ダイナースクラブ クレジットカードの海外旅行保険・国内旅行傷害保険の内容が改訂へ。変更点を従来の規定と照らし合わせながら解説

三井住友信託銀行傘下のクレジットカード会社である三井住友トラストクラブ株式会社は、同社の主力クレジットカードでる「ダイナースクラブ クレジットカード」に付帯した海外旅行保険・国内旅行傷害保険について、保障内容の見直しを行うことを発表しました。見直し後の保険は、2020年6月1日の出発分から適用されるとのことです。

海外旅行保険の改定概要

出典:ダイナースクラブカード | カードラインナップ | ダイナースクラブカード 日本で最初のクレジットカード

最初に、海外旅行保険の改定概要について解説しましょう。

航空便遅延費用補償

乗継便を使っていた場合、前の飛行機が遅れたせいで乗継ができず、4時間以上たっても次の便に乗れなかった場合の飲食代や宿泊代などを補償する項目です。従来は、実際に払ったと申告があった額について保険金を支払っていましたが、これを定額にすることで、保険金給付のスピードアップを目指すとしています。

救援者費用補償

海外で入院・手術が必要なほどの大ケガや病気をしたり、万が一のことになってしまったりした場合、家族が現地に向かうための費用を補償するものです。現在、ダイナースクラブ クレジットカードに付帯している海外旅行保険では、以下の6つの項目について、保険会社が妥当と認めた金額を払うとしています。

  • 捜索救助費用
  • 救援者の現地までの往復航空運賃などの交通費。
  • 現地および現地までの行程における救援者のホテルなど宿泊施設の客室料(救援者1名につき14日分まで)。
  • 救援者の渡航手続費、現地での諸雑費。
  • 現地からの移送費用。
  • 遺体処理費用(100万円限度)。

このほかにも様々な条件が設けられていますが、公式ホームページでは、支払要件を緩和することが明らかにされているので、保険金が受け取りやすくなる上に、事務もスムーズに進むようになるでしょう。

携行品損害補償

海外旅行に持っていった身の回り品が壊れたり、盗まれたりした場合に補償が受けられます。従来、ダイナースクラブ クレジットカードに付帯している海外旅行保険では、以下の品目については、携行品損害補償の対象外になると決められていました。

現金、小切手、切手、株券、手形その他の有価証券、クレジットカード、定期券、預貯金証書、帳簿類、設計書、義歯、義肢、コンタクトレンズ、動植物、船舶、自動車、原動機付自転車およびこれらの付属品、サーフィン、スキューバダイビング等の運動を行うための用具、仕事のためだけに使用するもの。

出典:保険サービスご利用の手引き

今回の改定によりスキューバダイビング用品が、携行品損害補償の対象になる身の回り品に含まれるようになります。

疾病治療費用補償等

海外で病気になり、治療を受けた場合の費用を補償する仕組みです。これまで、治療には病院での診察、投薬、手術などのが含まれていましたが、今回の改定により日本国外におけるカイロ・鍼・灸による治療で要した費用について補償対象外となりました。

免責事項

免責事項とは、保険会社が責任を負わない範囲のことです。もっと簡単に言うと「保険金の支払い対象外になる出来事」と考えましょう。今回の改定により、以下のことが免責事項として追加されました。

  • 不妊症による治療
  • レーシック手術
  • 危険ドラッグを使用した状態で自動車を運転している間に生じた傷害等

国内旅行傷害保険の改定概要

国内旅行傷害保険の改定概要

海外旅行保険のみならず、国内旅行傷害保険についても、改定が行われます。次の2点を押さえましょう。

手術の範囲

手術保険金の支払対象が「公的医療保険制度の給付対象である手術全般」に広がりました。また、入院を伴わない手術(いわゆる「日帰り手術」)も支払い対象となります。

手術保険金の支払倍率の変更

ダイナースクラブ クレジットカードに付帯している国内旅行傷害保険も含め、手術を受けた場合に保険金が支払われる保険の場合、保険金の金額は「入院した場合の日額」に「手術の種類に応じた倍率」をかけて算定されるのが一般的です。従来、ダイナースクラブ クレジットカードでは、「10倍、20倍、40倍」というように、支払倍率を手術の種類に応じて定めていました。これが、「入院中の手術:10倍、入院中以外の手術:5倍」に変わります。保険金を迅速に支払うための変更の一環です。

その他の詳細は、公式ホームページから確認しましょう。

ダイナースクラブカード

ダイナースクラブカード
カード分類ゴールドカード
国際ブランドDiners
申込方法-
発行スピード通常2~3週間
年会費(税込)24,200円
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)一律の利用制限なし
ポイント還元率(下限)0.40%
ポイント還元率(上限)1.00%
交換可能マイルANAマイル(1ポイント=1マイル、1,000ポイント以上、年間交換上限40,000ポイント、ダイナースグローバルマイレージ参加費年間6,600円)
JALマイル(1ポイント=0.4マイル、2,500ポイント以上、交換上限なし、ダイナースグローバルマイレージ参加費年間6,600円)
スカイマイル(2ポイント=1マイル、2,000ポイント以上、年間交換上限140,000ポイント、ダイナースグローバルマイレージ参加費年間6,600円)
マイレージプラス(2ポイント=1マイル、2,000ポイント以上、年間交換上限120,000ポイント、ダイナースグローバルマイレージ参加費年間6,600円)
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージ楽天Edy
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円(自動付帯:5,000万円)
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円(自動付帯:5,000万円)
ショッピング保険/国内利用(最大)500万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度

コメントを残す