三菱UFJ銀行は、同行のデビットカード「三菱UFJデビット」の商品内容の一部改訂を発表しました。これにより、年会費は2020年7月1日から全面的に無料になります。また、国際ブランドとしてVisaが付帯しているデビットカード(三菱UFJ-VISAデビット)に設けられていたキャッシュバック優遇についても、2020年7月1日以降は廃止されます。
商品内容改定について
今回、三菱UFJ銀行が発表した三菱UFJデビットの商品内容改定は
- 年会費の扱い
- 三菱UFJ-VISAデビットのキャッシュバック優遇廃止
の2点です。この2点について、さらに詳しくお伝えしましょう。
年会費の扱い
出典:三菱UFJデビットの商品内容改定について | 三菱UFJ銀行
三菱UFJデビットには、国際ブランドとしてVisaおよびJCBが付帯したものが発行されていました。そのどちらでも、23歳までであれば年会費が無料でした。しかし、24歳以上になると、初年度の年会費のみが無料で、次年度以降は1,100円(消費税込)の年会費を支払わなくてはいけなかったのです。
今回の商品内容の改定により、年齢・入会期間・利用額に関係なく、年会費が全面無料になります。
三菱UFJ-VISAデビットのキャッシュバック優遇廃止
出典:三菱UFJデビットの商品内容改定について | 三菱UFJ銀行
また、三菱UFJデビットのうち、国際ブランドとしてVisaが付帯している「三菱UFJ-VISAデビット」のキャッシュバック制度にも、変更が加わりました。従来は、上の図のように
- 入会後3カ月間
- 誕生月
- 前年1年間の利用額
に応じたキャッシュバック率の上乗せがありましたが、2020年7月1日以降からは、一切廃止されます。
三菱UFJデビットの「メガバンクのデビットカードならではのメリット」とは?
2020年はじめから世界的に流行しだした新型コロナウイルス感染症は、私たちの生活にも大きな変化をもたらしました。その一つが「キャッシュレス決済の普及」です。
新型コロナウイルス感染症の感染経路として「お金=紙幣・硬貨を触ること」が挙げられることから、これまでキャッシュレスに抵抗があったとしても、現金での支払いをやめ、なるべくキャッシュレス決済を使おうとしている人が増えています。
中でも、デビットカードは「使ったその場で支払元に指定した銀行口座から引き落としが行われる」ため、現金払いに使い感覚で使える点が評価されています。また、銀行やコンビニエンスストアのATMに並ぶ必要もないので、外出を控える昨今の風潮にも合うでしょう。
キャッシュバック率が高いデビットカードはたくさんある
実際のところ、今回紹介した三菱UFJデビット以外にも、国内の様々な銀行がデビットカードを発行しています。中には、キャッシュバック率やポイント還元率が、ほとんどクレジットカードと変わらない0.8%~1.0%にも達するものがあるのです。そのようなデビットカードからすると、キャッシュバック率0.2%(Visaの場合)の三菱UFJデビットは、やや見劣りがするかもしれません。
海外に引っ越しても使えるのが最大の強み!
しかし、キャッシュバック率やポイント還元率が高いのは、いわゆる「ネット銀行」(例:楽天銀行、住信SBIネット銀行)が中心です。国内で使ったり、海外旅行や出張で使ったりする分には何ら問題はありませんが、海外赴任や留学など「1年以上日本にいない場合」が問題になります。ネット銀行の大半は、非居住者=1年以上日本を留守にする人の口座の利用を禁止しているためです。
一方、三菱UFJ銀行であれば、非居住者向けの「グローバル・ダイレクト」というサービスを使うことで、非居住者に該当しても、問題なく口座を利用することが可能です。もちろん、三菱UFJデビットも問題なく使えます。
三菱UFJ-VISAデビット
発行会社 三菱UFJ銀行
国際ブランド VISA
初年度年会費(税込) 0円
2年目~年会費(税込) 0円
年会費特典 -
発行期間 約1週間~10日
キャッシュバック還元率下限 0.20%
キャッシュバック還元率上限 0.20%
ポイント還元率下限 -
ポイント還元率上限 -
1日最大利用限度額 決済普通預金口座の残高
不正利用時の補償 ○年間100万円まで
入会資格年齢 15歳以上(中学生を除く)
「三菱UFJ銀行普通預金口座をお持ちの個人・個人事業主」及び「日本国内に居住されているお客さま」