あなたは何ペイ?天王寺ミオで合計8つのモバイル決済サービスが利用可能に!

大阪府大阪市の大型ショッピングセンター「天王寺ミオ」で、2019年8月から新たに4つのモバイル決済サービスが利用可能になる旨を、運営会社のJR西日本SC開発株式会社が明らかにしました。

天王寺ミオって?

天王寺ミオって?

関西エリア以外に住んでいる人にはあまりなじみがないかもしれない「天王寺ミオ」について、概要を解説しておきましょう。

天王寺駅の駅ビル

天王寺駅は、大阪市内の駅の1つです。天王寺ミオはこの駅の駅ビルで、展望台で有名なあべのハルカスも近くにあります。

天王寺ミオで使えるモバイル決済サービスは?

詳しくは後述しますが、今まで、天王寺ミオでは、次の4つのモバイル決済サービスが使えました。

  • ALIPAY
  • We Chat Pay
  • Pay Pay
  • LINE Pay

これらに加えて、2019年8月6日からは、

  • ORIGAMI Pay
  • 楽天ペイ

が使えるようになります。

更に、2019年8月29日からは、

  • au PAY
  • d払い

も加わる予定です。

大阪の観光事情

多くの人が知っているはずですが、大阪は外国人観光客が多く訪れる都市として知られています。

その中でも、

  • 韓国
  • 台湾
  • 中国
  • 香港

など、アジア系の外国人観光客の割合が高いです。

2016年および2017年までの2年間について、日本を訪れた外国人観光客のうち、大阪府を訪れた人の数を、国別にトップ5までまとめました。

2016年

国・地域 訪日外客数(人) 来阪外国人旅行者数(人) 大阪府の訪問率(%)
韓国 5090302 1577997 31
台湾 4167512 1254421 30.1
中国 6373564 3728535 58.5
香港 1839193 627165 34.1
アメリカ 1242719 319379 25.7
全体 24039700 9399523 39.1

2017年

国・地域 訪日外客数(人) 来阪外国人旅行者数(人) 大阪府の訪問率(%)
韓国 7140165 2413376 33.8
台湾 4564053 1401164 30.7
中国 7355818 4023632 54.7
香港 2231568 740881 33.2
アメリカ 1374964 358866 26.1
全体 28691073 11103445 38.7

出典:大阪府/観光統計調査

このデータを見る限りでは、「中国からの観光客のうち、半分以上もの人が、大阪を訪れる」と言っても過言ではありません。そのため、大阪府内の店舗の多くが、早くからALIPAYやWe Chat Payなど、中国本土で一般的に用いられているモバイル決済サービスを導入してきたのでしょう。

さらに、日本は、

  • 2019年のラグビーワールドカップ
  • 2020年の東京オリンピック

など、国際的なイベントの開催を控えています。訪日外国人のさらなる増加が見込まれることから、キャッシュレス決済をスムーズに行える環境の整備が求められているのです。

もちろん、国内の企業が展開しているモバイル決済の取り扱いの拡充も、環境の整備の一環と言っていいでしょう。今後、モバイル決済も含め、決済サービスの拡充に動く商業施設は徐々に増えていくものと考えられます。

【ワンポイント解説】今更聞けない8つの「〇〇ペイ」

【ワンポイント解説】今更聞けない8つの「〇〇ペイ」

先ほど触れたように、2019年8月末までに、天王寺ミオでは次の8つの「〇〇ペイ」サービスが使えるようになります。

  • ALIPAY
  • We Chat Pay
  • Pay Pay
  • LINE Pay
  • ORIGAMI Pay
  • 楽天ペイ
  • au PAY
  • d払い

この8つについて、

  • どんなサービスか
  • どこで使えるか

を簡単にまとめました。

ALIPAY(アリペイ)

ALIPAY(アリペイ)

出典:Alipay(アリペイ) | サービス | アリババ株式会社

2004年に中華人民共和国=中国でサービスを開始した、モバイル決済の先駆けともいえるサービスです。現在では決済ツールとしてのみならず、

  • レストランの予約
  • タクシーの予約
  • 携帯料金の支払い
  • 資産運用サービス
  • 保険サービス

など、様々なサービスとして連携した、一種の生活インフラとしての役割を果たしています。

2019年5月の時点で、日本国内の加盟店が30万店を突破するなど、日本でも急速に普及しているサービスです。

We Chat Pay(ウィーチャットペイ)

We Chat Pay(ウィーチャットペイ)

出典:微信支付 – 中国领先的第三方支付平台 | 微信支付提供安全快捷的支付方式

2013年から開始したモバイル決済サービスです。もともとは、メッセンジャーサービス「微信(We Chat)」のユーザーに向けたものでした。

予め銀行口座の情報を登録しておけば、

  • ユーザー同士の金銭のやりとり
  • 加盟店での支払い

ができるようになっています。
先ほどのALIPAYに比べると、後発サービスである分だけ加盟店も少ないですが、日本国内でも使える場所が徐々に増えています。

Pay Pay(ペイペイ)

Pay Pay(ペイペイ)

出典:PayPay – QRコード・バーコードで支払うスマホ決済アプリ

携帯電話大手のソフトバンクグループの傘下企業であるソフトバンク株式会社とヤフー株式会社の合弁会社です。2018年10月から、サービスを開始しています。サービス当初は、クレジットカードの不正利用が相次ぐなど、数々のトラブルが報道されていました。

しかし、現在は、

  • クレジットカードによるチャージの上限金額の設定
  • クレジットカード情報の入力回数の上限の設定
  • 3Dセキュアによる認証の導入

など、セキュリティの改善策を講じています。

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キャッシュバックのキャンペーンも定期的に開催しているので、タイミング次第でお得に買い物ができるかもしれません!

LINE Pay(ラインペイ)

LINE Pay(ラインペイ)

出典:LINE Pay

LINEがインストールされていれば、改めて別のアプリチャージする必要はありません。韓国発のメッセンジャーソフト「LINE」を提供する同名の会社のモバイル決済サービスです。

なお、LINE Payへのチャージは、次のいずれかの方法で行います。

  • 銀行口座:銀行口座を登録し、その残高からチャージを行う。
  • コンビニ:アプリ内でチャージ金額を設定し、コンビニの端末を使ってチャージする。
  • LINE Pay カードチャージ:スマホ上のLINE Payアカウントと連動するプリペイドカードを使い、コンビニエンスストアのレジでチャージしてもらう。
  • QRコード/バーコードチャージ:対象店舗のレジでコード画面を見せ、チャージしてもらう。

やり方が独特なので、気を付けましょう!

ORIGAMI Pay(オリガミペイ)

ORIGAMI Pay(オリガミペイ)

出典:Origami – Origami Payについて

日本発のモバイル決済サービスです。最大の特徴は、複数の金融機関口座・クレジットカードを登録できることでしょう。金融機関(銀行、信用金庫等)は最大10行まで、クレジットカードは最大5枚まで登録が可能です。目的に応じて使い分けることもできるので、「モバイル決済は便利そうだけど、家計管理がしにくそう」と思っていた人にオススメします!

また、期間限定のものが多いですが、様々な業種の店舗と協力し、キャンペーンを行っています。興味があるキャンペーンがあれば、ぜひ使ってみましょう。

楽天ペイ

楽天ペイ

出典:楽天ペイ: 楽天ペイ – 街もネットも簡単お支払い!期間限定ポイント使える!

オンラインショッピングモールの「楽天市場」を中心に、様々な事業を展開する楽天グループが提供しているモバイル決済サービスです。2020年春には、JR東日本の電子マネー「Suica」の発行・チャージも可能になるなど、他企業との連携も積極的に進めています。

また、2019年8月に開催された「Rakuten Optimism2019」において、顔認証やモバイルオーダーのシステムを導入することを発表するなど、先進的な技術の導入にも積極的なのが大きな特徴です。

auPAY

auPAY

出典:スマホでお得にお買い物|au PAY

携帯電話大手・KDDIが展開するモバイル決済サービスです。

auPAY

出典:KDDIと楽天、決済、物流、通信分野における事業協争を推進 | 2018年 | KDDI株式会社

こちらの図にもあるように、KDDIと楽天は2018年11月に業務提携を行うことを発表しました。2019年秋に楽天が参入予定の携帯電話事業において、当面はKDDIがローミング接続を行うことを約束しています。

一方で、楽天は携帯電話事業以外での協力を行う方針を明らかにしました。その一環として、楽天ペイの加盟店では、auPAYも使えるようになっています。

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使えるお店が一気に広がりますね!

d払い

d払い

出典:d払い / ドコモ払い|dポイントがたまる!かんたん、便利なスマホ決済

携帯電話大手・NTTドコモが展開するモバイル決済サービスです。他のモバイル決済との最大の違いは、ドコモの携帯電話を使っていれば、月々の携帯電話料金と一緒に引き落としができることでしょう。文字通り、携帯電話1つで支払いまでできてしまいます。

なお、ドコモの携帯電話を使っていなくても、

  • 専用アカウント(dアカウント)
  • クレジットカード(VISA、MasterCard、American Express、JCBで、3Dセキュアが設定されたもの)

を用意すれば、利用できます。

dカード GOLD

dカード GOLD
カード分類ゴールドカード
国際ブランドVISA、Mastercard®
申込方法-
発行スピード最短5分 ※下記条件を満たしている場合
・9:00~19:50の間にお申し込みが完了していること
・引落し口座の設定お手続きがお申込み時に完了していること
※ 上記を満たしている場合でもお客様のお申込み状況によっては審査に数日お時間をいただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
年会費(税込)11,000円
年会費備考-
ショッピング総利用枠(上限)-
ポイント還元率(下限)1.00%
ポイント還元率(上限)4.50%
交換可能マイルJALマイル(1ポイント=0.4マイル)
ETCカード年会費(税込)0円
電子マネーチャージiD利用、楽天Edy
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円(自動付帯:5,000万円)、家族特約1,000万円(自動付帯:1,000万円)
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大)10,000万円(自動付帯:5,000万円)、家族特約1,000万円(自動付帯:1,000万円)
ショッピング保険/国内利用(最大)300万円
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率
審査通過/申込者数
ショッピング
限度額平均
キャッシング
限度額平均
カード発行
までの日数平均
対応
満足度
91%(20/22)58万円32万円11.1日3.9

まとめ

日本は2020年に東京オリンピックの開催も控えていることもあり、今後も外国人観光客が増加していくことが期待されます。一方で、キャッシュレス決済の普及は諸外国に比べると劣っているため、政府も急ピッチで対策を進めているのが現状です。

今回の天王寺ミオのように、モバイル決済1つとっても、国内外の様々なサービスを導入する店舗は今後も増えていくでしょう。


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