クレジットカードのポイント交換先6選。結局、一番得なのはどれ?

man
先生、コツコツやっていたら、クレジットカードのポイントが相当貯まりました!
teacher
それはよかったですね。で、何に交換するか決めたんですか?
man
いやー、実はまだなんですよ……結局、何に交換するのが一番なんですかね?
teacher
一緒に考えてみましょうか。

クレジットカードのポイント交換の手順

クレジットカードのポイント交換の手順

クレジットカードのポイント交換の手順をまずは理解しましょう。

基本的な流れ

一般的には、次の流れで進みます。

なお、わかりやすくするために、UCカードの会員サイト「アットユーネット」の画面を用います。

1.クレジットカード会社の会員ページにログインする

1.クレジットカード会社の会員ページにログインする

出典:UC CARD アットユーネット!

  • ID
  • パスワード

を入力して、ログインしましょう。メニュー一覧が表示されるので、ポイント交換のページに進みます。

1.クレジットカード会社の会員ページにログインする

出典:UC CARD アットユーネット!

2.ポイント交換のページに進み、交換したい商品を選ぶ

2.ポイント交換のページに進み、交換したい商品を選ぶ

出典:UC CARD アットユーネット!

ポイント交換のページに進むと、交換できる商品の一覧が出てきます。内容を確認し、交換したい商品を選びましょう。

3.商品を選んだら、交換の手続きを進める

3.商品を選んだら、交換の手続きを進める

出典:UC CARD アットユーネット!

商品を選ぶと、交換の条件が表示されます。ページの下部(である場合が多い)に、交換手続きに進むためのボタンが設けられているので、クリックし、手続きを進めましょう。

実際の画面は、クレジットカード会社やクレジットカードの種類によって多少の差がありますので、参考程度に考えてください。

交換率、付与率、実質還元率の関係を知ろう

交換率、付与率、実質還元率の関係を知ろう

本格的な話に入る前に、クレジットカードのポイントを理解するにあたって知っておいてほしい

  • 交換率
  • 付与率
  • 還元率

の3つの用語について解説しましょう。

用語の意味を知ろう

簡単にまとめると、

  • 付与率:利用額に対して何ポイントが付与されるか?
  • 交換率:1ポイントで何円相当に交換できるか
  • 還元率:利用額に対して何%が金銭的に還元されるか

ということです。

この3つの関係を数式でまとめると、「還元率=付与率×交換率」となります。つまり、「ポイントで得になるクレジットカード」を見つけようと思ったら、

  • 付与率が高いクレジットカードを選ぶ
  • 交換率が高くなる景品は何かを吟味する
  • 結果として、還元率が高くなる組み合わせを探す

のが重要になります。

数字例で考えてみよう

man
……なんかわかりにくいですね。
teacher
数字使いますか!

例えば、次の2つのカードがあったとします。

ポイントの付き方 付与率 交換レート 交換率 還元率
カードX 1000円で1ポイント 0.10% 1ポイント=10円 10 1%
カードY 100円で1ポイント 1% 1ポイント=1円 1 1%

一見、XはYに比べると付与率が非常に低いので、一瞬損をしたように思うかもしれません。ところが、Xの交換率はYの10倍にものぼるので、結果として還元率は同じになります。

一見、付与率がいいクレジットカードのほうが、「ポイントが早く貯まるから、お得かも」を思ってしまいがちです。

しかし、もっと重要なのは、「貯めたポイントを何に交換するか」です。そのため、クレジットカードをポイント重視で選ぶなら、還元率まで見据えて選ぶといいでしょう。

還元率については、詳しくはこの記事でも解説しています!

クレジットカードのポイントは何と交換すべき?

クレジットカードのポイントは何と交換すべき?

クレジットカードのポイントの主な交換先として、

  1. 商品券に交換する
  2. 商品に交換する
  3. 電子マネーにチャージする
  4. 他のポイント、マイルに交換する
  5. キャッシュバックを受ける
  6. 寄付をする

の6つがあげられます。それぞれについて、メリット・デメリットを解説しましょう。

1.商品券、プリペイドカードに交換する

多くのクレジットカード会社で、ポイントから

  • クレジットカード会社のギフトカードなど汎用性の高い商品券
  • 図書カード、ビール券、映画観賞券、カフェ利用券などの用途が限定された商品券

への交換を受け付けています。

メリット

商品券に交換することの最大のメリットは、「使い道が広い」ということです。汎用性の高い商品券を選べば、家族や友達への贈り物にも使えます。

もちろん、「今は欲しいものがないけど、ポイントの有効期限が近付いているから」という場合、ひとまず商品券に交換するのも選択肢の1つです。

デメリット

どんな商品券を選ぶかによって、お得かそうでないかが左右されてしまので注意しましょう。例えば、三井住友カードの場合、各種商品券への交換率は、次のように設定されています。

商品名 必要なポイント数 交換率
VJAギフトカード(全国共通商品券) 5,000Vポイント→5,000円分 1Vポイント→1円
図書カードNEXT 2500Vポイント→1500円分 1Vポイント→0.6円
QUOカード 1500Vポイント→1000円分 1Vポイント→0.67円
MOS CARD 1250Vポイント→1000円分 1Vポイント→0.75円
商品券、プリペイドカードに交換する場合は、「どの券やカードに交換すれば一番お得なのか」を事前に調べる必要があります。

2.商品に交換する

商品券やプリペイドカードではなく、

  • 家電製品
  • 服飾雑貨
  • 食品
  • ホテルの宿泊券

など、具体的な商品に交換するのも、ポイントの利用方法としてよく知られているものの1つです。

メリット

全額ポイントで支払ってしまえば、欲しいものを現金出費を伴わずに手に入れられるというのが大きなメリットです。

特に、「普段、自分では買わないけど試してみたい」ものがあれば、試すいいきっかけにはなるかもしれません。

デメリット

商品によっては、通販サイトや量販店で買ったほうが、ポイントを消費して手に入れるよりお得になる可能性があるため、注意しましょう。

ここでは、三井住友カードのポイントプログラム「Vポイント」で人気商品として紹介されている「siroca ハンドブレンダー SM-B121」について説明します。

デメリット

出典:ポイントの交換|クレジットカードの三井住友カード

man
品切れってすごいですね!
teacher
「あったらあったでうれしい」と思う人が多いんでしょうね……。

カタログによれば、「siroca ハンドブレンダー SM-B121」は7000Vポイントで交換できます。三井住友カードの公式ホームページによれば、Vポイントが足りない場合は1Vポイント=1円で買えるとのことなので、7000円程度で手に入れられると仮定しましょう。

デメリット

出典:ハンドブレンダー│シロカ株式会社

しかし、Yahoo!ショッピングを見てみると、同じ商品が税込7697円(2019年10月7日現在)で売っています。この商品のメーカー希望小売価格は11,000円(税込)なので、本来は11,000円(税込)で買える賞品が、約3000円安く手に入れられることになるのです。
デメリット

出典:シロカ ハンドブレンダー SM-B121 :6244999:ECJOY!ライフアンドグッツ – 通販 – Yahoo!ショッピング

さらに、Amazon.co.jpではこの商品のさらに1つ上のグレードの商品である「siroca ハンドブレンダー SM-B131 ホワイト」が8127円(税込)で売っているのです。

デメリット

出典:シロカ ハンドブレンダー SM-B121 :6244999:ECJOY!ライフアンドグッツ – 通販 – Yahoo!ショッピング

1000円程度の差で1つ上のグレードの商品を手に入れられるなら、あえてポイントを使わないで手に入れたほうがお得かもしれません。通販サイトや量販店で割引を受けられる可能性がある商品の場合は、「どうするのが一番お得か」を考えて動きましょう。

3.電子マネーにチャージする

ポイントをSuicaなどの交通系電子マネーや楽天Edyなどの流通系電子マネーにチャージすることもできます。

メリット

  • 汎用性が高い
  • 電子マネーでの支払いによりポイントが受け取れる

の2点です。コンビニエンスストア、スーパーなど、電子マネーでの支払いができる店舗は着実に増えてきています。そのため、ポイントを電子マネーにチャージしておけば、日々のちょっとした買い物に使えるので、結果的に節約につながるでしょう。また、電子マネーで支払った部分についてもポイントが受け取れるのは大きなメリットです。

デメリット

クレジットカードや電子マネーの種類によっては、「すぐにポイントを電子マネーに交換するのがお得とは限らない」ことでしょう。

例えば、三井住友カードの場合、1Vポイント=0.8円で楽天Edyにチャージできます。一見、QUOカードや図書カードNEXTに交換するより、レートがいいのですぐに交換してしまいそうになるかもしれませんが、ちょっと待ちましょう。

楽天Edyは楽天スーパーポイントからのチャージも、1楽天スーパーポイント=楽天Edy1円で受け付けています。

1Vポイント=1楽天スーパーポイントで交換を受け付けているため、1度楽天スーパーポイントに交換してから、楽天Edyにチャージしたほうが効率がいいのです。
man
……???ちょっとよくわからないんで、詳しく教えてもらえますか?
teacher
具体的な数字使いましょうか。つまり、こういうことですよ。

例を用いて考えてみよう

5000Vポイントを楽天Edyにチャージする場合、

  1. 直接楽天Edyにチャージする
  2. 一度楽天スーパーポイントに交換する

の2つのケースとで、ポイントとチャージ金額の変化の推移を見てみましょう。

直接楽天Edyにチャージした場合

5000Vポイント→楽天Edy4000円分

一度楽天スーパーポイントに交換してから楽天Edyにチャージする場合

5000Vポイント→5000楽天スーパーポイント→楽天Edy4000円分

man
!直接チャージすると、1000円分も目減りしてしまうんですね!!
teacher
案外びっくりでしょ?
電子マネーにチャージする場合は、「どのような交換ルートをたどれば一番お得か」を考えてから交換手続きを始めましょう。

4.他のポイント、マイルに交換する

クレジットカード会社のポイントを、

  • Pontaポイント、Tポイント、dポイントなどの共通プログラムのポイント
  • 航空会社のマイル

に交換するのも、ポイントの交換先として広く知られている方法です。

メリット

条件次第では、交換率が非常に高くなる可能性があることです。もっともわかりやすい例として、「クレジットカード会社のポイントを航空会社のマイルに交換し、そのマイルで国際線航空券を手配する」ことを考えましょう。

例)
三井住友カードの「Vポイント」10000ポイントを全日空(ANA)のマイル30000マイルに交換し、東京~シンガポール間の国際線航空券(往復)を大人1名分手配する。なお、航空券手配の条件は以下の通り。

  • 2020年1月7日出発、2020年1月13日帰国
  • 往路はNH843便、復路はNH804便を利用
  • 料金は「Economy Basic」(払い戻し、予約変更ともに可能)で計算

この条件で手配したところ、往復の航空券代は180680円になりました。

メリット

出典:ANA|海外航空券 予約・空席照会・運賃照会・国際線

「Vポイント」10000ポイントはANAのマイル30000マイルに交換できるので、交換率は1ポイント=18円以上にもなるのです。

デメリット

デメリットとしては、交換ルートによっては、受け取れるポイントが目減りする可能性があることがあげられます。例えば、Vポイントを最終的にはPontaポイントに交換したかったとします。

この時、

  • 直接Pontaポイントに交換する
  • 一度dポイントに交換してから、Pontaポイントに交換する

のどちらがお得なのか、考えてみましょう。

仮に、30000Vポイントを交換すると仮定した場合、最終的にどのぐらいPontaポイントを受取れるのか試算してみました。

直接Pontaポイントに交換した場合

5Vポイント=4Pontaポイントで交換できるため、24000Pontaポイントが受取れる。

一度dポイントに交換した場合
  • 5Vポイント=5dポイントで交換できるため、一度30000dポイントが受け取れる。
  • dポイントをPontaポイントに交換する場合、1口5000dポイント=5000Pontaポイントで交換できるが、別途交換手数料が250dポイントかかる。
  • 5口交換するとしたら、26250dポイント=25000Pontaポイントになる。
  • つまり、1)25000Pontaポイント、2)3750dポイントが手元に残る。
手続きが煩雑になるのに目をつぶれるなら、一度dポイントに交換したほうが断然お得なのがわかるはずです。

また、クレジットカード会社によっては、交換できるポイント、マイルの種類が限られている場合があります。例えば、航空会社のマイル1つをとっても、

  • 全日本空輸(ANA)のマイルにしか交換できない
  • 日本航空(JAL)のマイルにしか交換できない
  • ANA、JALの両方のマイルに交換できる

など、クレジットカード会社によってかなりばらつきがあるのです。

ポイントを有効活用するためにも、

  • 自分はどんなポイント、マイルに交換したいのか
  • 交換を受け付けてくれるクレジットカードはどれか

は事前に調べておくようにしましょう。

5.キャッシュバックを受ける

一部のクレジットカード会社では、ポイントに応じたキャッシュバックを受けられることがあります。つまり、

  • 使いたいポイント数を選ぶ
  • 1ポイント=〇円で計算し、請求額から割引を受ける

ということです。

メリット

  • 欲しい商品がない
  • ポイントの有効期限が近付いている

など、ポイントを商品に交換するのが難しい場合でも、ポイントを消費できるのが大きなメリットです。また、請求額を減らせるので、手元の現金を残すことにもつながります。

デメリット

クレジットカード会社、種類によっては、交換率が他の商品に比べると劣ることがデメリットです。

例えば、三井住友カードの場合、Vポイントでキャッシュバックを受ける際の交換レートは、1Vポイント=0.6円です。なお、同社が発行する共通商品券のVJAギフトカードに交換した場合、1Vポイント=約0.9円で交換できます。

実際のところ、商品券で受け取るのがいいのか、割引してもらうのがいいのかは、人によって感じ方が違うので一概には言えません。しかし、交換レートだけで見れば、VJAギフトカードに交換したほうが得なはずです。

6.寄付をする

多くのクレジットカード会社が社会貢献の一環として、ポイントによる寄付を受け付けています。

メリット

たいていの場合、寄付は100ポイント程度の少ない単位から受け付けています。このため、商品を交換したあとに少々ポイントが余ってしまっても、寄付をすることで使いきれるのがメリットでしょう。

また、自分が活動を応援したいと思う慈善団体がリストにあるなら、支援をするいいきっかけになるはずです。

デメリット

クレジットカード会社によって、ポイントで寄付できる団体には違いがあります。

自分が支援したいと思う団体がなければ、ポイントで寄付をする意味には乏しいかもしれません。

また、余ったポイントで寄付をした場合、クレジットカード払いや現金で寄付をしたら受けられるはずの寄付金控除が受けられません。

2019年現在、所得税法に余ったポイントで寄付をした場合の規定がないためです。

まとめ

「結局、何に交換するのが一番お得か」を交換率および使い勝手で考えてみたところ、

  1. 商品券、プリペイドカード
  2. 電子マネー

の2つが優れているでしょう。商品券、プリペイドカードなら、自分で使わない場合は人にあげることもできます。また、電子マネーなら、支払いの際にも追加でポイントがもらえるのが大きなメリットです。

一方、慎重に考えたほうがいいのが、商品への交換でしょう。先ほども例で挙げたように、商品交換のためにポイントを金額に換算して考えると、「少し足せば、もっといいものが買えるのでは?」という結論に至るケースも、少なくはないのです。

クレジットカード会社経由でしか手に入らないものだったり、前々から欲しいと思っていたものだったり、のような特別な事情がなければ、商品に交換する以外の方法を検討しましょう。

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