JALとANAがステータスを1年間延長へ。デルタ航空も追随の構え。具体的な取り扱いを解説

日本航空(JAL)および全日本空輸(ANA)の両社は、自社便への1年間の搭乗実績に応じて付与される上級会員資格(ステータス)について、有効期限を1年間延長することを明らかにしました。新型コロナウイルス感染症の流行により国際線・国内線ともに大幅な運休が続き、通常運行の再開の見通しが立たないためです。また、アメリカの大手航空会社で、日本便も多く運航しているデルタ航空も、同様の方針を明らかにしました。

JALのステータス延長措置について

JALのステータス延長措置について

出典:JAL企業サイト

最初に、JALのステータス延長措置について、概要を解説しましょう。

JALの場合「FLY ON ステイタス会員」という名前で、以下のステータス(上級会員資格)が用意されています。

  1. ダイヤモンド
  2. JGCプレミア
  3. サファイア
  4. JGCクリスタル
  5. JMBクリスタル
  6. JGC ワンワールドサファイア

簡単に仕組みを解説すると、1年間のJALグループ便ならびにワンワールド アライアンス加盟航空会社便への搭乗で貯まったポイント(FLY ONポイント)の数で、翌年1年間のステータスが決まる仕組みです。

今回の延長の対象となるのは「2019年1月~12月の搭乗実績(FLY ONポイント)により、ステータスが付与されたJALマイレージバンク会員」とのことです。対象になる会員の場合、2020年度のステータスが、そのまま2023年度も適用されます。

つまり、2020年度に「JMBクリスタル」に認定された場合は、2023年度も引き続き「JMBクリスタル」の特典が受けられるということです。

延長に伴う手続きは不要

今回の延長に伴う手続きについてですが、JAL側で行うため、会員側は何かをする必要はありません。

2020年の搭乗実績はどう反映される?

また、2020年1月~12月までの搭乗実績の結果、2020年度より高いステータスになった場合は、高い方のステータスが適用されます。

例えば、2020年度のステータスが「JGC ワンワールドサファイア」だった人が、2020年1月~12月の搭乗実績により「JGCプレミア」にアップした場合、高い方の「JGCプレミア」が2023年度のステータスとして適用されます。

その他の詳細は、JALの公式ホームぺージから確認しましょう。

JALカード CLUB-Aゴールドカード

JALカード CLUB-Aゴールドカード
カード分類ゴールドカード
国際ブランドVISA、Mastercard®、JCB
申込方法-
発行スピード通常4週間
年会費(税込)17,600円
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)200万円
ポイント還元率(下限)1.00%
ポイント還元率(上限)2.00%
交換可能マイルJALマイル
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージ楽天Edy、WAON(オートチャージ可)
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円(自動付帯:5,000万円)
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円(自動付帯:5,000万円)
ショッピング保険/国内利用(最大)300万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度
100%(2/2)55万円12.0日3.5

ANAのステータス延長措置について

ANAのステータス延長措置について

出典:ANAグループ企業情報

ANAについても、基本的な仕組みはJALと変わりありません。ANAの場合「プレミアムメンバー」という名前で、以下のステータスが用意されています。

  1. ダイヤモンド
  2. プラチナ
  3. ブロンズ

こちらも、1年間のANA便およびスターアライアンス便への搭乗回数に応じポイント(プレミアムポイント)が付与され、翌年のステータスが決定します。

なお、JALと同様、今回の措置に関しては、会員の側から何かをする必要はありません。また、2020年1月~12月の搭乗実績により、2020年度よりも高いステータスを獲得した場合は、そちらが優先して適用されます。

詳細はANAの公式ホームページで確認しましょう。

ANA VISA ワイドゴールドカード

ANA VISA ワイドゴールドカード
カード分類ゴールドカード
国際ブランドVISA、Mastercard®
申込方法-
発行スピード通常2~3週間
三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行に口座所持の方は2週間程度
年会費(税込)15,400円
年会費備考※マイ・ペイすリボの登録+年1回以上のカード利用で年会費11,550円(3,850円割引)
ショッピング総利用枠(上限)200万円
ポイント還元率(下限)1.00%
ポイント還元率(上限)3.00%
交換可能マイルANAマイル(1ポイント=2マイル、交換手数料無料、※2倍コースの場合)
ETCカード年会費(税込)550円
電子マネーチャージiD(専用)利用、楽天Edy
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円、家族特約1,000万円
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円
ショッピング保険/国内利用(最大)300万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度

デルタ航空のステータス延長措置について

デルタ航空のステータス延長措置について

出典:航空券&フライト:デルタ航空で直接ご予約 – 公式サイト

デルタ航空についても、ANAやJALと基本的な仕組みはかわりありません。デルタ航空の場合、以下の4つのステータスが用意されています。

  1. ダイヤモンドメダリオン
  2. プラチナメダリオン
  3. ゴールドメダリオン
  4. シルバーメダリオン

もともと、デルタ航空は病気などの理由で一時期旅行が難しかったなど、相応の理由がある場合は、ステータスを復活させられる制度を設けています。

しかし、今回の新型コロナウイルス感染症に関しての会員の扱いは、JALやANAと同じく2020年度のステータスを、2023年度も保持できるようにするとしています。また、2020年1月~12月の搭乗分で得られるポイント(メダリオン資格マイル)は、2023年1月~12月の搭乗分で得られるポイントに上乗せされ、これに基づき2023年度のステータスが決定するとのことです。

この件について、デルタ航空もプレスリリースを発表しています。

デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
カード分類ゴールドカード
国際ブランドAMEX(アメックス)
申込方法-
発行スピード通常1~3週間
年会費(税込)28,600円
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)-
ポイント還元率(下限)1.00%
ポイント還元率(上限)3.00%
交換可能マイルスカイマイル
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージQUICPay利用、楽天Edy
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円、家族特約1,000万円
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円、家族特約1,000万円
ショッピング保険/国内利用(最大)500万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度

最強のパスポートだからこそ、今は焦らず

日本経済新聞が報じたところによれば、2020年の4月と5月だけで、ANAとJALは自社便の9割を運休するとのことです。また、デルタ航空についても、成田、羽田、関西、名古屋(セントレア)発着のホノルル線をゴールデンウィークまで運休するなど、大幅な減便に乗り出しているのが現状です。今後の情勢次第では、運休や減便を続けざるを得ないのも十分に考えられます。

こんな状態を見ると「早く旅行に行けるといいな」と思うのも無理はありません。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行が収まるうちは「家にいる」のが一番の対策であるはずです。また、少なくとも、元気に過ごしてさえいれば、運航を再開次第どこでも行けるのが、日本に住んでいる私たちの強みなのだから、焦ることはありません。

今日は、その理屈を裏付けるこんなデータを紹介してみましょう。

世界最強のパスポートはどれだ

イギリスのコンサルティング会社「ヘンリー&パートナーズ」は毎年「HENLEY PASSPORT INDEX」という名前で、ランキングを発表しています。

世界199カ国のパスポートを対象に、全227カ国・地域の渡航先にビザなし、または到着ビザ制度でいくつ入れるかを調べ、その数を各国のスコアとし、ランキングにしたものです。

2020年の「HENLEY PASSPORT INDEX」によれば、上位5位までは以下の国が占めてしました。

順位 国名 ビザなしで行ける国の数
1 日本 191
2 シンガポール 190
3 ドイツ、大韓民国(韓国) 189
4 フィンランド、イタリア 188
5 デンマーク、ルクセンブルグ、スペイン 187

出典:HENLEY PASSPORT INDEX 2020 Q1 INFOGRAPHIC GLOBAL RANKING_191219.pdf

「日本のパスポートが世界最強」と言われるのは、このデータからも明らかでしょう。

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日本を含め、世界中で新型コロナウイルス感染症による混乱が起きています。しばらくは自由に旅行もできない日々が続くかもしれませんが、いつかは終わりが来るはずです。まずは自分にできることをこなしていきましょう!

また、新型コロナウイルス感染症の流行にともない、クレジットカード会社や電力会社など、様々な会社が相談窓口や救済措置を設けています。こちらの記事で詳しく解説したので、併せて読んでみてください。


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