クレジットカードの支払いに困ったら、どこに相談する?金融庁が案内する公的窓口と使い分け

カードの支払いに困ったら、どこに相談する?金融庁が案内している公的な窓口と使い分けと書かれたアイキャッチ画像

カードの支払いが回らなくなったとき、検索して最初に出てくるのは法律事務所の広告です。ですが、金融庁は公的な相談先を目的別に整理して公開しています。しかも今は、多重債務者対策本部・日本弁護士連合会・日本司法書士会連合会・法テラスの共催による「多重債務者相談強化キャンペーン2026」が9月1日から12月31日まで実施されている期間です(金融庁 令和8年8月28日公表)。この記事では、公的な窓口が何をしてくれるのか、どこから電話すればいいのかを、公表資料だけで整理します。

先に結論

  • 金融庁は相談先を「債務整理」「ヤミ金融」「登録貸金業者への苦情」「その他の法律相談」に分けて案内している。
  • 返す意思があり、条件を緩めれば返せそうなら日本クレジットカウンセリング協会(JCCO)。相談料は無料。
  • いますぐ専門家につなぎたいなら法テラス・サポートダイヤル 0570-078374(平日9〜21時、土曜9〜17時)。
  • 業者の対応そのものへの苦情なら消費者ホットライン 188や日本貸金業協会。
  • キャンペーン期間中は、各地の弁護士会・司法書士会・財務局・都道府県で相談会が開かれている。

金融庁は目的別に窓口を分けている

金融庁の「多重債務についての相談窓口」のページの画面。債務整理・ヤミ金融・登録貸金業者への苦情など目的別に相談先が並んでいる
金融庁「多重債務についての相談窓口」(金融庁/2026年9月10日確認)
返済が回らない・取り立てが怖い・業者の対応に不満・家計から立て直すという4つの状況ごとに、相談先を並べた比較図
金融庁のページに列挙されている相談先を、目的ごとに並べたもの(2026年9月10日確認)

金融庁のページは、まず「多重債務相談窓口の連絡先」として全国の財務局の窓口を挙げ、そのうえで「その他多重債務についての相談先」を4つの区分に分けています。

金融庁「多重債務についての相談窓口」に列挙されている相談先
区分 挙げられている相談先
債務整理(借金問題)についての相談先 日本司法支援センター(法テラス)、日本弁護士連合会、日本司法書士会連合会、日本貸金業協会、日本クレジットカウンセリング協会、全国銀行協会
ヤミ金融についての通報・相談先 警察、消費者生活センター、日本弁護士連合会、日本司法書士会連合会
登録貸金業者にかかる苦情・相談先 日本貸金業協会、国民生活センター
その他の法律相談 日本司法支援センター(法テラス)、日本弁護士連合会、日本司法書士会連合会

見落とされやすいのは、債務整理の区分に弁護士会と司法書士会だけでなく、日本クレジットカウンセリング協会と全国銀行協会も入っていることです。「借金の相談=弁護士に依頼して費用がかかる」と決めつけて動けなくなる前に、この幅を知っておくと選択肢が増えます。

いま開催中のキャンペーン

金融庁が令和8年8月28日に公表した資料には、こう書かれています。「多重債務者対策本部、日本弁護士連合会、日本司法書士会連合会及び日本司法支援センター(法テラス)の共催で、『多重債務者相談強化キャンペーン2026』を9月1日~12月31日に実施いたします。」

相談会の性格も明記されています。「相談窓口では、返済等が困難になった消費者・事業者の方々を対象に、ご相談者の状況やご意向に応じて解決方法(債務整理・家計管理・専門家の紹介等)のアドバイス・支援を行います。相談内容等に関する秘密は守られますので、安心してご相談ください。」

弁護士会・司法書士会

各地の弁護士会・司法書士会が実施する相談会の予定が、金融庁のページから確認できます。

財務局

各地の財務局でも相談会が開かれます。常設の多重債務相談窓口も別に案内されています。

都道府県等

北海道から鹿児島県まで、都道府県等が実施する無料相談会の一覧が地域ブロックごとに掲載されています。

「相談内容等に関する秘密は守られます」と明記されている点は、踏み出せない理由がそこにある人には重要です。開催状況は随時追加・更新されるとされているため、住んでいる地域の予定は金融庁のページで直接確認してください。

日本クレジットカウンセリング協会(JCCO)でできること

日本クレジットカウンセリング協会の「ご相談窓口」のページの画面。電話相談とカウンセリングの説明が並んでいる
公益財団法人日本クレジットカウンセリング協会「ご相談窓口」(JCCO/2026年9月10日確認)

JCCOは公式サイトで、自らの立場をこう説明しています。「公益財団法人日本クレジットカウンセリング協会(JCCO)は、クレジットや消費者ローンを利用して多重債務に陥った方々について、消費者保護の立場から公正・中立なカウンセリングを行っています。電話相談やカウンセリングは無料であり、またご希望により無料で任意整理と家計管理の改善をお手伝いしています。」

費用については「当協会は公益財団法人ですので、ご相談料金など全て無料です。」と明記されています。任意整理まで無料で手伝うと書いている窓口は多くありません。

日本クレジットカウンセリング協会のカウンセリングを受けられる5つの条件を番号付きで並べた図
「カウンセリングの申し込みについて」に挙げられている条件(2026年9月10日確認)

ただし、誰でも受けられるわけではありません。公式サイトは「次のような債務に関するご相談の申し込みを受けて、カウンセリングを行っています」として5つの条件を挙げています。

JCCOのカウンセリングを受ける条件(公式サイトの記載)
条件 読み方
債務が消費者信用の利用により生じたものであること クレジットカードや消費者ローンによる借入であること
債務が消費生活の必要から生じたものであること 生活のための借入。事業資金や投機は想定されていない
債務の弁済意思があること 返す意思があることが前提
債務の減額、弁済条件の緩和などで弁済できる可能性があること 条件を緩めれば返せる見込みがあること
本人がカウンセリングセンターや相談室に来所可能なこと 面接相談は本人の来所が前提(身体の不自由な方は相談するよう案内)

3番目と4番目が実質的な線引きです。返す意思があり、条件を緩めれば返せる段階の人のための窓口として設計されています。すでに返済の目処が立たない場合は、法テラスや弁護士会から入るほうが早くなります。

名前をかたる連絡に注意、と協会自身が呼びかけています。公式サイトのトップには「JCCO 日本クレジットカウンセリング協会あるいは類似の名称を用いた連絡にご注意ください。」という注意書きが置かれています。

あわせて「相談内容を録音すること、インターネットやSNS等で公開することは、固くお断りします。」とも明記されています。

法テラスの電話番号と受付時間

すぐに専門家へつなぎたい場合の入口が、日本司法支援センター(法テラス)です。公式サイトには次の窓口が案内されています。

法テラスの電話窓口(公式サイトの記載)
窓口 電話番号 受付時間
法テラス・サポートダイヤル 0570-078374(おなやみなし) 平日9時から21時/土曜9時から17時
犯罪被害者支援ダイヤル 0120-079714 平日9時から21時/土曜9時から17時
法テラス 災害ダイヤル 0120-078309 平日9時から21時/土曜9時から17時

チャットでの問い合わせは無人対応が24時間受付、メールでの問い合わせも24時間受付と案内されています。電話をかける気力が出ない段階でも、入口はあります。近くの法テラスから弁護士等との法律相談を予約することもできます。

相談の前に手元にそろえておくもの

カードごとの残高

各社の会員ページで、利用残高と毎月の支払額を書き出します。リボ残高は特に忘れやすい項目です。

毎月の収入と固定費

家計管理のアドバイスを受けるなら、収入と家賃・光熱費・通信費の実額が要ります。

いつから遅れているか

遅延が始まった時期で、取れる手が変わります。まだ遅れていない段階なら選択肢は多く残ります。

督促の書面

届いている書面は捨てずに保管します。差出人と日付が判断材料になります。

支払いを止めたい理由が「商品が届かない」「サービスが提供されない」ことなら、別の制度が使えることがあります。条件は支払停止の抗弁とは?商品が届かないときカードの支払いを止められる条件と手順にまとめています。リボ払いの手数料を止めたい場合はリボ払いを一括返済する方法|手数料の止め方と締切日、手続きの窓口が先に読む記事になります。

口座の残高が足りずに引き落としが通らなかっただけなら、まずカード会社に連絡するのが早い場合もあります。段取りはクレジットカードを使うときは、口座の残高不足に要注意!を参照してください。

よくある質問

相談は無料ですか?

日本クレジットカウンセリング協会は「ご相談料金など全て無料です」としています。法テラスや自治体の相談会にも無料のものがあります。個別の費用は各窓口で確認してください。

家族に知られずに相談できますか?

金融庁のキャンペーン資料は「相談内容等に関する秘密は守られますので、安心してご相談ください」としています。

まだ延滞していませんが相談できますか?

キャンペーンの案内は「返済等が困難になった消費者・事業者の方々を対象に」としています。困難になりそうな段階での相談を妨げる記載はありません。早いほど選べる手は多く残ります。

JCCOと弁護士事務所はどちらがいいですか?

JCCOは「債務の弁済意思があること」「条件の緩和などで弁済できる可能性があること」を条件に挙げています。この条件に当てはまるかどうかが最初の分かれ目です。

取り立てが厳しい相手はどこに相談しますか?

金融庁は「ヤミ金融についての通報・相談先」として、警察、消費者生活センター、日本弁護士連合会、日本司法書士会連合会を挙げています。

カード会社の対応そのものに納得できません。

「登録貸金業者にかかる苦情・相談先」として日本貸金業協会と国民生活センターが挙げられています。消費者ホットライン188からも最寄りの消費生活センター等につながります。

まとめ

  • 金融庁は相談先を目的別に整理して公開している。まずその一覧を見る。
  • 返す意思があり条件緩和で返せそうならJCCO。相談料は無料で、任意整理と家計管理まで手伝うと明記。
  • すぐ専門家へつなぐなら法テラス 0570-078374。チャットとメールは24時間受付。
  • 業者の対応への苦情は188や日本貸金業協会。ヤミ金融は警察が先。
  • キャンペーン2026は12月31日まで。地域の相談会の予定は金融庁のページで更新される。

この記事で参照した一次情報(2026年9月10日確認)


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30枚以上のクレジットカードを保有するFP。一般カードから、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカード、法人カード、デビットカード、ETCカードと様々なカードを持ち、お得にカードを使うためにどうすれば良いのか?楽しく検証しています。マイルやポイントを貯める方法を中心につぶやきます。