学生がクレジットカードを作る場合のバイト先の扱い。申込書の書き方から在籍確認の電話があった場合の対処法までを徹底解説

本来、学生は「継続して安定した収入が得られない」ものとして、クレジットカードの審査が行われます。しかし

  • アルバイトである程度の収入はある
  • 転売、アフィリエイト、クラウドソーシングなどで稼いでいる

場合は、そのことも書いておいた方が、やはり審査においては有利です。

一方、理系、医療系の大学に在学しているなど、実習・授業で忙しくてバイトもままならない場合もあるでしょう。そのような場合でも、申し込むクレジットカードを吟味さえすれば、審査に通るのはそこまで難しくもありません。

今回の記事では

  • クレジットカードを申し込む際のバイト先の記入の仕方
  • クレジットカードを申し込む際のバイト先への在籍確認の電話
  • バイトをしていない人がクレジットカードを申しこむときの注意点

を中心に、学生がクレジットカードを申し込む際のバイト先の扱いについて、解説しましょう。

【前提】学生でもバイト先の情報を伝えた方がいい理由

【前提】学生でもバイト先の情報を伝えた方がいい理由
woman
学生のバイトでも、勤務先や年収のことを書いた方がいいんですか?

本来、学生は学校に通い勉強している立場であるため、基本的に「継続して安定した収入がない」ものとして扱われています。そのため、勤務先や年収のことを書かなかったからといって、それだけで審査に通らない原因になるのはまれです。

しかし、実際にバイトをしていて、ある程度の収入があるなら、書いておいた方がいいでしょう。

年収につながる情報が得られるから

書いておいた方がいい理由は「クレジットカード会社が、申し込みをしてきた人の支払能力を判断する上での情報になるから」です。

ここで、なぜクレジットカードの審査においては、支払能力が重視されるのか考えてみましょう。クレジットカードでの支払いは、以下の流れで進みます。

  1. クレジットカード会員=実際に使う人は、加盟店=クレジットカードが使えるお店で買い物をし、クレジットカードで支払う
  2. 加盟店はクレジットカード会社に連絡する
  3. クレジットカード会社は加盟店からの連絡を受け、利用された金額から手数料を指し引いて、加盟店に立て替えて支払う
  4. クレジットカード会社はクレジットカード会員の一定期間の利用額を集計し、請求を行う
  5. 所定の引き落とし日になると、クレジットカード会員が支払い元として登録した銀行口座から引き落としが行われる

ここで注目してほしいのが「立て替える」ということです。つまり、一時的にクレジットカード会社はクレジットカード会員にお金を貸している状態になると考えましょう。

クレジットカード会社にとっては「クレジットカード会員からお金を回収できない」のが経営上の大きなリスクになります。そのため「この人からお金を回収できるか=支払能力があるか」を判断するのが重要なのです。

たとえバイトであっても、収入があるなら書いておいた方が、クレジットカード会社が支払能力を判断しやすくなります。

クレジットカードを申し込む際のバイト先の記入の仕方

クレジットカードを申し込む際のバイト先の記入の仕方

学生がクレジットカードを申し込むために、申込書の勤務先欄にバイト先の情報を書く場合、いくつか注意が必要になります。ここでは、注意点として

  1. 本社情報ではなく店舗情報を書く
  2. 派遣先ではなく派遣元を書く
  3. 複数掛け持ちの場合は全部書く
  4. 家業を手伝っている場合はそのことを書く
  5. 転売やアフィリエイト、家庭教師やクラウドソーシングは「自営業」として扱う
  6. 既に内定を得ているなら書いていい

の6点を説明しましょう。

1.本社情報ではなく店舗情報を書く

コンビニエンスストアやファーストフード店など、日本全国に展開しているチェーン店でバイトをしている場合は、本社情報ではなく、店舗情報を書きましょう。わかりにくいので、例を用いて説明すると、以下のようになります。

例)「マクドナルド 池袋東口店」でバイトをしている場合

× 日本マクドナルド株式会社
〇 マクドナルド 池袋東口店

2.派遣先ではなく派遣元を書く

  • コンサート、展示会などのイベントスタッフ
  • 模擬試験、資格試験などの試験監督
  • 結婚式、お葬式などの給仕スタッフ

など、あらかじめ派遣会社に登録した上で案件を紹介してもらい、当日は直接現地に行って働くタイプのアルバイトをしている場合は注意が必要です。

クレジットカードの申込書にそのようなバイトのことを書く場合は、実際に働きに行った現地=派遣先ではなく、案件を紹介してくれる会社=派遣元の情報を書きましょう。

実際に働きに行くのがどこであれ、形式上は「派遣元と雇用契約を結んでいる」ためです。

3.複数掛け持ちの場合は全部書く

人によっては

  • 土日はイベントの手伝い
  • 平日は塾講師

など、複数のバイトを掛け持ちしていることもあるはずです。もし、複数のバイトを掛け持ちしているなら、全部書いておきましょう。

クレジットカードの審査において、収入は自己申告であるため、極論すれば書かなくても構いません。しかし、複数のバイトをして収入を得ているのなら書いた方が、正確な支払能力が判断できる以上、審査において有利です。

teacher
書けるものは書く!でいいと思いますよ。

ただし、実際にはやっていない、稼働していないバイトについてまで書くのは厳禁です。

そのバイトで収入を得ている実態がない以上、虚偽の申告=嘘をついているとして、審査落ちの原因になってしまいます。

4.家業を手伝っている場合はそのことを書く

家族が会社を経営していて、店舗運営や事務作業を手伝っている場合は、その旨を書きましょう。

会社名・屋号と実際に働いている場所の住所・電話番号を書けば大丈夫です。

給与明細がなくても大丈夫?

家業を手伝っている場合、手伝った分の給与は手渡しというのも少なくありません。当然、給与明細もないので正確な年収もわからないですが、その場合は、実際にもらった金額の合計額を年収として書いておけばいいでしょう。

クレジットカードを申し込む際の年収については「自己申告」が基本とされています。これは割賦販売法の規定にも盛り込まれていることです。

そのため、給与明細を提出する必要はありません。

しかし、あまりに実態とかけ離れた金額を書いてしまうと、虚偽の申告をしている=嘘をついているとして、審査に通らない恐れがあるので気を付けてください。

teacher
自分で正確な合計金額が計算できそうにないなら、ストレートに「もらっている給料って、年収にするとどのぐらい?」と聞いてみましょう。

5.転売やアフィリエイト、家庭教師やクラウドソーシングは「自営業」として扱う

バイト先に雇われる=雇用契約を結んで仕事をするのではなく

  • 転売
  • アフィリエイト
  • 家庭教師
  • クラウドソーシング

など、自分で仕事を見つけてきて収入を得ている場合は、自営業として申込書に書きましょう。

雇用契約を結んでいないためです。

年収として記載すべき金額ですが、確定申告をしているなら、確定申告をした時の総所得をもとに書いてください。していないなら、1年間に稼いだ金額の合計額を書いておけばいいでしょう。

6.既に内定を得ているなら書いていい

今はまだバイトを始めていなくても、近い将来取り掛かる場合、どのように書けばいいのかが問題になります。これに関しては「すでにバイト先が決まっているかどうか」を基準にするといいでしょう。

つまり

  1. 書類審査、面接がすでに終わっている
  2. 正式な内定を得ている
  3. 初回の出勤日が決まっている

の3つの条件を満たしていれば大丈夫です。

teacher
後で詳しく説明しますが、在籍確認の電話がかかってくる場合があるので、一言伝えておくと親切ですね!

クレジットカードを申し込む際のバイト先への在籍確認の電話

クレジットカードを申し込む際のバイト先への在籍確認の電話

学生であっても、クレジットカードの申込書の勤務先の欄にバイト先の情報を書いた場合、在籍確認の電話がかかってきます。

つまり「実際にそこで働いているのか」を確認するということです。

この在籍確認の電話についても、ポイントを解説しましょう。

個人名でかかってくる

在籍確認の電話の特徴として「クレジットカード会社の担当者の個人名」でかかってくるということです。

例えば「Aカード」というクレジットカード会社の「佐藤(さん)」という担当者の場合は

佐藤と申しますが、〇〇様いらっしゃいますか?

とかかってくると考えましょう。

プライバシー保護のため、クレジットカード会社の名前は名乗らないのが通例です。

たまたま電話がかかってきたときにバイト先にいなかったとしても、電話に出た人が

  • 〇〇は今席を外しております
  • 〇〇は本日出席しておりません

など状況を伝えることで、「実際にこの会社で働いている」と判断できたなら、問題はありません。

不安なら一言伝えておくこと

もし、在籍確認の電話がかかってくることに不安を覚えているなら、周囲に一言伝えておきましょう。「クレジットカードの申し込みをしたので、クレジットカード会社から在籍確認の電話がかかってくるかもしれない」とでも伝えれば十分です。

【参考】バイトをしていない場合の記入の仕方

【参考】バイトをしていない場合の記入の仕方

学生であっても

  • 授業・実習・部活で忙しい
  • 資格取得のためにダブルスクールしている
  • 健康上の問題でバイトをするのは厳しい

などの理由で、バイトをしていない場合も多々あります。このような人が、クレジットカードを申し込む際の注意点について説明しましょう。

1.正直に空欄にしておく

申込書の勤務先(バイト先)を記入する欄は、空欄にしておけば大丈夫です。

嘘を書くのは厳禁

バイト先に限ったことではありませんが、クレジットカードを申し込むときは、絶対に嘘を書いてはいけません。

クレジットカード会社は申込書に記載された内容が正確かどうかを綿密に調査した上で、審査を行います。嘘を書いた場合、矛盾する点を調べ上げるので、いずれは発覚するでしょう。審査には通らない上に、就職後など、別の機会に同じ会社でクレジットカードを申し込むのも厳しくなります。

万が一、審査に通ったとしても、何かのきっかけでクレジットカード会社に発覚した時点で、強制解約も含めた厳しい処分が下されるので、注意してください。

2.クレジットカード選びにも気を付ける

バイトをしていなかったとしても、クレジットカードがあった方が便利なのは言うまでもありません。だからこそ、クレジットカードを申し込む際は「どのクレジットカードに申し込むか」にも気を配りましょう。

【方法1】「学生専用」と書いてあるものを選ぶ

クレジットカードの中には「学生専用」などの名前を冠しているものもあります。これは最初から学生が申し込むことを前提として設計されている商品のため、バイトをしていないことが、審査においてマイナスになりにくいのが大きなメリットでしょう。

限度額が低くなる可能性は多いにあるものの、審査に通りやすいのも事実なので選択肢に入れておきましょう。

【方法2】学校で発行しているものを選ぶ

学校によっては、校友会などの卒業生による組織や生協・購買部が主導し、クレジットカード会社と提携した独自のクレジットカードを発行している場合もあります。

例えば、早稲田大学は三井住友カードと提携し「早稲田カード Students」を発行しています。

  • 生協の組合員証と一体になっている
  • キャッシング、リボ払いはできない
  • 限度額は10万円まで

と、学生の利用を想定した設計になっているのが大きな特徴です。

このようなクレジットカードの場合「その学校の学生であること」が申し込みの条件になっているので、審査には通りやすいです。

【方法3】家族カードも検討する

家族がクレジットカードを使っているなら、家族カードを追加発行してもらうのも手段の1つです。本来、クレジットカードは表面に記載された名前の人=クレジットカード会員本人しか使えません。たとえ家族であったとしても、本人以外の人が使ったら、利用規約違反として、強制解約も含めた厳しい処分が下されます。

しかし、クレジットカード会社に連絡し、手続きをすれば、実際に使う家族の名前が書いてあるカード=家族カードが手に入るのです。家族カードの発行においては「クレジットカード会員本人の支払能力」のみが問題になります。

つまり、実際に使う人がバイトをしていなくても問題にならないので、安心しましょう。

【方法4】デビットカードを使う

クレジットカードは「立て替える」というプロセスがある以上、実際に使う人の支払能力が重視されます。
そのため審査が行われるのです。バイトをしていないため、審査が不安なら、デビットカードを使うのも手段の1つでしょう。

デビットカードとは、銀行口座を支払元とした決済用カードの1つです。クレジットカードとは違い、支払をしたその場で、支払元となる銀行口座から引き落としが行われるので、立て替えることもありません。そのため、支払能力の審査も行われないので、銀行口座さえ作れれば、誰でも持つことができます。

現在は、国際ブランドデビットといって、国際ブランドが使える店舗=クレジットカードが使えるお店であれば、クレジットカードと同じように使えるものが主流です。ガソリンスタンドや飛行機の機内販売など、一部の例外を除けば、クレジットカードと同じように使えるので、併せて検討してみましょう。

デビットカードを扱う銀行も増えてきました。日本国内のどこからでも銀行口座が開設でkりうという意味では、ネット銀行を使うのもおすすめです。以下の記事でおすすめのデビットカードについてまとめているので、参考にしてみてくださいね。