ゴールドカードで使える空港ラウンジ。ラウンジでのサービスや利用する際の流れなど、使い方や疑問点を解説

多くのゴールドカードでは、特典の1つに「空港ラウンジ利用可能」が盛り込まれています。しかし、初めての人から見れば

• 空港ラウンジって何？
• どこの空港にあるの？
• 空港ラウンジで何ができるの？
• 航空会社のラウンジは使えるの？

と、疑問がたくさんわいてくるかもしれません。そこで今回の記事では、ゴールドカードで使える空港ラウンジについて、疑問点を解決してみましょう。

ゴールドカードで使える空港ラウンジとは

そもそも、ゴールドカードで使える空港ラウンジが何かについて、解説しましょう。ゴールドカードで使える空港ラウンジとは

です。

ラウンジって何？と思うかもしれませんが「有料の休憩室」と考えてください。

国内の空港が中心

ゴールドカードで使える空港ラウンジがあるのは、国内の空港です。例えば、三井住友カード ゴールドの場合、以下の空港ラウンジが利用できます。

三井住友カード ゴールド

カード分類	ゴールドカード
国際ブランド	Visa、Mastercard®
申込方法	-
発行スピード	最短3営業日

年会費（税込）	11,000円
年会費備考	※インターネット入会で初年度年会費無料 ※マイ・ペイすリボの登録＋年1回以上のリボ払い手数料の支払いで年会費半額 ※WEB明細書サービス利用＋年6回以上のカード利用で年会費1,100円割引 ※Visa、MasterCard両方お申込みの場合は年会費2,200円 ※年間利用合計額が100万円～300万円未満で年会費20％割引 ※年間利用合計額が300万円以上で年会費半額 ※初年度年会費無料（～2023年3月31日申し込み分迄）
ショッピング総利用枠（上限）	200万円
ポイント還元率（下限）	0.50%
ポイント還元率（上限）	5.00%
交換可能マイル	ANAマイル（5ポイント=3マイル、500ポイント以上500ポイント単位、※ANAカード会員の方の場合）
ETCカード年会費（税込）	550円
電子マネーチャージ	iD（専用）利用、楽天Edy、WAON（オートチャージ可）
海外旅行傷害保険／死亡後遺障害（最大）	5,000万円（利用付帯）、家族特約1,000万円
国内旅行傷害保険／死亡後遺障害（最大）	5,000万円（利用付帯）
ショッピング保険／国内利用（最大）	300万円

「審査」「発行期間」口コミ平均DATA

審査通過率 審査通過／申込者数	ショッピング 限度額平均	キャッシング 限度額平均	カード発行 までの日数平均	対応 満足度
100%（6/6）	115万円	58万円	10.7日	4.5

詳細情報

公式サイト

ゴールドカードで使える空港ラウンジで受けられるサービスとは

では、国内の空港にあるゴールドカードで使える空港ラウンジでは、どんなサービスが受けられるのでしょうか？

基本的なサービス一覧

個々の空港ラウンジによって、若干の差はありますが、基本的には以下のようなサービスが受けられると考えましょう。

• ソフトドリンクのサービス
• 喫煙室の利用
• 電話ブースの利用
• 無線LANサービスの利用
• フリースペースの利用
• アルコール類、おつまみ・弁当の販売
• コピー・FAXの利用
• シャワースペースの利用

ちなみに、新千歳空港のラウンジはこんな感じになっています。結構きれいですよね。

出典：ラウンジ（国内線）-施設・サービス | 新千歳空港ターミナルビル

興味がわいたなら、実際にゴールドカードを手に入れて、ラウンジも含めて使ってみるのをおすすめします。こちらの記事も、あなたにあったゴールドカード選びの参考にしてください。

空港ラウンジを利用する際の流れ

次に、ゴールドカードで利用できる空港ラウンジを利用する際の流れを解説します。大まかにいうと

1. 自分が利用できるラウンジであるかを確認する
2. 入口で手続きをする

というのが、基本的な流れです。

１．自分が利用できるラウンジであるかを確認する

事前に、自分が持っているゴールドカードを見て、どのラウンジなら使えるかを確認しましょう。

どうやって確認すればいいですか？

実際に空港に行く前に確認するなら、空港のホームぺージを見てみるのが一番確実です。2つほど例を挙げてみましょう。

関西国際空港・カードメンバーズラウンジ 「比叡」の場合

出典：カード会社メンバーズラウンジ | 関西国際空港

上の画像にもある通り、以下のクレジットカードを持っているなら利用できます。

ちなみに、VJAグループとは「三井住友カード」のゴールド以上のステータスのもの、と考えてくださいね。

新千歳空港・国内線ラウンジの場合

出典：ラウンジ（国内線）-施設・サービス | 新千歳空港ターミナルビル

上の画像にもある通り、以下のクレジットカードを持っているなら利用できます。

実際にラウンジの前に行くと「どのクレジットカードを持っている人が利用できるラウンジなのか」が書いてあるはずですよ。

２．入口で手続きをする

自分が利用できるラウンジがわかったら、実際に入ってみましょう。その時、入口で

• ゴールドカード
• 当日利用する搭乗券、イーチケットの控え

が必要になります。この2つを入口にいる係員に見せ、手続きをしてもらえば大丈夫です。

「当日飛行機に乗る」ことがわかればいいので、預け手荷物引換証や旅行日程表（団体旅行の場合）でも大丈夫です。

逆に、ラウンジを出る際は、特に手続きはいりません。

何か借りていたなら、返すにはどうすればいいか聞いておけば十分だと思いますよ。挨拶をしてもらえたなら、返事をしてあげるとなおよしです！

ゴールドカードで使える空港ラウンジに関する疑問

最後に、ゴールドカードで使える空港ラウンジに関する疑問を解決しましょう。

１．同伴者がいる場合、料金はかかる？

家族と一緒に旅行に行ったり、部下や上司と一緒に出張に行ったりするなど、飛行機での移動の際に同伴者がいる場合、一緒にラウンジに入るのが妥当な流れです。このように、同伴者がいる場合、仮に対象になるゴールドカードを持っていないとしたら、その人の分のラウンジの料金はかかるのでしょうか？

「1名まで無料」もしくは「同伴者料金で利用可能」が多い

具体的な取り扱いは個々のクレジットカードによって異なりますが、大きく分けると

• 同伴者は1名まで無料
• 同伴者は同伴者料金（一般料金より多少割引されている）で利用可能

の扱いを受けることが多いようです。

家族カードを持っている場合の扱いも確認しよう

また、同伴者が家族カードを持っている場合は無料になるケースが多いでしょう。しかし、クレジットカードによっては

• 本会員は無料で利用可能、家族会員は割引価格で利用可能
• 本会員は無料で利用可能、家族会員は一般価格で利用可能

など、扱いに差がある場合もあるので、確認が必要です。

２．海外の空港ではラウンジが使えない？

ゴールドカードで利用できるラウンジは、日本国内にある空港のものがほとんどです。果たして、海外の空港では利用できるのでしょうか？

ハワイ、韓国では使えるケースも

クレジットカード会社やクレジットカードの種類によって多少扱いに差はありますが、ハワイや韓国（ソウル・仁川空港）のラウンジが使えるケースは非常に多いです。ハワイもソウルも、日本人がビジネスや観光で多く訪れる場所であることを考えると、何も不思議ではありません。しかし、それ以外の国の空港で、ゴールドカードを持っているだけで利用できるラウンジがないのが現状です。

「プライオリティ・パス」も検討しよう

海外の空港のラウンジを利用したい会員のために、ラウンジ利用プログラムの優待案内を行っているゴールドカードもいくつか存在します。このようなゴールドカードで用いられているラウンジ利用プログラムとして有名なのはプライオリティ・パスです。

プライオリティ・パスが利用できるゴールドカードは？

プライオリティ・パスとは全世界の空港ラウンジが加盟している共通利用プログラムのことです。つまり、所定の年会費を払って会員になると、加盟している空港ラウンジを利用できるようになります。

出典：会員プラン | Priority Pass

例えば、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードの場合、一番上の会員ランクである「プレステージ会員」に年会費11,000円（税込）で加入することが可能です。

本来は、年会費として429ドル＝約46,000円かかります。35,000円お得になる計算ですね。

プレステージ会員になれば、年会費のみの支払いで、対象のラウンジを無料で利用することが可能です。ただし、プライオリティ・パスの会員ではない同伴者がいる場合、同伴者については料金がかかります。

渡航回数次第ではプラチナカードの方が安上がりなことも

出張や旅行などで、頻繁に海外に行く予定があるなら、ゴールドカードではなく、プラチナカードを利用したほうが安上がりになる可能性が高いです。先ほど紹介したラウンジ・キーやプライオリティ・パスに関して、ゴールドカードより優遇された扱いが受けられます。

例えば

• セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード（ゴールドに相当）
• セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード（プラチナに相当）

の場合を比べてみましょう。

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードの場合、プライオリティ・パスは優待料金（年会費11,000円（税込））で入会可能です。

優待はされているけど、無料じゃないですよね。

一方、セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの場合、プライオリティ・パスには無料で入会できます。

もちろん手続きは必要ですけど、11,000円から無料になるのは大きいですよね。

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードの年会費が11,000円（税込）なのに対し、セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの年会費は22,000円（税込）です。ちょうど11,000円（税込）違うので、他の特典も利用できることを考えると、どこかのタイミングでセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードに切り替えた方が得になる可能性が高くなります。

プラチナに相当するクレジットカードであるので、年齢や収入によっては、審査に通りにくいかもしれません。しかし、最初はセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードを使って、何年かした後にセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードにチャレンジしてみるのもありだと思います！

３．アルコール飲料は有料？

筆者の周囲には「旅行に行く前にラウンジでビールを飲みにいくのが楽しみ」と言っている人もいます。お酒が好きな人なら、旅行に行く前の景気づけとしてビールの1杯でも、と思うかもしれません。そもそも、ゴールドカードで使えるラウンジでは、アルコール飲料は無料で飲めるのでしょうか？

「すべて有料」が多い

ほぼすべてのゴールドカードで使えるラウンジでは、「缶ビール1本500円」などのようにアルコール飲料は有料になっています。一方、お茶やジュースなどのソフトドリンクは、基本的に無料です。

出張先に着いたらすぐ仕事、という人なら、さすがにお酒はよしたほうがいいですね。

「1杯まで無料」「全部無料」のラウンジは？

しかし、日本全国に5つだけ、お酒が無料で飲めて、しかもゴールドカードで入れるラウンジがあります。

お酒好きな人のために紹介しますね！

１．成田国際空港「IASS Executive Lounge」

出典：IASS エグゼクティブ　ラウンジ1・ラウンジ2　|　ラウンジ事業　|　IASS 株式会社アイ・エー・エス・エス

２．成田国際空港「IASS EXECUTIVE LOUNGE 2」

出典：IASS エグゼクティブ　ラウンジ1・ラウンジ2　|　ラウンジ事業　|　IASS 株式会社アイ・エー・エス・エス

３．中部国際空港「プレミアムラウンジ・セントレア」

出典：プレミアムラウンジ セントレア – ラウンジ | 中部国際空港 セントレア

４．熊本空港「ラウンジASO」

５．福岡空港「くつろぎラウンジTIME」

出典：福岡空港

４．利用時間に制限はある？

空港に早く着きすぎてしまったり、乗る予定だった飛行機が欠航になったりした場合、ラウンジで時間をつぶすのも1つの選択肢です。しかし、ゴールドカードで使えるラウンジの利用時間に制限はあるのでしょうか？

制限がないことがほとんど

実際のところ、ラウンジの利用にあたっては明確に制限時間を設けているケースは少ないです。しかし、繁忙期になると「2時間以内でのご利用をお願いしております」などの掲示が入口に出されるのも珍しくありません。ガラガラな場合は長くいても問題ないでしょうし、混んでいれば用事が終わり次第出るのが好ましい対応でしょう。

くつろぎすぎて、飛行機に遅れないように気を付けてください！

５．子ども連れ、ペット連れでも利用できる？

ゴールドカードで使えるラウンジは、出張で飛行機に乗るときだけでなく、家族旅行で飛行機に乗るときにも利用できます。その際、子どもも一緒にラウンジは使えるのでしょうか？また、最近はペットも家族の一員ということで、一緒に旅行に行くこともあるかもしれません。この場合、ラウンジは使えるのでしょうか？

子ども連れでも利用はできるが料金がかかる

結論から言うと、ラウンジを利用すること自体は可能です。何歳からでも利用できるので、家族旅行の合間の休憩に利用しましょう。

仕事目的で使っている方もいるので、周囲への気配りも忘れないでくださいね。

なお、追加料金がかかるかは、子どもの年齢によるところが大きいです。例えば、熊本空港のラウンジASOの場合

• 対象のクレジットカード本会員： 無料
• 対象のクレジットカード本会員以外 ：1名につき1,100円（税込）
• 3歳以上12歳未満：660円（税込）
• 3歳未満：無料

と定められています。

ペット連れの利用は不可

一方、ペット連れでゴールドカードで使えるラウンジを利用することはできません。飲み物や食べ物を扱う場所である以上、衛生上の観点から規制されています。ただし、盲導犬・介助犬・聴導犬などの補助犬であれば、一緒に利用することは可能です。

補助犬と一緒に飛行機に乗る場合は、航空会社に事前に申し出ておけば、チェックインから搭乗まで、いろいろとお手伝いをしてくれますよ。

６．航空会社のラウンジは利用できる？

なるほど、いろいろとありがとうございます。ところで、ゴールドカードで航空会社のラウンジを使うことはできますか？

国際線が就航している空港には、航空会社がラウンジを設置している場合があります。

JALの「サクララウンジ」とか大韓航空の「KALラウンジ」などがこれにあたります。

クレジットカード会社が提携している空港ラウンジを利用できるゴールドカードであっても、航空会社が設置しているラウンジを使えるわけではないので、気を付けてください。

航空会社のラウンジを使うための条件とは

細かい基準は航空会社によって多少の差がありますが、航空会社のラウンジを利用できるのは

• その航空会社の上級会員
• 加盟アライアンスの上級会員
• 当日ビジネスクラス、ファーストクラスに搭乗する予定のある人

と考えましょう。

例えば、JALの場合は、以下の条件に当てはまれば、当日ビジネスクラス、ファーストクラスに搭乗する予定がなくても、サクララウンジを利用することが可能です。