2019年7月1日から、大手コンビニエンスストア「ミニストップ」の国内店舗にて、ゆうちょ銀行が提供するスマートフォン決済アプリ「ゆうちょPay」が使えるようになりました。
出典:~全国の「ミニストップ」で「ゆうちょ Pay」が使えます~ミニストップ株式会社で「ゆうちょ Pay」が利用可能に
ところで、この「ゆうちょPay」とは、どんなサービスなのでしょうか?
ゆうちょPayとは?
ゆうちょPayとは、ゆうちょ銀行が提供するスマートフォン決済アプリです。なお、2019年9月30日(月曜日)まで、「ゆうちょPay」デビューキャンペーンと称し、登録した先着100万名に現金500円をプレゼントしています。
ゆうちょPayデビューの500円口座に入ってました♥
先月の終わりに入金されてたみたい☀️#ゆうちょPay— mint@ポイ活 (@rW8TkScpqFZcBlD) 2019年7月1日
ゆうちょ銀行の口座があれば使える
ゆうちょPayとは、利用者のゆうちょ銀行の口座の情報に連動させて使うアプリです。他のスマートフォン決済アプリは、クレジットカードと連動させるタイプのものが主流ですが、ゆうちょPayは、どちらかというとデビットカードに近い性質を有していると考えていいでしょう。
ゆうちょPayのメリット
ゆうちょPayのメリットを挙げましょう。
クレジットカードがいらない
ゆうちょPayの利用にあたっては、クレジットカードの登録はいりません。
そのため、
- 何等かの理由でクレジットカードが持てない
- キャッシュレス決済に興味はあるけど、クレジットカードが苦手
という人でも、ゆうちょPayを使うのは可能です。
5月8日からスマホ決済サービス「ゆうちょペイ」が始まるみたいです。ゆうちょ銀行といえば、シニアや地方にお住いの方から根強い支持がある金融機関なので、これからそのような方たちの間で、スマホ決済が普及する可能性大ですね。#キャッシュレス #ゆうちょペイ
— 小澤美奈子@ファイナンシャルプランナー (@ozamoonminako) 2019年4月23日
何歳でも使える
また、ゆうちょ銀行の口座が開設できれば使えるため、クレジットカードを作れない小学生・中学生のお子さんでも、ゆうちょPayは使えます。
日本のどこに住んでいても入金できる
こちらは、ゆうちょ銀行の窓口とATMの数を表した図です。
この図からもわかる通り、日本の47都道府県に窓口とATMがあるため、どこに住んでいてもゆうちょ銀行の口座に手数料なしで入金できます。「遠くの実家に住んでいる家族に仕送りをしているが、キャッシュレスで支払いをしてもらいたい」という場合にも、ゆうちょPayは使いやすいでしょう。
利用上限はかなり大きい
ゆうちょPayの大きな特徴として、「1日・1カ月の利用金額の上限が極めて大きい」ことが挙げられます。他のスマートフォン決済の場合、クレジットカードと連動させているため、不正利用防止対策の観点から、利用金額の上限は低く抑えられています。
一方、ゆうちょPayはゆうちょ銀行の口座と連動させているため、口座残高を超えた金額の決済はできません。そのため、利用上限も大きく設定されているのです。
ここで、主要なスマートフォン決済サービスの利用金額の上限をまとめてみました。
- PayPay:本人認証が済んでいるクレジットカードの場合、1日の上限は2万円、1カ月の上限は5万円。
- 楽天ペイ:1回あたりの上限は50万円まで(楽天IDの会員ランク等により異なる。)。コンビニでの上限は4,000円。
- ゆうちょPay:1日当たりの上限金額は200万円まで、1カ月当たりの上限金額は500万円まで。
ゆうちょPayが圧倒的に高額なのがわかるはずです。
自分で利用上限を決めることができる
「スマートフォン決済は便利だけど、使いすぎるのが怖くて……」という場合、自分で利用上限を決めることができます。アプリから操作を行うだけなので、簡単です。
店舗の導入費用は0円
「うちの店でもキャッシュレス決済を導入したいけど、費用がかかるのは……」と思っている人にも、ゆうちょPayはおすすめです。
導入コストも、専用端末もいりません。支払う必要があるのは、決済手数料のみです。
また、加盟店への入金は、決済日の翌営業日に行われるため、資金回収も早く行えます。
駅で現金も引き出せる
これは東京・神奈川の一部ですが、駅で現金を引き出すこともできます。
- 東横線
- 目黒線
- 田園都市線
- 大井町線
- 池上線
- 東急多摩川線
の駅の券売機で、ゆうちょPayを使い、現金を引き出すことが可能です。
地方銀行のスマートフォンアプリとも連携
また、ゆうちょPayは、地方銀行のスマートフォンアプリとも連携しています。マルチバンク決済機能といって、加盟店の相互乗り入れを行っているのです。
現状、以下の銀行が加盟しています。
- 横浜銀行
- 福岡銀行
- 熊本銀行
- 親和銀行
- りそなグループ(りそな銀行・埼玉りそな銀行・近畿大阪銀行)
- 沖縄銀行
- 北陸銀行
- 北海道銀行
日本各地の銀行をカバーしているので、旅行や帰省の時も、安心ですね。
ゆうちょPayのデメリット
一方、ゆうちょPayにはデメリットもあります。
「ポイ活」には不向き
クレジットカードやスマートフォン決済を使ってポイントを貯めることは、俗に「ポイ活」と言われています。ゆうちょPayでは、ポイントが貯まらないので、「ポイ活」が目的でスマートフォン決済を使う人には、向いていません。
ゆうちょPayが使える店舗の一覧
今回紹介したミニストップの他にも、加盟店は続々と増えてます。主要な店舗をまとめました。
コンビニエンスストア | ミニストップ ポプラ スリーエイト |
ドラッグストア/ | ウェルシア ハックドラッグ |
家電・雑貨/ | ヤマダ電機 ベスト電器 エディオン ケーズデンキ (2019年7月頃開始予定)東急ハンズ (2019年7月頃開始予定)ジョーシン |
飲食 | 松屋 (2019年8月頃開始)ウェンディーズ (2019年8月頃開始)ファーストキッチン (2019年8月頃開始)はなまるうどん (2019年9月頃開始)サーティーワンアイスクリーム |
本日からサービス開始の「ゆうちょPay」を試す為にヤマダ電機で買い物し、ゆうちょPayを利用。なのにレシートは銀行PAYだし(笑)店員も対応したこと知らない始末(^◇^;)#ゆうちょPAY #ゆうちょpay #ゆうちょPay #ゆうちょペイ どれがメジャー? #スマホ決済 #キャッシュレス決済 #QRコード決済 pic.twitter.com/j4oAh9a48l
— 新潟ネットビジネス研究会:横田秀珠 (@enspire_co_jp) 2019年5月8日
まとめ
他のスマートフォン決済サービスは、クレジットカードの利用が前提のものがほとんどですが、ゆうちょPayは「ゆうちょ口座」があれば使えます。
また、
- ゆうちょ銀行が日本全国に展開している銀行であること
- 加盟店は決済手数料だけ支払えばいいこと
から、これまでスマートフォン決済に消極的だった店舗が加盟する可能性も高いでしょう。これからどこまで加盟店が増えていくのか、動向を見守りたいところです。
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