外国人学生が日本でクレジットカードを作る方法。銀行口座の開設方法からクレジットカードの申込手続までを徹底解説

man
先生、外国人の人でもクレジットカードって作れますか?
teacher
先生)作れますけど、何かあったんですか?
man
いや、親戚の子から「留学生の子と仲良くなったけど、日本でのクレジットカードの作り方がわからなくて悩んでいる」と言われたんです。
teacher
そう難しくはないんですが、注意が必要なことがたくさんあるので、解説しますね。

実のところ、外国人学生(国籍が日本ではなく、在留資格が「留学」の人)がクレジットカードを作ること自体は難しくありません。しかし、お金が絡むことでもあるので、注意が必要な点があります。そのポイントを押さえた上で、手続きを慎重に進めていくのが望ましいでしょう。

今回の記事では

  1.  外国人学生は日本でクレジットカードを作れるのか?
  2.  外国人学生が日本の銀行口座を開設する方法
  3.  外国人学生がクレジットカードを申し込むときの注意点
  4.  外国人学生が作るべきクレジットカード2選

の4つを解説します。

なお、今回の記事は「外国人学生が日本でクレジットカードを作りたいと考えた場合、周囲の日本人が適切にサポートできること」を目指すものとして文章を進めていきます。また、特別な注記がない限り、基本的には「すでに日本の学校に留学生として入学している」外国人学生を想定しています。

外国人学生は日本でクレジットカードを作れるのか?

外国人学生は日本でクレジットカードを作れるのか?

結論から言うと、外国人学生であっても日本でクレジットカードを作るのは可能です。

可能だが条件がある

クレジットカードを作るときに問題になるのは「申込が完了し、実際にクレジットカードが発行されるまで日本にいるかどうか」です。この条件を満たしさえすれば、申込をした人の国籍は関係はありません。ただし「日本にどのぐらいいるつもりなのか」が問題になります。

在留カードとは?

外国人学生が日本でクレジットカードを作る場合、出入国在留管理庁が発行する「在留カード」を使うことになります。

在留カードは、在留管理制度の対象となる外国人に対して発行される身分証明書を指します。在留管理制度とは、簡単に言うと、日本に中長期間滞在する人を対象とした制度です。

以下の条件に当てはまらない場合は、すべて対象になります。

  • 3月以下の在留期間が決定された人
  • 短期滞在の在留資格が決定された人
  • 外交又は公用の在留資格が決定された人
  • これらの外国人に準ずるものとして法務省令で定める人(具体的には,台湾日本関係協会の本邦の事務所若しくは駐日パレスチナ総代表部の職員又はその家族の方)
  • 特別永住者(いわゆる「在日韓国人・在日台湾人」の人)
  • 在留資格を有しない人

参集:Q&A | 在留カードをお持ちの方へ

teacher
外国人学生であれば、在留資格は「留学」になるパターンがほとんどでしょう。

実際に在留資格を取得するには、出入国在留管理庁に所定の書類を提出しないといけません。

teacher
クレジットカードや銀行口座を開設する場合は、在留カードを受け取ってからになるので、まずはここをクリアしましょう。

クレジットカードを作るための基本的な流れ

外国人学生がクレジットカードを作る場合も、基本的な流れは日本人の人の場合とあまり変わりません。

1.日本の銀行口座を開設する

大前提として、日本のクレジットカード会社が発行するクレジットカードは、外国の銀行の口座を支払元に指定することはできません。

そのため、日本の銀行口座を持っていないなら、まずは開設手続が必要になります。

2.クレジットカードの申し込みをする

銀行口座を開設できたら、クレジットカードの申し込みをしましょう。なお、外国人学生の場合は「学生専用クレジットカード」をおすすめします。

teacher
どうして「学生専用」がおすすめなのかは、後で詳しく話します。

外国人学生が日本の銀行口座を開設する方法

外国人学生が日本の銀行口座を開設する方法

外国人学生が日本の銀行口座を開設する流れは

  1.  必要なものを用意する
  2.  銀行の窓口に行く

です。それぞれについて解説しましょう。

1.必要なものを用意する

まずは、銀行口座を開設するために必要なものを用意しましょう。

  1.  在留カード
  2.  学生証、パスポート
  3.  印鑑
  4.  日本国内で利用している携帯電話

の4つは最低限必要になります。

1.在留カード

本来、在留カードは日本の学校に留学するために来日したらすぐに申請するものです。

そのため、以降の文章では「在留カードはすでに適正に取得している」ものとして話を進めます。
teacher
これを読んでいる人の中で「日本に留学する予定の外国人の知人から、在留カードの取得方法がわからなくて困っていると質問された」人は、以下のURLを教えてあげてください。

2.学生証、パスポート

日本で銀行口座を開設するためには、日本の公的機関が発行した身分証明書を使わなくてはいけません。そのため、通っている学校で発行された学生証や、外国で発行されたパスポートは、本来は身分証明書としては使えないのです。

しかし、銀行の窓口に実際に行く場合は、学生証やパスポートがあった方が「この人はたしかに日本の大学に留学しているということを理解してもらいやすいので、持っていくといいでしょう。

2-1-3.3.印鑑

日本の銀行の場合、印鑑の届出を必須にしない銀行も出てきましたが、まだまだ必須である場合が多いです。
外国人学生であっても、この扱いは変わらないので印鑑を用意しましょう。外国人学生でも印鑑は問題なく作れるので、銀行口座を開設する前に作っておくのをおすすめします。

4.日本国内で利用している携帯電話

銀行での手続きの際には、何かあったときに連絡が取れるよう、日本国内で利用している携帯電話の番号を教えましょう。

もし、本国で使っていた携帯電話を国際ローミングの扱いで使っているなら、その旨も伝えるといいでしょう。

2.銀行の窓口に行く

銀行によっては、外国人学生であってもオンラインでの口座開設を受け付けてくれることもあります。しかし、説明を受けながら手続きを進めた方が、後々になってトラブルになる可能性も低いため、できるだけ銀行の窓口に出向きましょう。

日本での住所、学校の近所が基本

日本の銀行では、振り込め詐欺や違法貸付などの金融犯罪を抑止する観点から「合理的な事情がない限りは、自宅や学校、職場のそばの銀行の店舗で口座を開設すること」というルールが存在します。

外国人学生が銀行口座を開設する場合であっても、このルールは変わりません。日本での住所、学校の近所にある銀行の窓口で口座開設の手続きを進めましょう。

必要に応じて日本語ができる人に付き添ってもらう

銀行の窓口担当者は、外国人学生が手続きに来た場合、できる限りわかりやすく解説し、手続きを進めてくれるはずです。しかし、銀行などの金融機関で利用されている言葉は、日本語であっても、すべての人が日常的に使うわけではありません。やり取りをスムーズに進めるためにも、できれば日本語ができる人(日本人の同級生など)が一緒に行くといいでしょう。

teacher
不安なら、日本で通っている学校の事務所に相談してみるといいですよ。

外国人学生でも利用しやすい銀行

ここで、外国人学生が銀行口座を開設するときに利用しやすい銀行を4つ紹介しましょう。

三井住友銀行

日本を代表する大手銀行の1つです。日本で初めて国際ブランドとしてVisaが付帯したクレジットカードを発行した三井住友カードを傘下に有しています。

なお、外国人学生であっても、在留カードがあればアプリ経由での銀行口座開設ができるようになっています。ある程度日本語ができ、自分1人で進められる場合なら、チャレンジしてみるのも1つの手段です。

SMBC信託銀行

三井住友銀行と同じ、三井住友フィナンシャルグループに属する銀行です。もともとは、アメリカの大手銀行・シティバンクが日本国内で経営していた店舗を、同社の撤退に伴い譲り受けたという経緯があります。そのため、英語を中心とした外国語のサポートに定評がある銀行です。

大都市を中心に店舗が存在するため、近くにあればチャレンジしてみましょう。

新生銀行

もともとは日本長期信用銀行として運営されていましたが、経営破綻からの再建を経て、今の名前で運営するようになりました。現在は東京都中央区に支店を構え、主要な都市部を中心に店舗を展開しています。

新生銀行の場合、どうしても店舗に行くのが難しい場合、メールで銀行口座を開設することができます。英語でのガイダンスも充実しているので、確認しながら進められます。

ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行はもともとの母体が郵便局であったため、日本全国に店舗があるのが最大の強みです。

店頭で申し込みをしたい場合は、外国語が堪能な係員がいるとは限らないので、日本語ができる人を一緒に連れていくといいでしょう。

外国人学生がクレジットカードを申し込むときの注意点

外国人学生がクレジットカードを申し込むときの注意点

外国人学生がクレジットカードを申し込む際は

  •  国際ブランドの選び方
  •  申し込むべきクレジットカードの選び方
  •  本国に帰国した場合の扱い

に注意する必要があります。それぞれの項目について、詳しく解説しましょう。

1.国際ブランドはVisaかMasterが無難

クレジットカードには、国際ブランドが付帯しています。

国際ブランドとは、わかりやすくいうと「利用できる決済システム」のことです。
teacher
カードの表面についているマークは、国際ブランドを表しているんですよ!
現在、以下の7つの会社が世界的な国際ブランドとして認知されています。

  •  Visa(ビザ)
  •  Mastercard(マスターカード)
  •  JCB(ジェイ・シー・ビー)
  •  American Express(アメリカン・エキスプレス)
  •  Diners(ダイナース)
  •  Union Pay(ユニオンペイ、銀聯カード)
  •  Discover(ディスカバー)

このうち「外国人学生が本国に一時帰国した際に使えるかどうか」で選ぶなら、VisaかMastercardが無難でしょう。

VisaとMastercardは、世界各国で広く普及しているので、使い勝手にも問題がないためです。

日本国内だけで利用するならJCBもあり

既に本国で発行されたクレジットカードを持っており、日本国内だけで利用するためだけにクレジットカードを作るつもりなら、JCBを候補に入れてもいいでしょう。

VisaとMastercardに比べると、海外でのJCBの普及度合いはいまいちです。しかし、国内であればほぼ問題がなく使えます。

2.学生カードを選ぶと審査に通りやすい

外国人学生の場合、どんなクレジットカードを申し込むかも、審査に通過するかを左右します。できる限り「学生向けの商品」として設計されているクレジットカードを選びましょう。

理由を一言でいうと「外国人学生は、安定継続した収入が得られないから」です。

外国人学生とアルバイト

日本の学校に留学している外国人学生は、自由にアルバイトはできません。これは、在留資格に応じて、日本国内での就労に関する決まりが全く異なるためです。

例えば、在留資格が「留学」の場合は

  •  学校の授業期間中は、1週間に28時間以内
  •  学校の長期休業期間中は、1日に8時間以内

というように、アルバイトできる時間の上限が決まっています。

参照:資格外活動(アルバイト)|在留資格関連|在学中留学生向け情報|国際交流|龍谷大学(りゅうこくだいがく)

実際にアルバイトをするときは、入国管理局に申請を行うことになります。

このような事情があるため、仕事ができてもアルバイトの範囲内を出ることはあり得ないのです。継続安定した収入を得ることも難しいため、継続安定した収入がなくても審査に通る可能性の高い、学生向けクレジットカードを選ぶといいでしょう。

3.本国に帰国する場合、クレジットカードはどうするべき?

留学を終えた後、本国に帰国する場合、日本で作ったクレジットカードをどうするかが問題になります。日本に留学する前から、本国で使ってきたクレジットカードがあるなら、戻り次第それを使えば構いません。本国に帰国するタイミングで、日本で作ったクレジットカードを解約するのが無難です。

支払元に指定した銀行によっては「本国への本帰国が決まった時点で、銀行口座を解約すること」という決まりがあるので、現実的な対応かもしれません。

しかし「日本に留学してから初めてクレジットカードを作った」など、日本で作ったクレジットカードを一定期間、使えるようにしておかないと不便なケースもあります。このようなケースの場合、どのようにクレジットカードを選ぶべきか、考えてみましょう。

ポイントは「日本以外の住所に郵便物を送付してくれるか」

日本のクレジットカード会社の場合、海外への郵便物の発送は行っていない場合がほとんどです。

  •  輸送コストの面で現実的ではない
  •  お金に関する書類のやり取りを行うことになるため、輸送中に紛失するリスクがある

のがその理由です。

しかし、三井住友カードでは「海外生活ヘルプデスク」というサービスを設け、海外に住む人向けに書類や更新カードを送付するサービスを行っています。確実に受け取りたい、と思う場合は、このようなサービスを使うといいでしょう。

日本での連絡先になってくれる人を見つけておこう

先述した「海外生活ヘルプデスク」のようなサービスを使う場合、重要なのは「日本国内での連絡先になってくれる人を見つけること」です。家族、親戚が日本にいるなら、その人を指定しておけば間違いありません。いない場合は

  •  学校の友人
  •  アルバイト先の人

など、日本に住所を有している人(国籍は日本がベスト)で、信頼できる人にお願いしてみましょう。

帰国して生活が落ち着いたら解約しよう

帰国して生活がある程度落ち着き、現地の会社が発行したクレジットカードを受け取ったら、日本のクレジットカードは解約したほうがいいでしょう。三井住友カードのように、海外在住者に向けたクレジットカードの送付を行ってくれる会社は極めてまれです。

また、一部の銀行は海外からでも銀行口座が利用できますが、利用し続けるためには所定のサービスに加入しなくてはいけないため、毎月の利用料もかかります。

費用やセキュリティの面から見ても「その国のクレジットカードや銀行を使う」が基本と考えてください。

外国人学生が作るべきクレジットカード2選

外国人学生が作るべきクレジットカード2選

外国人学生がクレジットカードを作る場合

  •  長時間のアルバイトはできないのが基本である
  •  本帰国した後は解約する場合が大半

であることを考えると、高額な限度額のクレジットカードは必要ありません。やはり「学生専用クレジットカード」と銘打ってあるもので十分でしょう。この観点で選んだおすすめのクレジットカードを2つ紹介します。

1.三井住友カード(学生)

三井住友カード(学生)

カード分類一般カード
国際ブランドVISA、Mastercard
申込方法-
発行スピード最短2営業日
年会費(税込)0円
年会費備考※在学中の年会費無料。
※VISA・MasterCard2枚お申し込みの場合の2枚目の年会費は275円
※卒業後:1,375円
ショッピング限度額(上限)30万円
ポイント還元率(下限)0.50%
ポイント還元率(上限)1.00%
交換可能マイルANAマイル(1ポイント=3マイル、100ポイント以上100ポイント単位)
ETCカード年会費(税込)550円
電子マネーチャージiD利用、楽天Edy、WAON(オートチャージ可)、nanaco
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)2,000万円
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)-
ショッピング保険/国内利用(最大)100万円(リボ払い・分割払い(3回以上)の場合のみ)
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度

三井住友カードで最もベーシックなクレジットカードです。いわゆる一般カードに相当しますが、一般=学生以外の人向けの場合、限度額が10万円~80万円までであるのに対し、学生向けは10万円~30万円までとかなり低めに設定されています。

国際ブランドはVisaかMastercardから選べますが、Visaの方は

  •  表面にカード番号、カード会員の名前が記載されていない
  •  裏面にはカード番号が記載されているが、見やすさを重視し4桁×4列で書かれている

など、安全に使うための工夫が凝らされています。

teacher
このタイプのクレジットカードはまだまだ珍しいですよ!

2.三井住友カード デビュープラス

三井住友カード デビュープラス

カード分類一般カード
国際ブランドVISA
申込方法-
発行スピード最短2営業日
年会費(税込)1,375円
年会費備考※初年度年会費無料はオンライン入会時に適用
※年1回以上利用で翌年度無料
ショッピング限度額(上限)80万円
ポイント還元率(下限)1.00%
ポイント還元率(上限)3.00%
交換可能マイルANAマイル(1ポイント=3マイル、100ポイント以上100ポイント単位)
ETCカード年会費(税込)550円
電子マネーチャージiD利用、楽天Edy、WAON(オートチャージ可)、nanaco
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)-
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)-
ショッピング保険/国内利用(最大)100万円(リボ払い・分割払い(3回以上)の場合のみ)
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度
100%(8/8)23万円9万円10.4日4.0

こちらも、三井住友カードが「学生向け」と銘打って発行しているクレジットカードです。申込の時点で18歳~25歳の人のみが申し込みできます。

このカードの最大の特徴は、26歳になった時点でゴールドカードに相当する「三井住友プライムゴールドカード」に切り替わることです。ゴールドカードであるため

  •  日本国内の空港のラウンジを利用できる
  •  ホテル、旅館の手配もできる

など、日本国内での旅行・出張や本国への一時帰国の際にも活用できる特典が受けられます。日本の学校を卒業した後は日本に残って就職する予定があるなら、こちらを選んでもいいでしょう。