dカード ETCカードの年会費550円が無料になる条件|判定はカード番号の先頭4桁と「dカード年会費基準月」で決まる

dカード ETCカードの年会費条件の分岐図。カード番号の先頭4桁が4980・5302・5334なら初回は無料、4363・5344・5365なら基準月までに利用がなければ初回から550円

dカードの公式ページには「初年度年会費無料」と大きく書かれています。ところが同じページの年会費の欄を開くと、カード番号が「4363」「5344」「5365」から始まる人には初回から550円(税込)がかかる条件が書かれています。しかも、無料かどうかを判定する期間の起点は、ETCカードを作った日ではありません。

公式ページで確認できること

  • 年会費の条件はクレジットカード番号の先頭4桁で2通りに分かれる。「4980」「5302」「5334」から始まるカードと、「4363」「5344」「5365」から始まるカードで、初回の扱いが違う。
  • どちらも金額は550円(税込)。1年のあいだに一度もETCカードの引き落としがなければかかる。
  • 判定の起点はdカードの入会日。ETCカードの入会日ではない。公式はこれを「dカード年会費基準月」と呼んでいる。
  • dカード GOLD U/dカード GOLD/dカード PLATINUM会員は、利用の有無にかかわらず無料。条件が関係するのはレギュラー会員だけ。
  • 発行できるのは本会員および家族会員につき各1枚のみ。たまるのは100円(税込)につき1dポイント。

年会費の条件は、カード番号の先頭4桁で変わる

dカードは新しい券面への切り替えが進んでおり、手元のカードがどちらの世代かで適用される文言が違います。公式ページは条件を「■クレジットカード番号が『4980』『5302』『5334』のいずれかから始まる方」「■クレジットカード番号が『4363』『5344』『5365』のいずれかから始まる方」と二つに分けて書いています。

dカード ETCカードの年会費(公式ページ「ETCカード概要」より)
項目 「4980」「5302」「5334」から始まるカード 「4363」「5344」「5365」から始まるカード
金額 550円(税込) 550円(税込)
初回 無料 ETCカード入会日からdカード年会費基準月までに一度もETCカードの引き落としがなかった場合、550円
2回目以降 dカード年会費基準月から翌年のdカード年会費基準月の前月までに、一度もETCカードの引き落としがなかった場合、550円 dカード年会費基準月までの1年間の間に、一度もETCカードの引き落としがなかった場合、550円
上位カードの扱い dカード GOLD会員は利用の有無にかかわらず2年目以降も無料 dカード GOLD U/dカード GOLD/dカード PLATINUM会員は利用の有無にかかわらず無料
家族会員 家族会員でETCカードを持った場合は、ETCカードごとに利用する必要がある

自分のカードがどちらかは、カード裏面または会員ページのカード番号の先頭4桁で分かります。アップグレード・ダウングレード・新しいカードへの切り替えで番号が「4980」「5302」「5334」から「4363」「5344」「5365」に変わった場合は、新たなETCカードが送られてくると公式に書かれています。

dカード公式サイトのETCカード概要にある年会費の欄。カード番号が4980・5302・5334から始まる方と、4363・5344・5365から始まる方で、年会費発生時期と年会費発生の条件が別々に記載されている
dカード公式「dカード ETCカード」の「ETCカード概要」を開いた状態。年会費の欄が先頭4桁ごとに分かれており、年会費請求基準月の考え方を示す図も同じ欄に置かれている。2026年10月15日に取得。

「初年度無料」と「初回は無料」は同じではない

読み違えが起きやすいのはここです。公式ページは両方のカードについて見出しで「初年度無料」と書いています。ところが条件の本文を読むと、記述が揃っていません。

先頭が「4980」「5302」「5334」のカードは、年会費発生の条件が「初回:無料」と言い切られています。使っても使わなくても、最初の請求は無料です。

先頭が「4363」「5344」「5365」のカードは、同じ欄が「初回:ETCカード入会日からdカード年会費基準月までに一度もETCカードのお引き落としがなかった場合、550円(税込)がかかります」となっています。つまり初回にも条件が付いています。ETCカードを作ってから最初の基準月までのあいだに一度も使わなければ、1年目から550円が請求されうる書き方です。

新しい番号のカードは、作って放置すると1年目から請求される可能性があります。「初年度無料」という見出しだけを見て、1年目は何もしなくていいと考えると取りこぼします。

しかも、この「最初の基準月まで」は、ETCカードを作った月から1年ではありません。dカードの入会日から決まる月です。ETCカードを作った時期によっては、猶予が数か月しかないこともあります。

判定の起点はETCカードではなく、dカードの入会日

公式ページは年会費発生時期を「dカードの入会日を起点として15日締め切りで、翌月10日(金融機関休業日の場合は翌営業日)」と定め、この月をdカード年会費基準月と呼んでいます。家族会員は、家族カードのdカードの入会日が起点です。

公式はさらに、入会日が食い違う場合の例を自分で挙げています。「dカードご入会日が2020年2月1日、ETCカードのご入会日が2021年1月1日の場合、年会費請求基準月はdカードご入会日を起点とするため、3月となります」。ETCカードを1月に作っても、基準月は1月でも2月でもなく3月です。

公式ページが示している例(年会費請求基準月:毎年3月)

  1. 2020年2月1日本カード入会。dカードの入会日が、以後ずっと基準月を決める。
  2. 2021年1月1日ETCカード入会。この日は基準月の計算に使われない。
  3. 2021年3月10日ETC年会費請求(初回)。公式の図ではここに「無料」の注記が付いている。
  4. 2021年3月請求〜2022年2月請求までこの期間にETCカードの引き落としが1回でもあれば、次年度のETC年会費は無料。
  5. 2022年3月10日ETC年会費請求(2回目)。前の1年に引き落としが無ければ550円。
  6. 2023年3月10日ETC年会費請求(3回目)。以後も毎年3月10日が判定日になる。

新しい番号のカードには、もうひとつ注記が付いています。「新しいdカードへの自動切替によりdカードを更新された場合、旧カードのdカード年会費基準月が引き継がれます」。券面が変わっても判定日は動きません。切り替え時期を基準にして数えると、1か月ずれた予定を立てることになります。

dカード GOLD U・GOLD・PLATINUMは利用の有無を問わない

上位カードを持っている人には、そもそも条件がありません。先頭が「4980」「5302」「5334」のカードでは「dカード GOLD会員の方はご利用の有無にかかわらず、2年目以降も無料となります」、先頭が「4363」「5344」「5365」のカードでは「dカード GOLD U/dカード GOLD/dカード PLATINUM会員の方はご利用の有無にかかわらず無料となります」と書かれています。

年に1回も高速道路を使わないが、ETCカードは持っておきたい、という使い方をするなら、上位カードを持っているかどうかで手当ての要否が変わります。レギュラー会員だけが、年1回の利用を意識する必要があります。なお、年会費の扱いだけを理由に上位カードへ上げても、カード本体の年会費のほうが550円より大きくなります。dカード GOLDの解約と年会費の締切の条件と併せて考えるほうが現実的です。

使ったのに550円が来ることがある

公式ページは年会費の欄に、両方のカードへ同じ注記を置いています。「ETCカードのご利用分は売上データの到着までに1、2か月程度お時間がかかる場合があります」。

判定されるのは「走った日」ではなく「引き落としがあったかどうか」です。基準月の直前に高速道路を使っても、売上データの到着が間に合わなければ、その利用は今年の判定に入りません。年1回しか乗らない人ほど、基準月のぎりぎりではなく、数か月前に使っておくほうが確実です。

550円を出さないために確認すること

  • カード番号の先頭4桁を見て、自分がどちらの条件に当たるかを確かめる
  • dカードの入会日を確認する。ETCカードを作った日ではなく、こちらが起点になる
  • 基準月は、入会日を起点に15日締めで翌月10日。この月をカレンダーに控えておく
  • 基準月の2〜3か月前までに、一度ETCカードで通行料金を払っておく
  • 家族カードにもETCカードを付けている場合は、ETCカードごとに利用が要る
  • 上位カード(GOLD U/GOLD/PLATINUM)会員なら、この手当ては要らない

たまるのは2系統。dポイントとETCマイレージは別物

dカード ETCカードの利用では100円(税込)のご利用につきdポイントが1ポイントたまります。これはカード会社側のポイントです。もうひとつ、道路事業者側の「ETCマイレージサービス」があり、両方を同時に受けられます。

ETCマイレージサービスはNEXCO東日本・中日本・西日本、本州四国連絡高速道路、阪神高速道路などが提供する制度で、登録は無料、年会費もかかりません。ただしインターネットでの登録申込みが必要で、登録が完了した当日の走行からポイントが付きます。登録しないまま走った分はさかのぼりません。

ETCマイレージサービスのポイントと交換単位(主な道路事業者)
道路事業者 ポイントの付き方 還元額への交換単位
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 10円につき1ポイント 1,000ポイント→500円分/3,000ポイント→2,500円分/5,000ポイント→5,000円分
本州四国連絡高速道路 10円につき1ポイント 1,000ポイント→500円分/3,000ポイント→2,500円分/5,000ポイント→5,000円分
愛知道路コンセッション 100円につき1ポイント+加算分 100ポイント→100円分
広島高速道路公社 100円につき1ポイント+加算分 100ポイント→100円分
福岡北九州高速道路公社 100円につき1ポイント+加算分 100ポイント→100円分

NEXCOの区分は、交換単位によって実質の戻り率が変わります。1,000ポイント(=通行料金10,000円分)を500円に替えると5%ですが、5,000ポイント(=50,000円分)まで貯めてから替えると5,000円分、つまり10%になります。小刻みに替えるほど損をする設計です。

注意点も公式に書かれています。ポイントの有効期限は、ポイントが付いた年度の翌年度末です。還元額のほうには有効期限がありません。さらに「730日間ETCマイレージサービスのポイント及び還元額に増減がない場合、マイレージ登録が取消しになります」とあり、取消しのお知らせは行われないと明記されています。

もうひとつ。NEXCO東/中/西日本などが実施する「平日朝夕割引」は、ETCマイレージサービスに登録していることが対象の条件です。登録していないと割引そのものを受けられません。深夜割引の見直しのように、割引の中身は制度側の改定で変わります。

発行の条件と、届くまでにかかる時間

dカード ETCカードの発行と支払い(公式ページ「ETCカード概要」より)
項目 公式ページの記載
発行条件 本会員および家族会員につき各1枚のみ発行可能
申込方法 インターネット、または資料請求(入会申込書を郵送)
審査 ETCカードの発行には、別途審査がある
届くまで 申込みから2週間程度
支払い方法 ETCカードの利用代金は、持っているdカードの利用代金として支払う
カードの種類 VisaならびにMastercardとは別の、ETC専用カードを発行する
会員保障制度 第三者による不正利用の損害を、届け出から最大90日前まで遡ってNTTドコモ・フィナンシャルグループが補償

会員保障制度には条件が付いています。速やかに警察へ届け出たうえで、損害の発生を知った日から30日以内に届け出る必要があり、ETCカードを車両内に放置していたことによる損害は補償の対象外と明記されています。車載器に挿したままにしないことが、制度上の前提になっています。

なお、ETCカードを複数枚持ちたい場合、dカードでは本会員1枚・家族会員1枚ずつという上限があります。ETCカードを2枚以上持つ方法は、別のカード会社を組み合わせる話になります。

ETCGOに対応するのは新しい番号のカードだけ

先頭4桁の違いは、年会費以外にも効いてきます。公式ページは「ETCGO」サービスの対応範囲を、ETCカード番号の先頭4桁で切り分けています。

ETCX/ETCGOへの対応(公式ページの記載)
サービス 対応するカード 事前登録
ETCX 事前にETCXサービスへdカードとETCカードを登録することで利用できる 必要
ETCGO 「4363」「5344」「5365」から始まるdカード/GOLD U/GOLD/PLATINUMに紐づく、ETCカード番号が「7251」から始まるカードのみ対応 不要
ETCGO(旧番号) 「4980」「5302」「5334」から始まるdカード/dカード GOLDに紐づく、ETCカード番号が「7801」から始まるカードは対応していない —

ETCGOは有料道路のみに対応しており、駐車場には対応していないと公式に書かれています。ETCXおよびETCGOは、それぞれETCソリューションズ、アマノの商標です。

2026年12月以降に見直しが予告されている

dカード ETCカードのページ上部には、2026年10月15日時点で「2026年12月以降、各種ポイント還元率・進呈条件と年会費の見直しを予定しております」という告知が出ています。同じ告知はdカードの他のページにも掲載されています。

この記事に書いた550円や100円=1ポイントという条件が、12月以降も同じかどうかは、告知の時点では確認できませんでした。見直しの具体的な中身は、公式が案内するページで確かめてください。

また、dカードサービスは2026年7月1日付で株式会社NTTドコモ・フィナンシャルグループに承継されています。券面に「株式会社NTTドコモ」と印字されている場合があるが、発行主体および提供主体は同日以降ドコモ・フィナンシャルグループになる、と公式に記載されています。

これで解決しないこと

先頭4桁で条件が分かれるのはdカードの事情であって、他社のETCカードには当てはまりません。年会費の決まり方はカード会社ごとにまったく違います。楽天ETCカードは会員ランクで判定され、au PAY カードは年会費ではなく発行手数料がかかる形です。JCBのETCスルーカードやゆうちょ銀行のETCカードのように、条件そのものが改定されたものもあります。年会費も発行手数料もかからないカードだけを選びたい場合は、完全に無料で取得できるETCカードで比べてください。

また、この記事は公式ページに掲載されている条件を読んだものです。実際に自分の請求がどうなっているかは、会員ページの利用明細で確かめる必要があります。ETC側の利用記録についてはETC利用照会サービスが別に用意されています。

dカードのETCカードについてよくある質問

年会費はいくらですか

550円(税込)です。1年のあいだに一度もETCカードの引き落としがなければかかります。条件の詳細はクレジットカード番号の先頭4桁によって異なります。

発行手数料はかかりますか

公式ページの「ETCカード概要」には年会費・お支払い方法・発行条件が並んでいますが、発行手数料の項目は見当たりませんでした。手数料の有無については確認できなかったため、申込み前に会員ページまたは公式の案内で確かめてください。

何枚まで作れますか

本会員および家族会員につき各1枚のみ発行可能、と公式に書かれています。

家族カードに付けたETCカードも、年1回使う必要がありますか

あります。公式ページには「家族会員でETCカードをお持ちになった場合は、ETCカードごとにご利用いただく必要があります」と書かれています。本会員のETCカードを使っても、家族会員のETCカードの判定には使われません。

dカード GOLDなら無料ですか

無料です。先頭が「4980」「5302」「5334」のカードではdカード GOLD会員が、先頭が「4363」「5344」「5365」のカードではdカード GOLD U/dカード GOLD/dカード PLATINUM会員が、利用の有無にかかわらず無料と記載されています。

基準月の直前に高速道路を使えば間に合いますか

間に合わないことがあります。公式は「ETCカードのご利用分は売上データの到着までに1、2か月程度お時間がかかる場合があります」と注記しています。判定されるのは走行日ではなく引き落としの有無です。

ETCマイレージサービスには別に登録が必要ですか

必要です。登録は無料で年会費もかかりませんが、インターネットでの登録申込みが要り、登録完了当日の走行からポイントが付きます。また、730日間ポイントと還元額に増減がないと登録が取り消され、取消しのお知らせは行われません。


コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

アバター画像

30枚以上のクレジットカードを保有するFP。一般カードから、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカード、法人カード、デビットカード、ETCカードと様々なカードを持ち、お得にカードを使うためにどうすれば良いのか?楽しく検証しています。マイルやポイントを貯める方法を中心につぶやきます。