ガソリンカードのうち、現在主流になっているのはクレジット機能が付いたものです。上のやり取りにもあるように、基本的にはクレジットカードを使ってガソリンを入れる場合と同じように進めれば、問題ありません。しかし、これまで車の運転をしたことがなかったり、ガソリンの給油は家族任せにしていたりした人なら、初めてのうちは勝手がわからずに戸惑ってしまうでしょう。
そこで今回の記事では、店員が対応するガソリンスタンドとセルフスタンドの場合とに分けて、ガソリンカードの使い方も含めた給油の流れを解説します。
店員が対応するガソリンスタンドでのガソリンカードの使い方
店員が対応する(フルサービス)ガソリンスタンドでガソリンを給油する場合の流れは、以下の通りです。
- 給油レーンに入り、エンジンを止める
- 店員にガソリンカードを渡し、希望を伝える
- 給油が終わったらガソリンカードを返してもらって出発する
1.給油レーンに入り、エンジンを止める
ガソリンスタンドに入る際は、一時停止してから入りましょう。これは、ガソリンスタンドは幹線道路や国道など、比較的大きな道路のそばにあることが多く、入るためには歩道を一度通らなくてはいけないためです。一時停止をすれば、急に自転車や歩行者が飛び出してきたとしても、ぶつかることはありません。
ガソリンスタンドの敷地内に入ったら、ゆっくりと空いている給油レーンに入りましょう。ガソリンスタンドによっては、店員が誘導してくれることもあります。給油レーンに入ったら、エンジンを切ってください。
実際のところ、エンジンを切らなかったからと言って、ガソリンに引火してしまうわけでもありません。しかし、エンジンを切っていなければ、一時的に車外に出たすきをついて車が盗まれたり、誤発進して子どもが事故に巻き込まれたりと、深刻なトラブルにつながる恐れもあります。
2.店員にガソリンカードを渡し、希望を伝える
給油レーンに入ったら、店員が声をかけてくるので、希望を伝えてください。基本的に、以下のことを伝えれば大丈夫です。
- 燃料の種類(レギュラー、ハイオク、軽油)
- 量
- 支払方法
例えば、ガソリンカードを使ってレギュラーガソリンを3,000円分入れたい場合は「レギュラーを3,000円分。クレジットカードで支払います」と言えば大丈夫です。
軽油とは、ディーゼルエンジンを搭載している車=ディーゼル車で使うための燃料です。
燃料としての特性や、燃える際の温度など、基本的な性質が全く違うため、通常のガソリンエンジンを搭載している車=ガソリン車に軽油を入れてはいけません。
ハイオクを一言でいうと「燃えにくいガソリン」のことです。ガソリンの燃えにくさを示す指標の1つに、オクタン価があります。
本来、純粋なガソリンは自然発火しやすいものです。そのまま自動車の燃料に使用するとノッキング現象という異常燃焼を起こし、エンジンに不自然な動きや振動を起こしてしまいます。これを避けるために、実際にガソリンを自動車のエンジンに使う際は、様々な添加物を加え、異常燃焼をしないように工夫しているのです。添加物の配合を調整することで、オクタン価を高めていると考えましょう。
つまり、ハイオクとは「ハイオクタン=オクタン価が高い」という意味になります。異常燃焼が起こりにくいので、スポーツカーや高い排気量の車など、ガソリンの異常燃焼がエンジンの故障に直結しやすい車向けのガソリンとして広く用いられているのです。
3.給油が終わったらガソリンカードを返してもらって出発する
店員が給油機を操作し、給油が終わると声をかけてくれます。ガソリンカードを預けていた場合は、この時点で返してくれるので、エンジンをかけてゆっくりとガソリンスタンドを出ましょう。
セルフスタンドでのガソリンカードの使い方
一方、セルフスタンドでガソリンを給油する際は、どのように進めればいいのでしょうか。大まかな流れは以下の通りです。
- 給油レーンに入り、エンジンを止める
- 給油機を操作する
- 実際に給油する
- 給油が終わったらノズルを外してキャップを締める
それぞれについて、詳しく解説していきましょう。
1.給油レーンに入り、エンジンを止める
店員が対応するガソリンスタンドの時と同じように、給油レーンに入り、エンジンを止めてください。給油機のノズルについているホースは結構長いので、給油機ぴったりに車がつけられなくても、問題なく給油できる場合がほとんどです。しかし、給油口が車のどのあたりについているかは、メーカーや車種によって全く違います。
給油レーンに入り、エンジンを止めたら車から出ましょう。この時、車には鍵をかけるようにしてください。セルフスタンドと言っても、機械の操作がわからないなどのトラブルに対応するために、数名の店員は常にいるはずです。しかし、ガソリンを入れ終わった後に飲み物を買ったり、お手洗いに行ったりするために、車を離れることもあるでしょう。そのような場合、車に鍵がかかっていなければ、盗まれてしまうかもしれません。
2.給油機を操作する
給油レーンに入り、車から出て鍵を掛けたら、給油機を操作しましょう。
出典:ガソリンスタンドのセルフ。営業時間やフルサービス違い|チューリッヒ
支払方法は「クレジットカード」を選ぶこと
設置されているガソリンスタンドや給油機のメーカーによって、流れが前後することもありますが、一般的な操作の流れは以下の通りです。
↓
支払方法(クレジットカードや現金など)を選ぶ。
↓
レギュラー、ハイオク、軽油の3つの中から油種を選びます。
↓
給油量を選択する。満タン、金額、給油量のいずれかで指定する。
共通ポイントが使えるならポイントカードも通すこと
また、ガソリンスタンドのチェーンによっては、給油をすると共通ポイントが貯められることがあります。もし、共通ポイントのポイントカードを持っているなら、給油機に通すよう指示があるので、忘れずに通しましょう。
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カード分類 一般カード
国際ブランド VISA、JCB
申込方法 -
発行スピード -
年会費(税込) 1,375円
年会費備考 ※年1回以上利用で翌年度無料
ショッピング総利用枠(上限) -
ポイント還元率(下限) 0.60%
ポイント還元率(上限) 2.00%
交換可能マイル ANAマイル(1ポイント=0.4マイル、1,000ポイント以上1,000ポイント単位)
JALマイル(1ポイント=0.4マイル、1,000ポイント以上1,000ポイント単位)
ETCカード年会費(税込) 0円
電子マネーチャージ QUICPay利用、楽天Edy
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) -
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「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
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限度額平均キャッシング
限度額平均カード発行
までの日数平均対応
満足度
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カード分類 一般カード
国際ブランド VISA、JCB、AMEX(アメックス)
申込方法 Web申込み、郵送申込み
発行スピード 最短3営業日
オンライン申込の場合
年会費(税込) 0円
年会費備考 -
ショッピング総利用枠(上限) -
ポイント還元率(下限) 0.50%
ポイント還元率(上限) 0.50%
交換可能マイル ANAマイル(2ポイント=1マイル、1,000ポイント以上1,000ポイント単位、交換上限なし、※移行手数料として移行申請されたポイント数の10%相当分が必要)
JALマイル(2ポイント=1マイル、1,000ポイント以上1,000ポイント単位、交換上限なし)
ETCカード年会費(税込) 0円
電子マネーチャージ -
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3.実際に給油する
給油機の操作が終わったら、実際に給油を始めましょう。給油機に注意事項が表示されるので、必ず読んでください。
- 給油前に、必ず自動車のドア・窓を閉めること。
- 給油作業は必ず1人で進めること。
- 給油口付近に子どもが近づかないようにすること。
- その他、サービスステーション内に掲示されている注意事項を守ること。
注意事項を読んだら、給油機に備えられている静電気除去パネルを触り、手の静電気を取ります。
静電気除去パネルに触ったら、車の給油口を開けて、自分が指定した油種の給油ノズルを持ちましょう。ノズルを給油口の奥まで差し込み、給油機のメーターがゼロになり、ノズルがしっかり入ったことを確認してください。
確認が終わったら、レバーを引くと給油が始まります。あらかじめ指定した量を給油すると、自動的に給油が止まるので、それまで待ちましょう。
4.給油が終わったらノズルを外してキャップを締める
給油が止まったのを確認したら、ノズルを外して給油機に戻しましょう。給油口のキャップをしっかり締め、給油口の扉も必ず閉めてください。
給油口の扉を閉めたのまで確認したら、車のドアを開け、エンジンをかけましょう。エンジンがかかったら、出発です。
ガソリンカードを使ってガソリンスタンドで安全に給油するための注意点
最後に、ここまでのまとめを兼ねて、ガソリンカードを使ってガソリンスタンドで安全に給油するために守るべき6つの注意点を確認しておきましょう。
- 車を降りる前に窓は全部閉めよう
- 給油口の開け方は確認しておこう
- 油種は必ず確認しよう
- 給油中のタバコ、携帯電話は絶対にやめよう
- 給油口のキャップの締め忘れや扉の閉め忘れには気を付けよう
- 子どもと一緒ならなるべくセルフスタンドは避けよう
1.車を降りる前に窓は全部閉めよう
セルフスタンドであっても、店員が対応してくれるスタンドであっても、ガソリンを給油する際は、車の窓やドアは全部閉めましょう。ガソリンは空気に触れるとすぐに気化する性質を持っています。車の窓やドアを開けたまま給油してしまうと、気化したガソリンが車の中に入ってしまう原因になるのです。
また、気化したガソリンは非常に燃えやすく、手に残っている静電気やたばこの火など、ちょっとしたきっかけで火が着くことは十分にあり得ます。
2.給油口の開け方は確認しておこう
セルフスタンドであっても、店員が対応してくれるスタンドであっても、給油口を開けられないことには、給油は絶対にできません。給油口の開け方は、車種やメーカーによって違うので、事前に確認しておきましょう。確認の仕方としては
- 車を購入した際のディーラーに連絡する
- 家族の車を使うなら、その家族に一言聞いておく
- 「メーカー 車種 給油口 開け方」などの検索ワードで検索する
などが挙げられます。
3.油種は必ず確認しよう
セルフスタンドを使う場合、特に気を付けるべきことが「自分の車に給油すべき燃料の種類を間違わないようにすること」です。ガソリンスタンドで実際に給油をするとわかることかもしれませんが、給油機のノズルの色は、燃料の種類によって以下のように分けられています。
- 「赤」のノズル:レギュラーガソリン
- 「黄」のノズル:ハイオクガソリン
- 「緑」のノズル:軽油
これは、燃料の入れ間違いを防ぐために、法律(消防法)で決められています。そのため、日本全国のどこのガソリンスタンドに行っても、色と燃料の種類の組み合わせは同じです。
本来、ガソリンや軽油は、扱いに細心の注意を払う必要があるので、特殊な免許(危険物取扱者甲種、乙種第四類)を持った人しか扱うことはできません。そのため、日本においては、1998年まではセルフスタンドは存在しませんでした。
1998年に改正された消防法によりセルフスタンドも認められるようになりましたが「給油ノズルを使えるのは最大4分まで」「持ち込んだ容器への給油は店員以外が行ってはいけない」など、安全性を高めるための様々な施策を講じることが義務付けられています。
4.給油中のタバコ、携帯電話は絶対にやめよう
安全性を高めるという意味では、給油中にタバコを吸ったり、携帯電話を使ったりするのも、絶対に避けましょう。ガソリンはマイナス40度でも気化するほど、気化しやすい物質です。その上、タバコの火程度の小さな火であったとしても、引火した場合は大爆発を起こすことがあります。
給油中に携帯電話を使ってはいけない理由は
- 携帯電話の発する電磁波や静電気によって引火する恐れがあるから
- 通話や画面の操作を給油と同時に行うと、注意力が散漫になり、吹きこぼし等につながるから
の2つです。まとめると「大事故につながる恐れがあるから」と考えておけばいいでしょう。
5.給油口のキャップの締め忘れや扉の閉め忘れには気を付けよう
店員が対応するスタンドではあまり起こりえないことではありますが、セルフスタンドを使った場合に起こってしまいがちなミスとして「給油口のキャップを締め忘れたり、扉を閉め忘れたりしてしまう」が挙げられます。これら自体は、先ほど紹介したタバコや携帯電話のように、大事故に直結するミスではありません。
6.子どもと一緒ならなるべくセルフスタンドは避けよう
ガソリンスタンドは本来、かなり危険なものを扱う場所です。しかも、車も多く出入りします。そのため、利用する際は細心の注意を払うことが、店員だけでなく利用する側にも求められるのは言うまでもありません。
もし、選ぶ余地があるなら、子どもと一緒に出掛ける場合、セルフスタンドを利用して給油するのはなるべく避けましょう。子どもはいきなり走り出すなど、予測不能な行動を取りがちです。他の場所なら何でもないようなことでも、ガソリンスタンドであれば大事故に直結します。