PayPayカードのETCカードは年会費550円|ゴールドを「追加申し込み」しても前のETCは自動解約されず550円が続く

PayPayカードのETCカードの記事のアイキャッチ。入会月にETCを申し込む、初年度は翌々月に550円を請求、次年度以降は翌月に550円を請求という3つの節目が横軸に並んでいる

PayPayカードのETCカードは年会費550円(税込)、PayPayカード ゴールドなら無料。ここまでは公式ページにそのまま書いてあります。問題はその先で、「ゴールドにすればETCも無料になる」と考えて追加で申し込んだ人のところに、550円の請求が止まらずに届くことがあります。原因は切り替えと追加申し込みの扱いが2024年8月6日を境に変わったことにあり、公式のヘルプにもその注意が書かれています。年会費の金額・請求される月・解約の手順を、PayPayカードの公表情報で整理しました。

公式ページで確認できる点

  1. ETCカードの年会費は、PayPayカードが550円(税込)/1枚あたり、PayPayカード ゴールドが無料です。
  2. 請求されるのは初年度が入会月の翌々月、次年度以降が入会月の翌月です。年会費の支払い月より前に解約した場合、年会費は発生しません。
  3. 発行できる枚数は、PayPayカード・ゴールドとも1枚の本会員カードに対して最大5枚までです。
  4. 2024年8月7日以降にゴールドを追加申し込みした場合、PayPayカードのETCカードは自動解約されません。解約したいなら自分で手続きが要ります。
  5. 同じ場合、PayPayカード ゴールドのETCカードも自動発行されません。別途の申し込みが要ります。
  6. PayPayカードからPayPayカード ゴールドへの切替は2024年8月6日をもって終了しました。それまでに切り替えた人は、ETCカードが自動解約という扱いでした。

年会費は550円。ゴールドだけが無料になる

金額の部分は単純です。PayPayカードの付帯カードとして発行するETCカードは1枚あたり550円(税込)、PayPayカード ゴールド(年会費税込11,000円)の会員なら無料です。発行できる枚数はどちらも最大5枚で、ここに差はありません。

PayPayカードとPayPayカード ゴールドのETCカード(PayPayカードの公表による。2026年10月27日時点)
項目 PayPayカード PayPayカード ゴールド
ETCカードの年会費 1枚あたり550円(税込) 無料
発行できる枚数 最大5枚まで 最大5枚まで
本体カードの年会費 公表ページでは本記事の確認範囲外 税込11,000円
ETC利用のポイント 最大1.5%のPayPayポイント。200円ごとに付与され、出金・譲渡は不可
発行の可否 審査の結果、発行を見送る場合があると注記されている
PayPayカードのETCカードのページの公式キャプチャ。ETCカード4つのメリットとして、ETCの利用でPayPayポイントが最大1.5%貯まること、PayPayカード ゴールド会員は年会費無料でPayPayカード会員は550円(税込)1枚あたりであることが書かれ、青い枠の中にPayPayカードからPayPayカード ゴールドへの切替は2024年8月6日をもって終了しましたという案内が並んでいる
PayPayカードのETCカードのページ。メリット2の下に、切替と追加申し込みで扱いが分かれる案内が置かれている(2026年10月27日に表示)。

請求は入会月から数えて、初年度だけ1か月遅い

いつ請求されるのかは、ヘルプページに図つきで示されています。初年度は入会月の翌々月、次年度以降は入会月の翌月です。初年度だけ1か月後ろにずれるのが特徴です。

PayPayカードのヘルプ「ETCカードは年会費がかかりますか」の公式キャプチャ。ETCカード年会費としてPayPayカードが550円(税込)1枚あたり、PayPayカード ゴールドが無料と書かれ、年会費のお支払い月は初年度が入会月の翌々月、次年度以降が入会月の翌月であること、2026年4月に入会した場合の図、ご注意として最大5枚まで申し込めること、ゴールドを追加申し込みしても持っているETCカードの年会費は引き続き請求されることが並んでいる
PayPayカードのヘルプページ。2026年4月入会の例で、初年度は6月、次年度以降は5月の請求と示されている(2026年10月27日に表示)。

2026年4月に入会した場合の請求月(公式ページの例)

2026年4月

入会月。ETCカードを申し込んだ月がここにあたります。

2026年6月

入会月の翌々月。初年度の年会費550円がここで請求されます。5月は請求されません。

2027年5月

次年度以降は入会月の翌月。初年度と1か月ずれます。

支払い月より前

この時点までにカードを解約していれば、年会費は発生しないと明記されています。

初年度だけ翌々月、次年度以降は翌月。解約するなら請求月より前に手続きする必要がある。

注記として、請求時に再発行などの理由でカードの利用が一時停止していた場合は支払い月が変更されることがあること、一部に支払い月が固定のカードがあることも書かれています。

ゴールドを追加しても、前のETCカードは生き残る

ここがこの記事でいちばん伝えたい部分です。PayPayカードを持っている人がPayPayカード ゴールドを追加で申し込むと、2つのことが同時に起きます。

1つ目。PayPayカードのETCカードは自動解約されません。公式ページは「解約をご希望の場合はご自身でのお手続きをお願いいたします」としています。放置すると550円の年会費が毎年請求され続けます。

2つ目。PayPayカード ゴールドのETCカードは自動発行されません。無料のETCカードが欲しいなら、ゴールドの会員メニューからあらためて申し込む必要があります。

ヘルプページの「ご注意」にも同じ内容が書かれています。「すでにPayPayカードに付帯するETCカードをお持ちの方が、PayPayカード ゴールドを追加で申し込みした場合、お持ちのETCカードの年会費は引き続き請求されます。お客様ご自身でETCカードを解約後、PayPayカード ゴールドの会員メニューよりあらためて申し込みが必要です」という表現です。

ゴールドを持つまでの経路で変わるETCカードの扱い(PayPayカードの公表による)
経路 PayPayカードのETC ゴールドのETC
2024年8月6日までに「切替」をした 自動解約になる 別途申し込みが必要
2024年8月7日以降に「追加申し込み」をした 自動解約されない(550円が続く) 自動発行されない
切替そのもの PayPayカードからPayPayカード ゴールドへの切替は2024年8月6日をもって終了

年会費の仕組みがカードごとに違うのは、ETCカード全般に言えることです。1年間に1回でも使えば無料になる方式もあれば、会員ランクで判定する方式もあります。三井住友カードは前年の利用回数、楽天は会員ランク、dカードはカード番号の先頭4桁と基準月で判定します。PayPayカードはどれでもなく、本体がゴールドかどうかの一点で決まります。

550円を止めるための手順

年会費を払わずに済ませるための確認

1. 何枚持っているか数える

最大5枚まで発行できます。家族で使う分を含めて、使っていないカードが残っていないかを会員メニューで確認します。

2. 本体がどちらか確かめる

ゴールドならETCは無料です。通常のPayPayカードなら1枚につき550円がかかります。

3. 両方持っているなら整理する

追加申し込みでゴールドを持った人は、通常カードのETCが残っている可能性があります。解約は自分で行う必要があります。

4. 請求月より前に動く

年会費の支払い月より前に解約すれば年会費は発生しません。初年度は入会月の翌々月、次年度以降は翌月が区切りです。

枚数・本体のランク・請求月の3点を押さえれば、払わなくてよい550円は避けられる。

ETCカードの年会費を完全に避けたい場合は、本体のカードごと年会費無料の組み合わせを選ぶ考え方もあります。条件の揃え方は完全に無料で取得できるETCカードにまとめています。

ETC利用で貯まるポイントの条件

年会費と合わせて見ておきたいのが還元です。公式ページは、PayPayカード会員・PayPayカード ゴールド会員ともETCの利用で最大1.5%のPayPayポイントが貯まるとしています。注記は3つあります。

ETC利用で貯まるPayPayポイントの条件(公式ページの注記)
項目 内容
還元率 最大1.5%
付与の単位 200円ごと
出金・譲渡 不可
使える場所 PayPay/PayPayカード公式ストアでも利用可能

200円ごとの付与なので、通行料の端数は切り捨てになります。年会費550円を還元だけで取り戻そうとすると、1.5%で計算しても年間36,667円以上の利用が必要になる計算です。通行料がそれ以下なら、無料のETCカードを別に持つほうが単純に有利です。

割引とマイレージは、カード会社ではなく道路会社の制度

ETCカードを作る目的の多くは、料金所をノンストップで通ることと、時間帯による割引を受けることです。公式ページはメリット3と4でこの2点を挙げています。ここで混同しやすいのは、割引やマイレージを運営しているのがカード会社ではないという点です。

ETCマイレージサービスについて、PayPayカードのページには主催者として「NEXCO東日本/中日本/西日本、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社」と注記されています。つまりポイントは2系統あります。カード会社が付与するPayPayポイントと、道路会社が付与するETCマイレージサービスのポイントです。前者はカードを作れば自動で付きますが、後者は事前の登録をしないと貯まりません。

また、ETCシステムを使うには車載器が必要だという注記もあります。カードだけ手元にあっても、車載器が無ければ料金所をノンストップで通ることはできません。年会費を払ってカードを持ち続けているのに車載器が無い、という状態は意味がないので、持っている枚数を数えるときはここも確かめてください。

時間帯の割引そのものは道路会社の制度で、内容は改定されます。深夜割引は見直しが行われており、適用される時間帯と還元の方法が変わりました。制度の中身は高速道路の深夜割引はどう変わる?にまとめています。どのカードで通っても、割引の条件は同じです。カードを選ぶときに比べるべきなのは、年会費とポイントの付き方であって、割引の有無ではありません。

よくある質問

PayPayカードのETCカードでよく出てくる疑問
質問 公式ページで確認できること
年会費はいくらですか PayPayカードは1枚あたり550円(税込)、PayPayカード ゴールドは無料です。
いつ請求されますか 初年度は入会月の翌々月、次年度以降は入会月の翌月です。
解約すれば年会費は戻りますか 公表されているのは「年会費の支払い月より前にカードを解約した場合、年会費は発生しません」という点です。支払い後の返金については記載がありません。
ゴールドにすればETCも無料になりますか ゴールドのETCカードは無料ですが、追加申し込みの場合は自動発行されません。別途申し込みが必要です。
何枚まで作れますか 1枚の本会員カードに対して最大5枚までです。
必ず発行されますか 審査の結果、発行を見送る場合があると注記されています。

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30枚以上のクレジットカードを保有するFP。一般カードから、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカード、法人カード、デビットカード、ETCカードと様々なカードを持ち、お得にカードを使うためにどうすれば良いのか?楽しく検証しています。マイルやポイントを貯める方法を中心につぶやきます。