山岳事故の発生数
- 山岳事故による遭難者数
は、調査を開始した昭和36年(1961年)から増え続けているのです。
出典:警察庁生活安全局生活安全企画課「平成30年における山岳遭難の概況」
通常、このような山岳事故が発生した場合、
- 地元の警察
- 地元の消防署
- 自衛隊
- 民間ヘリコプター会社
のいずれかが、ヘリコプターによる救助活動を行います。
もちろん、警察・消防署・自衛隊が救助活動にあたる場合、出動にかかった費用は税金で賄えるので、救助された人が支払うことはありません。
民間ヘリコプター会社の1つ・東邦航空の場合、ヘリコプターによる捜索・救助の料金は1時間あたり46万5,000円に設定されています。
遭難現場がわかっていれば、捜索活動は1時間から2時間ほどで終了しますが、状況次第ではもっと長引く恐れもあるのです。
なお、自衛隊のヘリコプターは、原則として都道府県知事の要請がなければ出動できません。このため、警察・消防署・民間ヘリコプター会社のいずれかが出動しますが、救助される側が選ぶこともできないのです。
- 天候
- 遭難現場の地形
- 機体の状況
を勘案し、出動できるところから出動する仕組みになっています。
なお、スマートフォンのアプリには、携帯電話の電波が届かない場所でも現在地がわかるものがあります。また、会員向けにバッジ型の発信機を渡し、緊急時にヘリコプターで捜索するサービスも登場しています。これらも上手に使いましょう。
普段登山をしない人が山に目を向ける「山の日」だからこそ伝えたい。
山では山用の地図アプリをつかってください。圏外でも現在地がわかります。ほとんど無料です。https://t.co/JVsuQIstDk
遭難者を確実に発見する「ココヘリ」にも加入しましょうhttps://t.co/gOiWzHc6Rt pic.twitter.com/afXwkhv68S
— YAMA HACK(ヤマハック)【公式】 (@yama_hack) 2019年8月10日
海で遭難した場合
一方、海で遭難した場合は、いずれかの団体が救助に向かうことになります。
- 海上保安庁
- 消防署
- 公益社団法人日本水難救済会
いずれの団体が救助に向かった場合でも、基本的に救助された人(万が一の場合は遺族)に対して、出動費用の負担が求められることはありません。
3.小さいお子さんがいる
クレジットカードに付帯している国内旅行保険の中には、お子さんなどの家族がケガをした場合の補償が受けられるものもあります。
しかし、
- ホテルの風呂場で遊んでいたら、床を浸水させた
- お土産を買いに立ち寄った店で商品を壊してしまった
- 走りまわっていたら他の人にぶつかり、転倒してしまった
など、他人をケガさせたり、他人の物を壊したりした場合の補償は受けられません。
このような場合に備えるには、個人賠償責任特約が付帯している国内旅行保険を契約する方が無難でしょう。
また、仮にお子さんがトラブルを起こさなかったとしても、ご家族がケガをした場合、お子さんの生活にも影響が及びます。
- 家事ができない間、家事代行やネットスーパーを使う
- ベビーシッターに預ける時間を長くする
など、お子さんの生活を維持するための出費もかかります。これらの出費は、さすがに医療保険ではカバーできないので、国内旅行保険の活用を考えましょう。
不慮の事故によりママ右膝を骨折。来月2才になる男の子育児がまったく出来ない。家事はもちろん。実家・義理実家も頼れない、パパは激務の上体調不良。これを詰んだと言わずしてなんと言う?否!ベビーシッター、ネット宅配を駆使して乗り切るしかない。ぐわはははは
— 辻-香 (@KaoruTakahira) 2018年6月28日
4.高齢者(65歳以上)が旅行に行く
国内旅行の場合、海外旅行に比べると出かけるハードルが低いのも事実です。
- 両親の結婚記念日に温泉旅行をプレゼントする
- 家族旅行に招待する
などの形で、旅行に一緒に行く機会もあるでしょう。その際に確かめるべきなのが、家族のクレジットカードに国内旅行保険が付帯しているのかということです。
こちらは、東京消防庁がまとめた「ころぶ事故の中等症以上の割合と救急搬送人員」をまとめたグラフです。
出典:高齢者の日常生活事故を防ぐために~敬老の日を前に、今一度高齢者の事故について知ろう~
グラフからもわかるように、65歳以上になると、
- 救急搬送人員
- 中等症=命に別状はないが、入院が必要なケースの割合
が一気に増加します。つまり、旅行先で転んで、そのまま入院というのも、十分に考えられるのです。入院・通院が長引くと、何かとお金がかかるのも事実なので、救援者費用も含めて、国内旅行保険をチェックしておきましょう。
まとめ
日本は、健康保険に加入している=保険証を持っている人なら、外国に比べるとかなり安く医療機関にかかることができます。そのため、海外旅行保険に比べると、国内旅行保険が必須になるケースは、そう多くありません。
しかし、
- 小さいお子さんや高齢のご家族がいる
- スポーツや山登りなど、ケガをする可能性が高いことをする
とわかっている場合は、万が一に備えて国内旅行保険も検討しましょう。