クレジット機能なしのガソリンカードとクレジット機能ありのガソリンカード。メリット・デメリット、向いている人・向いていない人を徹底比較

一口に「ガソリンカード」といっても、支払手段を基準に分けると

  1. 現金払い専用、プリペイドカードなど「現金払い前提」のもの(クレジット機能はない)
  2. クレジット機能が付帯したもの

の2つに大分されます。そして、どちらにも一長一短があるのが事実です。そこで今回の記事では、クレジット機能なしのガソリンカードと、クレジット機能ありのガソリンカードについて、メリット・デメリット・向いている人を徹底比較してみましょう。

ガソリンカードとは

ガソリンカードとは

本題に入る前に、ガソリンカードとは何かを、おさらいしておきましょう。

石油元売り会社が発行する決済用カード

ガソリンカードとは石油元売り会社が、自社が運営している(もしくは、他企業に対しフランチャイズで運営を委託している)ガソリンスタンドの利用者に対し発行する、決済用カードのことです。

つまり、ガソリンスタンドを利用し、支払の際にカードを提示する、もしくはカードを利用して決済を行うと、ガソリン代金の割引やその他の特典が受けられます。

現金払いが前提のものとクレジット払いが前提のものがある

もともと、ガソリンカードは「現金専用カード」といって、現金払いをした時にガソリンの割引が受けられるものが主流でした。しかし、石油元売り会社と信販会社=クレジットカード会社が提携し、ガソリンカードにクレジット機能を付帯したものが登場すると、決済に時間がかからないなどのメリットが注目されたのです。

個人向けのガソリンカードに関しては、今ではクレジット機能ありのものが主流になっています。

クレジット機能なしのガソリンカードのメリット・デメリット

クレジット機能なしのガソリンカードのメリット・デメリット

それでは、クレジット機能なしのガソリンカードには、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。また、どんな人に向いているのでしょうか。調べてみました。

メリット

メリットは

  1. 審査がいらない
  2. その日のうちに手に入れられる

の2つです。

1.審査がいらない

クレジット機能のいらないガソリンカードをさらに細かく分けると、次の2つに分かれます。

現金払い専用カード ガソリンスタンドで給油し、現金で支払いを行う際に提示すると、一般価格より2~3円程度割り引かれた会員価格が適用されるカード
プリペイドカード あらかじめ現金でチャージ(残高の積み増し)をし、ガソリンスタンドでの給油の際に支払いに使うカード。これで支払った場合も、一般価格より2~3円程度割り引かれた会員価格が適用される

その場で現金で支払うのか、先に現金でチャージするのか、という違いはあります。しかし、いずれにしてもクレジット機能がついたガソリンカードのように「後払いを前提にしている」わけではありません。

そして、後払いをすることが基本的にないため、発行にあたっての審査も必要ないのです。

2.その日のうちに手に入れられる

審査がないことは、手に入れやすさとも関連しています。現金払い専用カードやプリペイドカードの場合、扱いがあるガソリンスタンドの店舗に行けば、その場ですぐに手に入ります。簡単な申込書を書く場合もありますが、それでも、手続き自体は20分もあれば終わるでしょう。

一方、クレジット機能が付いたガソリンカードの場合、そうはいきません。クレジット機能がついている以上、法律上はクレジットカードと同じ扱いになるため、審査が必要になるのです。審査にかかる時間は、審査・発行を担当しているクレジットカード会社や申し込んだクレジットカードの種類によって異なります。実際のところ、早くて申し込みから1週間程度、遅いと2週間以上かかるのは珍しくありません。

ここまで遅くなる理由は後述しますが「その日のうちに持って帰りたい」なら、現金払いが前提のガソリンカードのほうがいいでしょう。

デメリット

一方、クレジット機能がないガソリンカードには、以下のデメリットがあります。

  1. 手持ちの現金、残高の分しか給油できない
  2. ガソリンスタンドによっては扱っていない場合がある
  3. 決済完了までに手間がかかる
  4. 利用金額に応じた割引金額のアップは行われない

それぞれについて、詳しく解説しましょう。

1.手持ちの現金、残高の分しか給油できない

現金払い専用のカードの場合、支払いは現金で行わなくてはいけないので、ATMに行くのを忘れたなどの理由で手持ちの現金がない場合は、給油ができません。また、プリペイドカードも、残高が不足していた場合、不足額を現金で払うか、その日は使わないかの選択をしないといけません。

クレジット機能ありのガソリンカードとは違い「手持ちがないけどガソリンを入れる」ということはまずできないので、常に財布の中身や残高を気にするようにしましょう。

2.ガソリンスタンドによっては扱っていない場合がある

ガソリンスタンド(を運営する石油元売り会社)によっては、全国共通のプリペイドカードや現金払い専用カードを導入していないところもあります。代表的なのがコスモ石油です。

Q.コスモのプリペイドカードはありますか?
A.回答現在のところ全国共通でご利用いただけるプリペイドカードはございません。地域により事情が異なりますため、お近くのサービスステーションまでお尋ねください。

出典:サービスステーションFAQ(よくあるご質問) | よくあるご質問 | コスモ石油マーケティング株式会社

また、利用しようとしているガソリンスタンドが、石油元売り会社の直営か、他企業によるフランチャイズ加盟店としての運営かによっても、扱いは異なります。直営の場合、石油元売り会社(例:出光昭和シェル)が導入しているプリペイドカード(例:出光キャッシュプリカ)が使えても、フランチャイズ(例:宇佐美鉱油)店舗の場合は使えないことが多々あります。

外からは見分けが付きにくいので、注意が必要です。

3.決済完了までに手間がかかる

特に、現金払い専用カードを使う場合に気を付けてほしいのは「お釣りがある場合、決済が完了するまで時間がかかる」ということです。請求額をぴったり渡せれば特に問題はありませんが、お釣りがあった場合、ガソリンスタンドの店員に事務所まで取りに行ってもらうことになります。また、タイミング次第ではお釣りが用意できず、さらに手間がかかってしまうこともあり得るのです。

後に予定がつかえてなければ気にすることもありませんが、そうでなかった場合、決済完了までに時間がかかるというのはネックになります。

4.利用金額に応じた割引金額のアップは行われない

クレジット機能が付いたガソリンカードの中には、毎月のガソリン給油分も含めたクレジットカード利用額に応じて、割引率がアップしていくものがあります。しかし、現金払い専用カードやプリペイドカードには、そのようなシステムはありません。

「1リットルにつき2円引き」などの優待は用意されていますが、金額が「1リットルにつき7円引き」などのように、上がっていくこともないのです。

クレジット機能なしのガソリンカードが向いている人は?

ここまでの内容を踏まえて、クレジット機能なしのガソリンカードが向いているのは、どんな人なのか、考えてみましょう。

teacher
次の4点について、詳しく解説します!
  1. 収入がない、不安定な人
  2. その日のうちに使い始めたい人
  3. 手間がかかっても現金払いがいい人
  4. ガソリンを入れる機会がそこまで多くない人

1.収入がない、不安定な人

言い換えれば「クレジットカードの審査に通りそうにない人」ということです。クレジット機能ありのガソリンカードの場合、実質的にはクレジットカードと同じであるため、必ず審査が行われます。一方、現金払い専用カードやプリペイドカードの場合、審査は行われません。

ガソリンスタンドに行き、必要な手続きをすれば、基本的には誰でも手に入れられるので、収入がなかったり、独立したてで収入が不安定だったりする場合は、こちらを選ぶといいでしょう。

2.その日のうちに使い始めたい人

クレジット機能付きのガソリンカードは、発行にあたってクレジットカード会社の審査や内部承認を経ないといけないため、実際に手元に届くまで時間がかかります。しかし、現金払いカードやプリペイドカードなど、クレジット機能がないものであれば、基本的に申し込んだらその場で使い始められるのです。

「待たされたくない、その日のうちに使いたい」という人には、クレジット機能がないガソリンカードの方が便利でしょう。

3.手間がかかっても現金払いがいい人

確かにクレジットカードは便利ですが、後払いになるという性質上、心理的な抵抗を覚える人は一定数いるのも事実でしょう。「手間がかかっても現金払いがいい」という人は、無理にクレジット機能ありのガソリンカードを選ぶこともないはずです。

4.ガソリンを入れる機会がそこまで多くない人

クレジット機能がないガソリンカードの場合、利用額に応じた割引率のアップは望めません。裏を返せば「車を運転するのは休日だけで、平日はまず運転しない」など、運転する機会も、ガソリンを入れる機会もそこまで多くない人なら、現金払い専用カードやプリペイドカードなど、クレジット機能なしのガソリンカードで十分に足りるでしょう。

クレジット機能ありのガソリンカードのメリット・デメリット

クレジット機能ありのガソリンカードのメリット・デメリット

次に、クレジット機能ありのガソリンカードについて、メリット・デメリットを考えてみましょう。

メリット

最初に、メリットとして次の3点を解説します。

  1. 決済完了までのスピードが早い
  2. 利用金額次第で割引率がアップする場合もある
  3. クレジットカードとしても利用できるので様々な店舗で使える

1.決済完了までのスピードが早い

大手クレジットカード会社のJCBが行った実験によれば、レジでの支払いが完了するまでの平均所要時間は、現金が28秒だったのに対し、クレジットカードは12秒だったそうです。

参照:決済速度に関する実証実験結果 | JCB グローバルサイト

このような実験結果があるように、ガソリンスタンドに限らず、クレジットカードで支払いをした方が、現金で支払いをするよりも時間がかからないのが事実でしょう。

後に予定がつかえている、外回りが多いので支払いの時間はせめて節約したい、ということであれば、クレジット機能ありのガソリンカードをおすすめします。

2.利用金額次第で割引率がアップする場合もある

クレジット機能ありのガソリンカードの中には、ガソリンスタンドでの利用分も含めた1カ月の利用額により、ガソリンの割引率がアップするものもあります。例えば、ENEOSカード Cの場合、月間のクレジットカード支払いの利用額に応じて、ガソリンが1リットルあたり最大7円まで割引になる仕組みが導入されているのです。

2.利用金額次第で割引率がアップする場合もある

出典:ENEOSカード C|選べるカードの種類|JXTGエネルギー

teacher
このような仕組みなら、支払をまとめるなどすればガソリン代の節約に役立ちますよね。

3.クレジットカードとしても利用できるので様々な店舗で使える

クレジット機能ありのガソリンカードは、クレジットカードとして加盟店=使えるお店での支払いに使うことも可能です。そのため、家の近所に出かける程度なら、クレジット機能ありのガソリンカードだけを持っていけば、用が足りてしまうことになります。

teacher
荷物を減らしたいときは、やっぱり便利ですよ!

デメリット

一方、デメリットとしては

  1. 審査は必須
  2. 実際に手元に届くまで時間がかかる
  3. 割引を受けられるガソリンスタンドが限られる

の3点が挙げられます。それぞれについて詳しく解説しましょう。

1.審査は必須

クレジット機能ありのガソリンカードも、クレジットカードの一種である以上、審査は必ず行われます。クレジット機能ありのガソリンカード自体が、石油元売り会社とクレジットカード会社が提携して発行している、いわゆる「提携カード」である以上、比較的審査に通りやすいのは事実です。しかし、100%審査に通るという意味ではないので、注意してください。特に、クレジットカードの審査において不利といわれている

  • 無職である
  • 脱サラして起業したばかりだ
  • 芸能人、水商売など収入が不安定な仕事をしている

人は、審査に落ちてしまうことも十分に考えられます。

また、個人信用情報に異動情報が登録されている=ブラックリストに載っている状態だと、絶対に審査に通りません。

2.実際に手元に届くまで時間がかかる

クレジット機能ありのガソリンカードも含め、クレジットカードを申し込んでから発行されるまでの流れは、以下の通りです。

クレジットカード会社に対し、申込書を郵送する、もしくはフォームで情報を送信する

クレジットカード会社の審査担当者が、申込書やフォームの内容、個人信用情報を精査し、クレジットカード発行の可否を判断する

発行が決定したら、クレジットカードに必要な情報を印字し、添付書類とともに発送の準備をする

社内承認が下りたら、郵便局、宅配業者などに引き渡す

郵便局、宅配業者が申し込みをした人のところに届ける

このような流れとなっているため、実際に手元に届くまでには早くて1週間前後、遅いと1カ月程度かかることがあります。

一部のクレジットカードは、専用カウンターでの受け渡しを希望すれば、申し込んだその日のうちに受け取れることもあります。
  • お金に関わることであるため、関連した法律(割賦販売法など)を厳密に守らなければいけない
  • クレジットカード会社での社内承認が必要である
  • 実際に配達を行うのは郵便局や運送業者である以上、他の荷物の配送状況にも左右される

ことから、往々にして時間がかかってしまいます。

「すぐに使いたい!」という人にはあまり向いていないのも事実です。

3.割引を受けられるガソリンスタンドが限られる

クレジット機能付きのガソリンカードの場合、割引が受けられるのは「発行元である石油元売り会社が運営しているガソリンスタンドでの給油した場合」のみです。

例えば、ENEOSカードを使ってガソリンを入れる場合、割引が受けられるのはENEOSの店舗のみです。出光昭和シェルの店舗でガソリンの給油をしても、何も割引は受けられません。

「どこのガソリンスタンドで入れるか、なんて決めていない。出かけた先で目に付いたガソリンスタンドによって入れているから」という人は、無理にクレジット機能ありのガソリンカードを作らずに、ポイント還元率が高い(目安は1.0%超)クレジットカードを作り、それでガソリン代も支払った方がかえって得です。

リクルートカード

リクルートカード
カード分類一般カード
国際ブランドVISA、Mastercard®、JCB
申込方法Web申込み
発行スピード-
年会費(税込)0円
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)-
ポイント還元率(下限)1.20%
ポイント還元率(上限)3.20%
交換可能マイル-
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージ楽天Edy、Suica
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)2,000万円
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)2,000万円
ショッピング保険/国内利用(最大)200万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度
80%(4/5)46万円4万円8.2日3.8

クレジット機能ありのガソリンカードが向いている人は?

ここまでの内容を踏まえ、クレジット機能ありのガソリンカードが向いている人の条件を考えてみましょう。

teacher
次の3点を解説します!
  1. 安定した収入のある人
  2. ガソリンスタンドでの支払いを早く済ませたい人
  3. 同じチェーンのガソリンスタンドで給油することが多い人

1.安定した収入のある人

クレジット機能ありのガソリンカード=クレジットカードであることを考えると、審査にもっとも通りやすいのは「安定した収入のある人」です。ステータスとしては一般カードに相当することがほとんどであるため、働き始めて1年以上たつ社会人であれば、他に問題がない限りまず審査に通ると考えていいでしょう。

一方、その年の年収が高かったとしても、自営業や芸能人、水商売など、「収入が不安定」とみなされがちな職業である場合、審査においてはやや不利になります。

2.ガソリンスタンドでの支払いを早く済ませたい人

  • 家族で買い物や遊びに行くなど「あまり他の人を待たせたくない」事情がある
  • 基本的にせっかちなので、支払は早く済ませたい

という人には、やはりクレジット機能ありのガソリンカードをおすすめします。「そんなに急いでどうする」という意見もあるかもしれませんが、日常的に行うことだからこそ、無駄な手間を省いた方がイライラしない人もいるはずです。

3.同じチェーンのガソリンスタンドで給油することが多い人

「いつも出光昭和シェルのスタンドを探して給油している」というように、ある程度使うガソリンスタンド・チェーンが決まっているなら、クレジット機能ありのガソリンカードを使うといいでしょう。1リットル当たりにすると数円の割引ですが、何年も続くと節約効果は非常に大きくなります。


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