オンラインショッピングモール「楽天市場」の運営をはじめ、携帯電話事業、保険事業などを運営している一大企業グループの楽天。傘下の銀行部門である楽天銀行は、同行の口座を保有している人に向けて発行している楽天銀行デビットカードについて、新たにMastercardが付帯したものを新規発行することになった旨を明らかにしました。2020年5月11日から受付が開始されています。
楽天銀行デビットカード(Mastercard)の概要
出典:楽天銀行デビットカード(Mastercard)|楽天銀行
楽天銀行デビットカードは、これまでにも国際ブランドとしてVisa、JCBが付帯したものが発行されてきました。今回、新たにラインナップに加わった楽天銀行デビットカード(Mastercard)の概要をお伝えしましょう。
年会費永年無料
楽天銀行デビットカードの中には、楽天銀行ゴールドデビットカード(Visa)や楽天銀行シルバーデビットカード(Visa)のように、年会費が有料のものもあります。しかし、楽天銀行デビットカード(Mastercard)の年会費は、永年無料です。
タッチ決済にも対応
専用端末にかざすだけで決済が完了するタッチ決済にも対応しています。Mastercardコンタクトレス搭載なので、対応している加盟店での買い物にぜひ利用しましょう。
100円で1ポイント
一般的に、デビットカードのポイント還元率・キャッシュバック率は0.2%~0.5%程度と言われています。しかし、今回の楽天銀行デビットカード(Mastercard)も含め、楽天銀行デビットカードは利用額100円につき1ポイント(楽天ポイント)が付与されます。ポイント還元率に直すと1.0%にもなるので「デビットカードだとポイントが貯まらなくて嫌だ」という人にも、おすすめです
セキュリティも万全
オンラインショッピングなど「会員本人でなくても利用できてしまう」環境が多い今だからこそ、カードのセキュリティは気にしたいところです。。楽天銀行デビットカード(Mastercard)には、Mastercard ID Checkが搭載されています。デビットカード番号、有効期限などの一般的な情報の他に、自分であらかじめ設定した質問とその答えが一致しないと決済ができない仕組みになっているため、自分の知らないところで使われてしまう可能性はぐっと低くなるのです。
楽天銀行デビットカード(Mastercard)の詳細は、公式ホームページからチェックしましょう。
また、これまで発行されてきたVisa、JCBが付帯したものと比べてみるのもおすすめです。
楽天銀行デビットカード(JCB)
発行会社 | 楽天銀行 |
国際ブランド | VISA,Mastercard,JCB |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費特典 | - |
発行期間 | 1週間から10日ほど |
キャッシュバック還元率下限 | - |
キャッシュバック還元率上限 | - |
ポイント還元率下限 | 1.00% |
ポイント還元率上限 | 1.00% |
1日最大利用限度額 | 限度額なし |
不正利用時の補償 | ○ |
入会資格年齢 | 16歳以上 |
楽天銀行ベーシックデビットカード(Visa)
発行会社 | 楽天銀行 |
国際ブランド | VISA |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費特典 | - |
発行期間 | 1週間から10日ほど |
キャッシュバック還元率下限 | - |
キャッシュバック還元率上限 | - |
ポイント還元率下限 | 1.00% |
ポイント還元率上限 | 1.00% |
1日最大利用限度額 | 限度額なし |
不正利用時の補償 | ○ |
入会資格年齢 | 16歳以上 |
【2020年版】デビットカードの国際ブランド事情
2019年10月から始まった「キャッシュレス・消費者還元事業」や2020年初頭からの新型コロナウイルス感染症による行動の変化により、キャッシュレス決済は注目を集めてきました。
中でも、デビットカードは「使ったその場で支払元に指定した銀行口座からすぐに引き落としが行われる」という性質上、「後払いが苦手」という理由でクレジットカードを敬遠してきた層からも注目されています。
なお、日本においては、従来「J-Debit」といって、銀行のキャッシュカードを加盟店で決済用カードに使えるサービスが用いられてきました。しかし、銀行のシステムメンテナンス中は利用できないなどの理由で、加盟店の拡大にはつながりにくかったのも事実です。
現在では、国際ブランドデビットといって、クレジットカードが使えるお店=加盟店で、クレジットカードと同様に決済に利用できるカードが主流になっています。2020年5月現在、日本国内で国際ブランドデビットを発行している銀行をまとめました。
1.JCBデビット
2020年5月現在、加盟銀行数は33行と、日本では最も多くなっています。日本発の国際ブランドであるため、海外でも地域によっては使いづらいなどの問題がありますが、日本国内で使う分には十分でしょう。
- 千葉銀行
- 北九州銀行
- 福岡銀行
- 山口銀行
- 熊本銀行
- 愛媛銀行
- 阿波銀行
- 栃木銀行
- 北陸銀行
- 西日本シティ銀行
- セブン銀行
- 紀陽銀行
- 広島銀行
- auじぶん銀行
- 北洋銀行
- 名古屋銀行
- 中国銀行
- 秋田銀行
- みずほ銀行
- 三菱UFJ銀行
- イオン銀行
- 池田泉州銀行
- 十六銀行
- 鹿児島銀行
- 京都銀行
- 七十七銀行
- もみじ銀行
- 東邦銀行
- 大垣共立銀行
- 沖縄銀行
- 八十二銀行
- 親和銀行
- 楽天銀行
2.Visaデビット
2020年5月現在、加盟銀行数は29行とJCBよりは多少少ないです。しかし、Visa自体が取引額ベースで世界シェア首位を誇る国際ブランドであるため、よほどの事情がない限り、どこの国に行っても使えるのが最大の強みでしょう。
- 住信SBIネット銀行
- 滋賀銀行
- 三井住友銀行
- 愛知銀行
- 常陽銀行
- 北陸銀行
- ソニー銀行
- PayPay銀行
- SMBC信託銀行
- イオン銀行
- あおぞら銀行
- 西日本シティ銀行
- りそな銀行
- ゆうちょ銀行
- GMOあおぞらネット銀行
- スルガ銀行
- 北海道銀行
- 広島銀行
- 北國銀行
- 中京銀行
- 楽天銀行
- 埼玉りそな銀行
- 池田泉州銀行
- 福井銀行
- 大光銀行
- 琉球銀行
- 三菱UFJ銀行
- 関西みらい銀行
- 岩手銀行
3.Mastercard
2020年5月現在、日本で加盟しているのはわずか3行のみです。VisaやJCBに比べると、やや遅れをとった感じはあります。しかし、MastercardもVisaに負けないくらい認知度の高い国際ブランドであるので、使い勝手には何ら問題はありません。これからの挽回に期待しましょう。
- 楽天銀行
- トマト銀行
- 住信SBIネット銀行