ゴールドカードの種類を様々なポイントから分析。自分にあったゴールドカードを選ぶ方法も解説

一口にゴールドカードといっても、受けられるサービスや払うべき年会費は千差万別です。一般カードほどではありませんが、ゴールドカードを発行しているクレジットカード会社もかなり多いため、全部調べようとすると途方もない労力が必要になるでしょう。そこで今回は、ゴールドカードの種類を以下のポイントから分析してみましょう。

  1. 発行している会社
  2. 付帯している国際ブランド
  3. 年会費
  4. 想定年齢層

ポイント1.発行している会社

ポイント1.発行している会社

どんな会社がゴールドカードを発行しているのかによっても、年会費や付帯しているサービスに違いは出ます。

プロパーカードと提携カード

ゴールドカードをはじめとしたクレジットカードの発行会社の話をする際に、避けて通れないのがプロパーカードと提携カードの話です。

teacher
簡単に表にまとめました。
プロパーカード 国際ブランド(決済システム)を運営している会社が自前で発行するクレジットカードのこと
提携カード 国際ブランドを運営している会社と外部の企業が提携し、自社の商品・サービスの利用を喚起するために発行するクレジットカードのこと

例えば、同じ「American Expressが付帯したゴールドカード」と言っても

  • アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは「プロパーカード」
  • セゾン・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードは「提携カード」

という差があるのです。

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
カード分類ゴールドカード
国際ブランドAMEX(アメックス)
申込方法-
発行スピード通常1~3週間
年会費(税込)31,900円
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)-
ポイント還元率(下限)0.50%
ポイント還元率(上限)0.50%
交換可能マイルANAマイル(1ポイント=0.5マイル、メンバーシップ・リワード・プラス登録で1ポイント=1マイル(年間参加費 3,300円))
JALマイル(1ポイント=0.3マイル、メンバーシップ・リワード・プラス登録で1ポイント=0.4マイル(年間参加費 3,300円))
スカイマイル(1ポイント=0.5マイル、メンバーシップ・リワード・プラス登録で1ポイント=0.8マイル(年間参加費 3,300円))
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージ楽天Edy
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円、家族特約1,000万円
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円、家族特約1,000万円
ショッピング保険/国内利用(最大)500万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度
100%(2/2)75万円20万円12.0日4.5

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
カード分類ゴールドカード
国際ブランドAMEX(アメックス)
申込方法-
発行スピード最短3営業日
年会費(税込)11,000円
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)300万円
ポイント還元率(下限)0.75%
ポイント還元率(上限)1.00%
交換可能マイルANAマイル(1ポイント=3マイル、交換上限なし、交換手数料無料)
JALマイル(1ポイント=2.5マイル、交換上限なし、交換手数料無料)
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージiD利用、QUICPay利用、楽天Edy
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円
ショッピング保険/国内利用(最大)200万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度
100%(2/2)75万円20万円12.0日4.5

提携カードのゴールドカードを発行している業界の例

woman
そういうことなんですね。結構いろいろな会社がクレジットカード発行しているのは知っていますけど。

企業は提携カードを発行する目的の1つとして「自社の商品・サービスを積極的に利用してもらうこと」を掲げています。そのため

  • 特定の店舗で買い物をするとポイント還元率がアップする
  • 銀行ATMの時間外利用料が無料になる
  • 定期預金の金利がアップする

など、提携カードに分類されるゴールドカードを作ると、何かとお得になることもたくさんあります。そこで、どんな業界の企業が提携カードを発行しているのか、見てみましょう。

スーパー、百貨店、ファッションビル

いわゆる「小売店」に分類される会社です。例えば、三越伊勢丹はMICARD+ GOLD(エムアイカード プラス ゴールド)を発行しています。三越伊勢丹グループの各店舗で買い物すると、最大で利用額の10%のポイント(エムアイポイント)が還元されるゴールドカードです。

MICARD+ GOLD(エムアイカード プラス ゴールド)

MICARD+ GOLD(エムアイカード プラス ゴールド)
カード分類ゴールドカード
国際ブランドVISA、AMEX(アメックス)
申込方法-
発行スピード-
年会費(税込)11,000円
年会費備考※入会月から翌月末迄にWebエムアイカード会員に登録で初年度無料
※入会月から翌月末迄に5万円以上のカード利用で初年度無料
ショッピング総利用枠(上限)-
ポイント還元率(下限)1.00%
ポイント還元率(上限)8.00%
交換可能マイルANAマイル(1ポイント=0.25マイル、2,000ポイント以上2,000ポイント単位、マイルをエムアイポイントへ交換した場合、エムアイポイントを他方のマイルへ交換出来ません)
JALマイル(1ポイント=0.5マイル、3,000ポイント以上1,000ポイント単位、マイルをエムアイポイントへ交換した場合、エムアイポイントを他方のマイルへ交換出来ません)
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージ-
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円(自動付帯:5,000万円)
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円(自動付帯:1,000万円)
ショッピング保険/国内利用(最大)300万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度
100%(1/1)20万円30万円5.0日3.0

また、丸井はエポスゴールドカードを発行しています。本来は年会費として5,000円(税込)がかかりますが

  • 一般カードに相当するエポスカードで利用実績がある
  • 1年間に50万円以上利用している
  • エポスゴールドカード、エポスプラチナカードを持っている家族からの紹介がある

など、一定の条件を満たすと年会費が無料になります。

エポスゴールドカード

エポスゴールドカード
カード分類ゴールドカード
国際ブランドVISA
申込方法Web申込み、郵送申込み
発行スピード通常1週間
年会費(税込)5,000円
年会費備考※年50万円以上利用で翌年度無料
※年間利用額条件を達成した場合、翌年以降永年無料になります。
ショッピング総利用枠(上限)-
ポイント還元率(下限)0.50%
ポイント還元率(上限)1.25%
交換可能マイルANAマイル(1ポイント=0.6マイル)
JALマイル(1ポイント=0.5マイル)
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージQUICPay利用、楽天Edy
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)1,000万円(自動付帯:1,000万円)
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)-
ショッピング保険/国内利用(最大)-
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度

また、大手スーパーのイオンは、一般カードに相当するイオンカードを年間100万円以上利用した顧客を対象に、上位カードのイオンゴールドカードへの招待を行っています。年会費は無料であるにも関わらず、国内空港ラウンジが利用できたり、海外旅行傷害保険の保障額が最大5,000万円であったりと、活用の幅が広いカードです。

イオンカード

イオンカード
カード分類一般カード
国際ブランドVISA、Mastercard®、JCB
申込方法-
発行スピード-
年会費(税込)0円
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)50万円
ポイント還元率(下限)0.50%
ポイント還元率(上限)1.00%
交換可能マイルJALマイル(1ポイント=0.5マイル、1,000ポイント以上500ポイント単位)
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージiD利用、WAON(オートチャージ可)
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)-
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)-
ショッピング保険/国内利用(最大)50万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度

鉄道会社

Suica、PASMOなどのICカードを使って電車に乗る人が増えてきたこともあってか、鉄道会社がクレジットカードを発行するのも珍しくなくなりました。そして、一般カードのみならず、ゴールドカードの発行を手掛ける鉄道会社も多数存在します。

例えば、JR東日本は、ビューゴールドプラスカードを発行しています。

[view-gold-plu-sum-mini]

JR東日本が発行するゴールドカードだけあって

  • JR東日本ホテルズでの優待
  • JR駅構内の飲食店での優待
  • ビューゴールドラウンジ(東京駅構内)の利用

など、駅や旅行に関連した特典が多いのが特徴です。

航空会社

航空会社も、自社の顧客の囲い込みを目的として、ゴールドカードをはじめとしたクレジットカードを発行しています。ここでは代表的なものとして、全日本空輸(ANA)の「ANA VISA ワイドゴールドカード」と日本航空の「CLUB-Aゴールドカード」を紹介しましょう。

ANA VISA ワイドゴールドカード

ANA VISA ワイドゴールドカード
カード分類ゴールドカード
国際ブランドVISA、Mastercard®
申込方法-
発行スピード通常2~3週間
三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行に口座所持の方は2週間程度
年会費(税込)15,400円
年会費備考※マイ・ペイすリボの登録+年1回以上のカード利用で年会費11,550円(3,850円割引)
ショッピング総利用枠(上限)200万円
ポイント還元率(下限)1.00%
ポイント還元率(上限)3.00%
交換可能マイルANAマイル(1ポイント=2マイル、交換手数料無料、※2倍コースの場合)
ETCカード年会費(税込)550円
電子マネーチャージiD(専用)利用、楽天Edy
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円、家族特約1,000万円
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円
ショッピング保険/国内利用(最大)300万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度

JALカード CLUB-Aゴールドカード

JALカード CLUB-Aゴールドカード
カード分類ゴールドカード
国際ブランドVISA、Mastercard®、JCB
申込方法-
発行スピード通常4週間
年会費(税込)17,600円
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)200万円
ポイント還元率(下限)1.00%
ポイント還元率(上限)2.00%
交換可能マイルJALマイル
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージ楽天Edy、WAON(オートチャージ可)
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円(自動付帯:5,000万円)
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円(自動付帯:5,000万円)
ショッピング保険/国内利用(最大)300万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度
100%(2/2)55万円12.0日3.5

細かいところの違いはありますが、共通している特徴としては

  • ビジネスクラスカウンターでのチェックインができる
  • 1回の搭乗で貯められるマイルが一般カードに比べると多い

などが挙げられます。

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それぞれの航空会社のマイルを貯めたいなら、こっちの記事も参考にしてみてくださいね。

通信会社

携帯電話が普及し、毎月の料金をクレジットカードで払う人も多くなりました。そのような流れを受けて、ゴールドカードを発行する通信会社も増えています。代表的なのが、NTTドコモの「dカード GOLD」です。

dカード GOLD

dカード GOLD
カード分類ゴールドカード
国際ブランドVISA、Mastercard®
申込方法-
発行スピード最短5分 ※下記条件を満たしている場合
・9:00~19:50の間にお申し込みが完了していること
・引落し口座の設定お手続きがお申込み時に完了していること
※ 上記を満たしている場合でもお客様のお申込み状況によっては審査に数日お時間をいただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
年会費(税込)11,000円
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)-
ポイント還元率(下限)1.00%
ポイント還元率(上限)4.50%
交換可能マイルJALマイル(1ポイント=0.4マイル)
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージiD利用、楽天Edy
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円(自動付帯:5,000万円)、家族特約1,000万円(自動付帯:1,000万円)
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円(自動付帯:5,000万円)、家族特約1,000万円(自動付帯:1,000万円)
ショッピング保険/国内利用(最大)300万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度
91%(20/22)58万円32万円11.1日3.9

NTTドコモの携帯電話の月額利用料を支払う際に利用すると、利用額の10%分のポイント(dポイント)が付与されます。

仮に、毎月の携帯電話の月額利用料が10,000円だったとすると、1年で12,000ポイント(=1,000ポイント × 12カ月)貯まる仕組みです。

銀行

銀行が口座を保有している顧客に向けて、ゴールドカードを発行しているケースもあります。例えば、三菱UFJ銀行は、キャッシュカードとクレジットカードが一体になったスーパーICカード「三菱UFJ-VISA ゴールド」 <コンビタイプ>を発行しています。

スーパーICカード「三菱UFJ-VISA ゴールド」<コンビタイプ>

スーパーICカード「三菱UFJ-VISA ゴールド」
カード分類ゴールドカード
国際ブランドVISA
申込方法-
発行スピード通常3週間
年会費(税込)11,000円
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)300万円
ポイント還元率(下限)0.50%
ポイント還元率(上限)1.00%
交換可能マイルJALマイル(1ポイント=2.5マイル、500ポイント以上100ポイント単位)
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージ-
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円(自動付帯:5,000万円)、家族特約1,000万円(自動付帯:1,000万円)
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円
ショッピング保険/国内利用(最大)300万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度

このカードを発行した上で、ネットバンキング「三菱UFJダイレクト」の契約・初回設定を済ませ、月に1件でも引き落としがあるようにすれば

  • 三菱UFJ銀行のATM時間外利用手数料が何度でも無料
  • コンビニなどの提携ATMの利用手数料も月2回まで無料

になります。

teacher
手数料の節約のために持っておくのもいいかもしれませんね。

信販会社

信販会社とは、販売信用を営む会社のことです。

woman
販売信用ってなんですか?

販売信用とは消費者の代金支払いの立替を行うサービスのことです。立替を行う見返りとして、返済期間に応じた利息を徴収し、収益を立てています。

teacher
もっとわかりやすくいうと、ショッピングローンとかを販売している会社、と考えていいですよ。

老舗の信販会社として知られるのが、オリエントコーポレーション(オリコ)です。同社はショッピングローンなどの各種ローン商品の販売を手広く手掛けていますが、クレジットカード事業も営んでいます。特に有名なのが「ポイントが貯まりやすいクレジットカード」として知られる「THE Point」シリーズです。

ゴールドカードに相当するOrico Card THE POINT PREMIUM GOLDであれば、常にポイント還元率が1.0%以上なので「ポイントが貯まりやすいゴールドカードが欲しい」ということであれば、検討する価値はあるでしょう。

Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD

Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD
カード分類ゴールドカード
国際ブランドMastercard®、JCB
申込方法-
発行スピード最短8営業日
年会費(税込)1,986円
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)300万円
ポイント還元率(下限)1.00%
ポイント還元率(上限)2.50%
交換可能マイルANAマイル(1ポイント=0.6マイル)
JALマイル(1ポイント=0.5マイル)
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージiD利用、QUICPay利用、楽天Edy
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)2,000万円(自動付帯:2,000万円)
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)1,000万円(自動付帯:1,000万円)
ショッピング保険/国内利用(最大)100万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度
100%(1/1)50万円50万円1.0日4.0

外資系企業か日系企業かでも違いがある

ゴールドカードを発行している会社、という意味では、その会社が外資系企業なのか、日系企業なのかによってもサービスに差があります。

外資系企業の場合

アメリカン・エキスプレス、ダイナース、ラグジュアリーカードなどが該当します。

woman
ラグジュアリーカードってなんですか?

ラグジュアリーカードとは、アメリカの富裕層を対象にしたクレジットカード会社です。日本では、新生銀行傘下の信販会社・アプラスがライセンスを取得し、発行しています。

国際ブランドMastercard®
初年度年会費(税込)55,000円
2年目~年会費(税込)55,000円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本1.00%
ポイント還元率/上限2.20%
ポイント倍増方法商品券との交換

これらの外資系企業が発行するゴールドカードに見られる特徴として「旅行・エンターテインメントに関連したサービスが充実している」ことが挙げられます。基本的に富裕層をターゲットにしているため、航空会社、ホテル、レストラン、ジャズクラブ、ゴルフ場など、旅行・エンターテインメントに関連した加盟店が多いのが特徴です。当然、付帯するサービスにもその特徴が色濃く反映されています。

このような背景もあってか、年会費は総じて高めである上に、審査も難しいです。その分、ステータス性は高いと考えましょう。

日系企業の場合

三井住友カード、JCBなどの日系企業が発行するゴールドカードに見られる特徴も指摘しておきましょう。大きな特徴の1つとして「若年層の獲得に力を入れている」ことが挙げられます。

woman
どうして力を入れるんですか?

クレジットカード会社の収益は

  • 会員から集める年会費
  • 加盟店から集める加盟店手数料
  • 会員が決済を行うと生じる決済手数料
  • リボ払い、分割払いなどにより生じる利息

から成り立っています。このうち、加盟店手数料以外は会員がいないと生じることはあり得ません。そのため、収益を挙げるためにはまずは会員を獲得すること、およびその会員に長い間自社のクレジットカードを使い続けてもらうことが非常に大事になります。

そこで、大学・短大・専門学校などに入学するタイミングでまずは若年層向けの一般カードを作ってもらい、大学卒業後のタイミングで若年層向けのゴールドカードへの切り替えを案内するビジネスモデルを採用している会社もあります。

三井住友カード

三井住友カード
カード分類一般カード
国際ブランドVisa、Mastercard®
申込方法-
発行スピード最短3営業日
年会費(税込)1,375円
年会費備考※インターネット入会で初年度年会費無料
※マイ・ペイすリボの登録+年1回以上のリボ払い手数料の支払いで年会費無料
※VISA・MasterCard2枚お申し込みの場合は年会費275円
※カード利用代金WEB明細書サービス利用&過去1年間に6回以上の請求があると年会費550円割引
※年間利用合計額が100万円~300万円未満で年会費半額
※初年度年会費無料(~2023年3月31日申し込み分迄)
※年300万円以上利用で翌年度無料
ショッピング総利用枠(上限)100万円
ポイント還元率(下限)0.50%
ポイント還元率(上限)5.00%
交換可能マイルANAマイル(5ポイント=3マイル、500ポイント以上500ポイント単位、※ANAカード会員の方の場合)
ポイント備考■「マイ・ペイすリボ」登録+利用
「マイ・ペイすリボ」でリボ払い手数料の請求がある月は、通常+0.5ポイント加算。
■月間利用ボーナス
・合計金額5万円(税込)以上利用で50ポイント
・合計金額10万円(税込)以上利用で100ポイント
以降5万円ごとに100ポイント付与
ETCカード年会費(税込)550円
電子マネーチャージiD(専用)利用、楽天Edy、WAON(オートチャージ可)
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)2,000万円(利用付帯)
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)-
ショッピング保険/国内利用(最大)100万円(リボ払い・分割払い(3回以上)の場合のみ)
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度
86%(36/42)36万円20万円9.1日4.1

三井住友カード ゴールド

三井住友カード ゴールド
カード分類ゴールドカード
国際ブランドVisa、Mastercard®
申込方法-
発行スピード最短3営業日
年会費(税込)11,000円
年会費備考※インターネット入会で初年度年会費無料
※マイ・ペイすリボの登録+年1回以上のリボ払い手数料の支払いで年会費半額
※WEB明細書サービス利用+年6回以上のカード利用で年会費1,100円割引
※Visa、MasterCard両方お申込みの場合は年会費2,200円
※年間利用合計額が100万円~300万円未満で年会費20%割引
※年間利用合計額が300万円以上で年会費半額
※初年度年会費無料(~2023年3月31日申し込み分迄)
ショッピング総利用枠(上限)200万円
ポイント還元率(下限)0.50%
ポイント還元率(上限)5.00%
交換可能マイルANAマイル(5ポイント=3マイル、500ポイント以上500ポイント単位、※ANAカード会員の方の場合)
ETCカード年会費(税込)550円
電子マネーチャージiD(専用)利用、楽天Edy、WAON(オートチャージ可)
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円(利用付帯)、家族特約1,000万円
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円(利用付帯)
ショッピング保険/国内利用(最大)300万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度
100%(6/6)115万円58万円10.7日4.5
若年層の獲得に力を入れている以上、比較的審査に通りやすいのも、大きな特徴でしょう。

ポイント2.付帯している国際ブランド

ポイント2.付帯している国際ブランド

出典:クレジット決済サービス | オーバーシーズ株式会社

ゴールドカードを分類する要素として欠かせないのは、付帯している国際ブランドです。例えば、こちらのゴールドカードの場合は、American Expressが付帯しています。

国際ブランドとは

国際ブランドとは、決済システムを提供している会社のことです。2020年7月現在、以下の7つが「世界7大国際ブランド」と言われています。

  1. Visa(ビザ)
  2. Mastercard(マスターカード)
  3. JCB(ジェー・シー・ビー)
  4. American Express(アメリカン・エキスプレス)
  5. Diners(ダイナース)
  6. Union Pay(ユニオンペイ、銀聯カード)
  7. Discover(ディスカバー)

海外での使い勝手重視ならVisa、Mastercardを

先に触れた世界7大ブランドの勢力について考えてみましょう。世界的に有名なキャッシュレス業界の専門誌に「ザ・ニルソン・レポート」があります。同誌が行った統計によれば、2018年の取引額ベースでの国際ブランドのシェアは、Visaが首位でした。その後、Union Pay、Mastercardと続きますが、それ以外の国際ブランドは大きく引き離されています。

海外での使い勝手重視ならVisa、Mastercardを

出典:Card and Mobile Payment Industry Statistics | The Nilson Report Archive of Charts & Graphs

Union Payはもともと中国発祥のブランドであるため、取引額は多いものの、全世界で使えるというほどでもありません。

世界中のどこに行っても、ほぼ問題なく使えることを重視するなら、国際ブランドはVisaかMastercardのどちらかを選ぶといいでしょう。

ステータス重視ならJCB、American Express、Dinersを

一方、日本国内や日本人が多く訪れる海外でしか使う予定がないなら、そこまでこだわらなくてもいいのが実情です。付帯サービスの充実度や日本国内でのイメージを重視し、国際ブランドをJCBやAmerican Express、Dinersから選ぶのも1つの考え方でしょう。

teacher
ただし、日本国内でもたまにVisaやMastercardしか扱っていない加盟店に出くわすので、サブカードとしてVisaかMastercardが付帯したものは必ず用意しておきましょうね。

ポイント3.年会費

ポイント3.年会費

一口にゴールドカードと言っても、年会費は千差万別です。この年会費の違いが、どんなことに影響するのか考えてみましょう。

無料から3万円近いものまで様々

woman
無料のゴールドカード?そんなものあるんですか?

数としては少ないですが、年会費が無料のゴールドカードも存在します。年会費が無料になる理由としては

  • もともとそのように商品設計がされている
  • 一般カードの利用者の中から、条件を満たした会員にのみ案内を行うため、無料にしている

など様々です。

teacher
年会費無料のゴールドカードについては、こちらの記事でお話ししました。

一方で、年会費が3万円近くするゴールドカードも存在します。代表的なのが

  1. アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(年会費31,900円(税込))
  2. ダイナースクラブカード(年会費22,200円(税込))

の2つです。

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
カード分類ゴールドカード
国際ブランドAMEX(アメックス)
申込方法-
発行スピード通常1~3週間
年会費(税込)31,900円
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)-
ポイント還元率(下限)0.50%
ポイント還元率(上限)0.50%
交換可能マイルANAマイル(1ポイント=0.5マイル、メンバーシップ・リワード・プラス登録で1ポイント=1マイル(年間参加費 3,300円))
JALマイル(1ポイント=0.3マイル、メンバーシップ・リワード・プラス登録で1ポイント=0.4マイル(年間参加費 3,300円))
スカイマイル(1ポイント=0.5マイル、メンバーシップ・リワード・プラス登録で1ポイント=0.8マイル(年間参加費 3,300円))
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージ楽天Edy
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円、家族特約1,000万円
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)5,000万円、家族特約1,000万円
ショッピング保険/国内利用(最大)500万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度
100%(2/2)75万円20万円12.0日4.5

ダイナースクラブカード

ダイナースクラブカード
カード分類ゴールドカード
国際ブランドDiners
申込方法-
発行スピード通常2~3週間
年会費(税込)24,200円
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)一律の利用制限なし
ポイント還元率(下限)0.40%
ポイント還元率(上限)1.00%
交換可能マイルANAマイル(1ポイント=1マイル、1,000ポイント以上、年間交換上限40,000ポイント、ダイナースグローバルマイレージ参加費年間6,600円)
JALマイル(1ポイント=0.4マイル、2,500ポイント以上、交換上限なし、ダイナースグローバルマイレージ参加費年間6,600円)
スカイマイル(2ポイント=1マイル、2,000ポイント以上、年間交換上限140,000ポイント、ダイナースグローバルマイレージ参加費年間6,600円)
マイレージプラス(2ポイント=1マイル、2,000ポイント以上、年間交換上限120,000ポイント、ダイナースグローバルマイレージ参加費年間6,600円)
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージ楽天Edy
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円(自動付帯:5,000万円)
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円(自動付帯:5,000万円)
ショッピング保険/国内利用(最大)500万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度
ゴールドカードの年会費は1万円前後であるケースが多いですが、中にはその枠から外れるゴールドカードもある、と覚えておきましょう。

付帯サービスの量と質は年会費に比例すると考えよう

woman
ふむふむ。年会費が違うと、やっぱり他にも差が出るんですか?

個々のゴールドカードによって多少の差はありますが、大まかな傾向としては「付帯サービスの量と質は年会費に比例する」と考えましょう。たとえば、楽天ゴールドカード(年会費2,200円(税込))と楽天プレミアムカード(年会費11,000円(税込))の海外旅行傷害保険について比べてみます。

teacher
わかりやすくするために、表にしてみました。
担保項目 楽天カード 楽天プレミアムカード
障害死亡・後遺障害
※最高額
2,000万円 5.000万円
傷害治療費用
※1事故の限度額
200万円 300万円
疾病治療費用
※1疾病の限度額
200万円 300万円
賠償責任(免責なし)
※1事故の限度額
2,000万円 3,000万円
救援者費用
※年間限度額
200万円 200万円
携行品損害(免責金額3,000万円)
※年間限度額
20万円 50万円

表からもわかる通り、保障内容にはだいぶ差があります。他にも

  • 年会費が無料・数千円程度のゴールドカードの場合、国内の空港ラウンジが使えない
  • 国内旅行傷害保険、ショッピングプロテクションは付帯していない

など、年会費が安いゴールドカードになればなるほど、付帯しているサービスの量・質は見劣りするのは確かです。サービスが充実していないからといってダメなゴールドカードと決めつけるのはよくありませんが「自分が求めるものを満たしてくれるか」どうかはしっかり確認しましょう。

ポイント4.想定年齢層

ポイント4.想定年齢層

ゴールドカードの場合、申し込み可能年齢が設定されていることが多いです。

20代向けか全年齢層向けか

設定の仕方は、個々のゴールドカードによって差はありますが

  • 「20歳以上」「25歳以上」と下限のみ決まっている
  • 「20代限定」「26歳から30歳まで」と具体的な範囲が決まっている

の2パターンに大きく分かれます。当然、30代以上の人が20代の人向けのゴールドカードに申し込むことはできません。ゴールドカードを申し込む際は「自分が条件を満たしているか」を確認するようにしましょう。

20代向けのゴールドカードからステップアップするのもあり

逆に、今20代の人で、会社勤めをしているなど継続安定した収入があるなら、20代向けのゴールドカードに申し込んでみるといいでしょう。すでに触れた通り、クレジットカード会社には「なるべく早く顧客を獲得し、ずっと自社のカードを使いつづけてもらいたい」という思惑があります。そのため20代向けのゴールドカードであれば、比較的審査に通りやすいです。また、プラチナ、ブラックなどゴールドより上位のステータスのクレジットカードを作りたい場合も、有利になるでしょう。

自分に合ったゴールドカードを選ぶ方法

自分に合ったゴールドカードを選ぶ方法

ここまでの内容を踏まえて、自分に合ったゴールドカードを選ぶ方法を考えてみましょう。具体的には、以下の4つをチェックするようにしてください。

提携カードかプロパーカードかを選ぶ

まずは、提携カードかプロパーカードかを選びましょう。審査の通りやすさで選ぶなら提携カードを、ゴールドカードのステータス性(権威性=周囲に「すごい」と思わせる力)で選ぶならプロパーカードをおすすめします。

woman
どうしてそういう話になるんですか?

提携カードを発行する会社側から見れば、目的は「自分の会社の商品、サービスを利用してもらう」ことです。その目的を達成するためには、経営上許容できる範囲で会員数を増やすことが重要になります。しかし、プロパーカードの場合、そのような目的はありません。貸し倒れリスクを背負うことがないよう、支払能力があり、将来有料顧客になってくれるかどうかを精査するほうがはるかに重要です。

このような事情を考えると、同じゴールドカードであっても、提携カードのほうがプロパーカードより幾分審査に通りやすい傾向があります。

teacher
ゴールドカードに何を求めるかは人それぞれだと思うので、好みで選びましょう。

希望する国際ブランドを選ぶ

ゴールドカードを含め、一般に出回っているクレジットカードは、国際ブランドが付帯したものがほとんどになっています。同じゴールドカードを申し込む際も、国際ブランドの選択肢が複数ある場合が多いです。

選び方ですが、迷ったら加盟店の多さを重視してVisaかMastercardを選んでおくといいでしょう。一方、ステータス性や対応のきめ細かさを重視するなら、JCBやAmerican Express、Dinersも選択肢に加わるはずです。

年会費をどこまで出せるか考える

年会費はゴールドカードを使い続ける限り発生するものです。

  • いくらまでなら支払い続けられるか
  • 年会費に見合ったサービスが存在するか
  • そのサービスを使いこなせるか

も踏まえ、慎重に考えましょう。


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