学生が起こしたクレジットカードのトラブルで親に連絡がいく2つのケース。原因と対策を解説

woman
はあー。
teacher
ため息なんかついて、どうされましたか?
woman
いえ、私の甥っ子が、クレジットカード使いすぎて姉ともめたらしいんです。「こんなんじゃ学生のうちからクレジットカード持たすんじゃなかった」とラインで愚痴ってました。
teacher
あらら、それは大変ですね。
woman
今回は姉の旦那様が支払うつもりらしいですけどね。学生がクレジットカードでトラブル起こして親に連絡がいく、って結構ある話なんですか?
teacher
あるといえばありますよ。

たとえ学生であったとしても、クレジットカードを使う上でトラブルを起こすことはあり得ます。このような場合、少なくとも在学中は、親=親権者に連絡がいく場合が大半です。

そこで今回の記事では

  •  親に連絡がいく代表的なトラブルの例
  •  トラブルへの対処法

を中心に、解説していきましょう。

親に連絡がいく2つのトラブルとは?

親に連絡がいく2つのトラブルとは?

学生が起こすクレジットカードのトラブルであって、親に連絡がいく代表的なものについて解説しましょう。

1.申込時に同意を得ていなかった

未成年(20歳未満)の学生がクレジットカードを申し込む場合、親=親権者の同意が必要になります。何らかの理由で同意を得ていなかったことが発覚した場合、クレジットカード会社から電話がかかってくると考えましょう。

2.延滞・滞納をした

未成年であっても、20歳以上であっても、学生のうちは、クレジットカードで延滞・滞納をすると、親にも連絡がいきます。学生は「安定継続した収入がない」という前提である以上、最終的には親から延滞・滞納額を回収するのを前提で動くためです。

学生がクレジットカードの申込にあたって親の同意を得ないといけない理由

学生がクレジットカードの申込にあたって親の同意を得ないといけない理由

最初に、学生がクレジットカードの申込にあたって、親の同意を得ないといけない理由について説明しましょう。

1.入学時は未成年である場合が大半だから

すべてのクレジットカード会社において、未成年(20歳未満の人)がクレジットカードを申し込む際は、親権者の同意を得る必要があると決められています。

法律行為とは?

クレジットカードを作る、ということは「クレジットカード会社に申し込みをし、審査に通った場合はクレジットカードを貸与してもらう契約を結ぶ」ということでもあります。

この際、契約をした人は

  •  「クレジットカードを貸与してもらい、支払に利用できる」という権利を得る
  •  同時に「支払に利用した額を一定の期限内に支払いわないといけない」という義務を負う

のです。

このように、権利と義務が発生する行為を、難しい言葉でいうと「法律行為」と言います。

そして、日本の法律(民法)では

  •  未成年者のうちは単独で法律行為ができない
  •  親権者を含む法定代理人の同意を得ずに法律行為を行った場合は、取り消すことができる

という規定を設け、未成年者が一方的に不利になる法律行為が行われないようにしているのです。

民法 第五条
未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、この限りでない。
2 前項の規定に反する法律行為は、取り消すことができる。

クレジットカード会社の「未成年者は親権者の同意が必要」という規定も、民法の規定にのっとったものと考えましょう。

20歳以上であれば必須ではない

もちろん、親権者の同意が必須になるのは、未成年者=20歳未満のうちだけです。20歳以上になれば、法律上は大人=成人として扱われるため、親の同意がなくても、クレジットカードを申し込めるようになります。

なお、2023年4月1日に「民法の一部を改正する法律」が施行され、成年に達する年齢が18歳にまで引き下げられます。この規定にのっとって、クレジットカードの申込に関する親権者の同意の扱いがどう変化するかは、注意深く見守っていく必要がありそうです。

トラブルを回避するためには同意を得るのが無難

しかし、特に実家で生活をしている学生の人の場合は、トラブルを回避するためにも、あらかじめ同意を得ておく方が無難です。「学生がクレジットカードを作ること」に対して、ネガティブな見方をする人も確かにいます。

自分の家族がそのタイプの人だった場合、親子ゲンカに発展する恐れがあるので、注意が必要です。

学生がクレジットカードの延滞・滞納をしてはいけない理由

学生がクレジットカードの延滞・滞納をしてはいけない理由

クレジットカードを申し込み、無事に審査に通ったあとも、考えなくてはいけないことがあります。「延滞・滞納は絶対にしてはいけない」です。なぜ、絶対にしてはいけないのかを理解するためには、「延滞・滞納をしてしまうと何が起こるのか」を知っておきましょう。

1.個人信用情報に異動情報として登録される

クレジットカードを申し込み、毎月利用しているとその履歴は個人信用情報に登録されます。

個人信用情報とは、個人のクレジットやローンの契約や申し込みなど、客観的な取引事実を登録した情報のことです。個人信用情報機関と呼ばれる会社・団体がデータベースとして取りまとめています。

クレジットカード会社や銀行など、金融サービスを提供する会社は、申し込みがあった際に、データベースにアクセスし、その人の支払能力」を審査するために使うのです。

なお、あくまで「信用=支払能力」を見極めるためのものであるため、人種や思想、保健医療、犯罪歴などの項目は、一切含まれません。

また、毎月の支払に重大な影響を及ぼすと考えられる一定の事項については、個人信用情報に「異動情報」として登録されます。具体的には

  •  長期(目安は61日以上)に渡る延滞・滞納
  •  重大な利用規約違反を原因にしたクレジットカードの強制解約
  •  個人再生、自己破産などの債務整理

などが、異動情報に当たります。

teacher
クレジットカードとは関係ないですけど、携帯電話料金の月々の支払いの延滞・滞納も要注意です。スマートフォンの端末を分割で購入していた場合も、その履歴が個人信用情報として扱われるので注意しましょう!

異動情報として登録されると何が起こる?

そこで、個人信用情報に異動情報が登録されると、何が起こるのかについて考えてみましょう。個人信用情報に異動情報が登録されているということは「この人の支払能力には重大な問題がある」という意味にもなります。そのため

  •  新規でのクレジットカードの申込ができない
  •  既に使っていたクレジットカードは強制解約になる
  •  携帯電話端末を分割購入できない
  •  住宅ローンの審査に通らない

など、様々な弊害が生じるのです。

なお、異動情報として登録されたとしても、一定期間(最長10年)経過すれば、登録は抹消されます。しかし、抹消されたらされたで、別の弊害もあることに注意しましょう。
teacher
その件については、あとでもう少し詳しく話しますね。

2.クレジットカード会社から「要注意人物」扱いされる

長期の延滞・滞納でなくても、期限通りに支払えないことが度々ある場合、注意しましょう。クレジットカード会社にとって、経営上大きなリスクになるのが「会員が、利用額を期限通りに支払ってくれないこと」です。

最終的に利用額を回収できなければ、損害はすべてクレジットカード会社が被ることになります。そのため、クレジットカード会社は延滞・滞納をする会員を「要注意人物」として扱うのです。

強制解約の理由になりうる

クレジットカードの利用規約にも「延滞・滞納が原因で強制解約になりうることはある」という旨が盛り込まれています。個人信用情報に登録されるほどの延滞・滞納でなくても、注意が必要です。

teacher
ちょっと遅れただけだからいいや、は禁物ですよ!

3.社会人になってクレジットカードが使えなくなる

学生の間に起こしたクレジットカードでのトラブルが原因で、個人信用情報に異動情報が登録されてしまうと、社会人になってもしばらくはクレジットカードが使えないことになります。例えば、20歳の時に個人信用情報に異動情報が登録されたら、最長で30歳まではクレジットカードが使えないこともあり得るのです。

生活の様々な場面で支障が出る

クレジットカードが使えないと、生活の様々な場面で支障がでます。例えば

  •  毎月の携帯電話料金を銀行引落で支払わないといけない
  •  クレジットカードが使えないので現金で買い物をしないといけない
  •  海外に行く際もクレジットカードが使えないので、デビットカードを代わりに使わないといけない

と、何かと不自由を強いられるのです。

また、これは人づきあいの問題にもなりますが、社会人になってクレジットカードを持っていないことに対し、ネガティブな見方をする人もいます。

当然「学生時代に何かあったのか」と勘繰る人も出てくるのです。そのような心無い人から誹謗中傷を受けるおそれもあることに注意しましょう。
teacher
さすがに、心無い人の方が悪いとは思いますけどね。

4.将来「スーパーホワイト」になってしまう

学生の時に、個人信用情報に異動情報が登録されてしまうと、社会人になってもしばらくはクレジットカードが使えません。このことが引き起こす弊害として「スーパーホワイト」について紹介しましょう。

スーパーホワイトとは

スーパーホワイトとは「個人信用情報に何の履歴も登録されていないこと」を指します。スーパーホワイトが起こる原因として

  •  クレジットカードなど個人信用情報としての記録の対象となる金融サービスを利用したことがない
  •  金融サービスの利用時にトラブルを起こし、個人信用情報に異動情報が登録されたため、長期間金融サービスが利用できなかった

のいずれかが考えられます。


そして、クレジットカード会社や銀行は、一定の年齢(目安は30歳以上)に達しているにも関わらず、個人信用情報がスーパーホワイトである申込者を、非常に警戒しているのです。

たとえ、実際は利用したことがないため、トラブルも起こしていない場合だったとしても、外から見たらその事実は分かりません。

個人信用情報はあくまで「支払能力があるかどうか」を判断するための補助情報であるため、スーパーホワイトになったいきさつまでは記録されていないためです。

このような事情があるため、スーパーホワイトの人が、クレジットカードの審査に通るのは難しいといわれています。申し込むクレジットカードを吟味すれば審査に通ることはもちろんあり得ますが、スーパーホワイトでない人と同じように進めることはできないと考えておきましょう。

【参考】クレジットカードの延滞・滞納を防ぐ方法

【参考】クレジットカードの延滞・滞納を防ぐ方法
woman
延滞・滞納って絶対やっちゃいけないんですね。どうすれば防げるか、コツはありますか?

学生でなくても、クレジットカードの延滞・滞納は防ぐべきです。「本当に必要かどうか考えてから使う」などの抽象的な方法以外にも、守るべきコツとして

  •  限度額は少なめにしておく
  •  一括払いを基本にする
  •  キャッシングは使わない

の3つについて解説しましょう。

1.限度額は少なめにしておく

学生がクレジットカードを申し込む場合、最初に提示される限度額は10万円である場合がほとんどです。もちろん、通常のクレジットカードと同じように、利用実績に応じてこの限度額は上下します。

延滞・滞納が生じる原因は使いすぎにもあるので、使いすぎを防ぐ観点からも、限度額は少なめにしておくといいでしょう。

必要に応じて一時引き上げを使う

もちろん

  •  海外旅行や留学に行く
  •  引っ越し、就職活動を控えている

などの理由で、まとまったお金が必要になることもあるはずです。そのときは、必要に応じて限度額の一時引き上げをお願いしましょう。

クレジットカード会社に連絡し、限度額の一時引き上げをしてほしい旨を伝えれば、審査が行われます。審査に通れば、限度額が一時的に引き上げられる仕組みです。

ただし、引き上げた分については、翌月に一括払いをしないといけないケースが多いので、注意が必要です。

2.一括払いを基本にする

学生がクレジットカード払いをする場合は、一括払いを基本にしましょう。

一括払いとは、クレジットカードの利用分を翌月の請求において1回で支払うことを指します。

なぜ、リボ払いや分割払いを使わない方がいいのか

クレジットカードには、一括払い以外の支払方法として

  •  リボ払い:毎月一定額を支払い、元本と利息の返済を行っていく
  •  分割払い:あらかじめ支払い回数を決めて、元本と利息の返済を行っていく

方法があります。

リボ払い、分割払いは「一度に支払う金額が減らせる」というメリットはありますが

  •  元本に加えて、利息の支払いを行わなくてはいけない
  •  「お金を使った」という実感がわきにくく浪費につながる
  •  特にリボ払いの場合、返済が長期化する

というデメリットもあるのです。

一括払いであれば「いつ、どこでいくら使ったか」「いつ、支払わなくてはいけないか」がはっきりしているので、浪費にもつながりにくく、延滞・滞納も起こりにくいでしょう。

3.キャッシングは使わない

クレジットカードを使い、銀行・コンビニなどに設置されているATMからお金を借り入れることを「キャッシング」と言います。学生がクレジットカードを使う場合、キャッシングは使わないようにしましょう。

安易に借金ができてしまう

キャッシングでやることを完結にまとめると「クレジットカードを使ってATMからお金を引き出すこと」です。
高校を卒業した人であれば、ATMが使えないという人はほとんどいないでしょう。

しかし、それだけ簡単だからこそ、安易に借金ができてしまうという弊害にもつながります。

クレジットカードを申し込む際のフォーム、書類には「キャッシングの利用希望額」を記入する欄が必ずあるはずです。キャッシングを使わない前提で「0円」として出しましょう。


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