au WALLETポイントがPontaポイントへ統合。au WALLETクレジットカードも名称変更の上、auユーザー以外も利用が可能に

通信大手のKDDIは、自社の携帯電話事業・auで採用してきたポイントプログラム「au WALLETポイント」を2020年5月21日から、三菱商事グループのロイヤリティマーケティングが運営する「Pontaポイント」に正式に統合したことを発表しました。また、これに伴い、公式クレジットカードとして発行してきた「au WALLETクレジットカード」「au WALLETゴールドカード」についても、名称を「au PAYクレジットカード」「au PAYゴールドカード」に変更しています。

「au PAY」でPontaポイントを使うには?

「au PAY」でPontaポイントを使うには?

出典:Pontaポイント | ポイント・決済 | au

KDDIは2019年12月に、自社で提供する金融サービスの大幅な見直しを図るとともに、ポイントの利便性を向上すべく、au WALLETポイントをPontaポイントに統合することを明らかにしていました。その際、統合時期については「2020年5月ごろ」とアナウンスされていたので、今回の正式統合はほぼスケジュール通りに行ったといって構わないでしょう。

デジタルPontaカード

この統合に伴い、KDDIが提供するQRコード決済サービス「au PAY」上に、デジタルPontaカードが実装されます。つまり、アプリの画面を切り替えるだけで、Pontaポイントカードの代わりに使える画面が出てきて、Pontaポイントの獲得・確認・利用ができるようになるのです。

デジタルPontaカード

出典:auのポイントは5月21日から共通ポイント「Pontaポイント」へ、国内最大級の1億超の会員基盤誕生 | 2020年 | KDDI株式会社

また、Pontaポイントは従来と同じように、Pontaポイント加盟店での支払いやJALマイレージバンクのマイルに交換できるだけでなく、au PAYの残高へチャージすることで、支払に使えるようになります。

デジタルPontaカード

出典:auのポイントは5月21日から共通ポイント「Pontaポイント」へ、国内最大級の1億超の会員基盤誕生 | 2020年 | KDDI株式会社

teacher
この方法だと、au PAYでの支払いによるポイントがもらえます。Pontaポイントのまま支払いに使うより、お得になるはずですよ。

au IDとPonta会員IDの連携方法

au IDとPonta会員IDの連携方法

出典:auのポイントは5月21日から共通ポイント「Pontaポイント」へ、国内最大級の1億超の会員基盤誕生 | 2020年 | KDDI株式会社

正式統合がなされたことで、au IDとPontaIDも連携できるようになりました。流れは以下の通りです。

  1. au PAYアプリをインストールする
  2. au PAYアプリを起動する
  3. Pontaカードの紹介画面に移る
  4. Pontaカード連携/新規カード発行を行う
  5. Pontaカードを読み取る
  6. Ponta会員情報を入力する
  7. au PAYアプリでPontaカードが表示される
teacher
まだau PAYアプリを入れていない人は、さっそくこちらから試してみてくださいね。

au PAY

au PAY
年会費(税別)0円
ベースの還元率0.50%
ベースの還元率上限1.50%
ポイント倍増au スマートパスプレミアム会員::ポイント還元率1.5%
還元内容au WALLET ポイント
付与上限-
クレジットカード支払い-
銀行口座チャージ○じぶん銀行
クレジットカードチャージ○VISA、Mastetrcard、JCB、AMEX、au WALLET クレジットカード
ATMチャージ○セブン銀行ATM
レジチャージ○auショップ、ローソン
支払方法コード払い(提示)
コード払い(読取)
auかんたん決済
オートチャージ○auかんたん決済、じぶん銀行
送金サービス-
限度額1回あたりのお支払い可能額:5万円未満
同社の発行クレジットカード
au WALLET クレジットカード

au WALLETクレジットカードの名称・サービス変更

au WALLETクレジットカードの名称・サービス変更

出典:au PAY カード、5月21日からau以外のお客さまも利用可能に | 2020年 | KDDI株式会社

今回のau WALLETポイントからPontaポイントへの以降は、KDDIの金融サービス、商業サービスの拡充を見据えた施策の一環でした。そのため、auがこれまで提供してきたサービスについても、名称が変更されたものがたくさんあります。

サービスの変更について

今回取り上げるau WALLETクレジットカードについても、名称をau PAYクレジットカードに変更するとともに、サービス内容の大幅な見直しを行いました。中でも特筆すべきなのは、auユーザー以外にも幅広く門戸を開いたサービスになったことでしょう。

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わかりやすくするために、変更内容をまとめました!
項目 変更前 変更後
年会費(auユーザー) 無料 無料
年会費(auユーザー以外) 1,250円(税込) 初年度は無料、次年度以降は年1回の利用があれば無料
決済時ポイント還元率 1%
(200円/2ポイント)
1%
(100円/1ポイント)
au PAY 残高チャージポイント還元率 0.5%
(200円/1ポイント)
1%
(200円/2ポイント)
※2020年6月23日から1.0% (100円/1ポイント) に変更予定です。

変更点をまとめると

  • 携帯電話がau以外という場合でも、条件付きで年会費が無料になる
  • ポイントが付与される単位が100円ごとになり、細かい出費でもポイントが貯まりやすい
  • au PAY残高チャージに使った場合のポイント還元率が倍になった

ということになります。

KDDIは巻き返せるか

競合であるNTTドコモの「dポイント」、ソフトバンクの「Tポイント」に比べると、au WALLETポイントは基本的にKDDIが提供するauの名前を冠したサービスでしか利用できないポイントでした。そのため、街中の加盟店で利用できるポイントを擁しているNTTドコモやソフトバンクに比べると、遅れを取っていたのも事実です。

今回、au WALLETポイントをPontaポイントに統合したのも、この遅れを取り戻す目的があるでしょう。さらに、au WALLETクレジットカードについても、大幅なてこ入れを行っています。これまでは

  • auユーザー以外からの新規申込を受け付けない
  • クレジットカード会員であっても、auの携帯電話を解約した場合は、年会費が有料になる上に、クレジットカード決済の利用によるポイントを付与しない

など「auユーザー以外は事実上使えない」仕様だったものの、これらの仕様を「auの携帯電話を使っていなくても利用できるもの」に変更したのです。本当の思惑は外からは分かりませんが、競合のNTTドコモがdカードについて「携帯がNTTドコモでなくても使える」というのを売りにし、会員数を増やしてきたことも意識しているのかもしれません。

teacher
これからのKDDIの巻き返しに期待したいですね。

au WALLET クレジットカード

au WALLET クレジットカード
カード分類一般カード
国際ブランドVISA、Mastercard®
申込方法Web申込み、店頭申込み
発行スピード最短4営業日
年会費(税込)1,375円
年会費備考※年1回以上利用で翌年度無料
※またはau IDに紐づくau携帯電話(スマホ・タブレット・ケータイ・Wi-Fiルーターなど)、au ひかり、auひかり ちゅらの契約で翌年度無料
ショッピング総利用枠(上限)-
ポイント還元率(下限)1.00%
ポイント還元率(上限)1.00%
交換可能マイル-
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージ楽天Edy、au WALLET
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)2,000万円
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)-
ショッピング保険/国内利用(最大)100万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
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