自分のクレジットカード番号を知らないと、簡単にクレジットカードを悪用されてしまうと言われています。犯罪の手口も拡大の一途をたどっているため、クレジットカードを悪用して使う犯罪も増えています。
とはいえ、
という方も多いと思います。
そこでこの記事ではクレジットカードのカード番号の意味から、悪用されない対策までを詳しく解説していきます。
具体的には、
- クレジットカードにはこんな情報が記載されている!
- クレジットカード番号の持つ意味
- クレジットカードの裏面の大切な番号
- クレジットカードの不正利用をされた場合の確認・対処法
を中心に解説しています。
この知識は仮に知らなくてもクレジットカードを使うことに問題はありません。しかし、知っておくと何かと便利かつ、いざという時に備えることも出来ますよ。
そこまで難しい法則があるわけでも無いため、クレジットカードをよく使う人はぜひ参考にしてみて下さい。
クレジットカードの表面にはこんな情報が記載されています
クレジットカードの表面(券面)には様々な情報が記載されており、どれ一つとして不必要なものはありません。
券面のどれか一つでもキズが付いて、表示が見づらくなっている場合には、クレジットカード会社に連絡を取り、交換しましょう。
券面に記載されている情報は以下の通りです。
- クレジットカード名
- クレジットカード番号
- 有効期限
- 会員名
- 国際ブランド
- ICチップ
まず、クレジットカード名はその名の通りです。楽天カードや三井住友カードなどの、そのカードの名前が券面には記載されています。クレジットカードの種類によって、ロゴの大きさやデザインが異なる点でもあります。
クレジットカード番号は、持っている国際ブランドのカードによって異なります。
クレジットカード番号が、
- VISA、MasterCard、JCBの場合:16桁
- American Express:15桁
- Diners:14桁
です。クレジットカードごとに全ての数字が異なっており、2つとして同じ番号は存在しません。
有効期限はそのクレジットカードが使用できる期限が、記載されています。表記が月/年になっているため、ネットショッピングなどで、入力を求められる際は注意が必要です。
ネットショッピングの場合は、年/月入力のケースが多いです。
これを間違えると、正しく決済ができないため入力の順番を間違えないようにしましょう。また、期限が近づいた場合には新しいクレジットカードが送られてくるため、期限切れになって慌てる心配はありません。
会員名はそのまま自分の名前が正しく印刷されているか確認しましょう。
クレジットカードは本人以外使用できないため、もしも正しく印刷されていない場合は、クレジットカード会社に連絡し即交換して下さい。
国際ブランドは簡単に言えばクレジットカードの分類です。チェーン店でも分類があるのと同じように 、クレジットカードのブランドも分類分けがあるのです。
クレジットカードの国際ブランドは主に7種類あり、
- VISA
- JCB
- MasterCard
- American Express
- Diners
- 銀聯(ユニオンペイ)
- ディスカバーカード
です。これらのカードは基本的には世界中のどこでも使うことが可能です。
また、クレジットカードには国内ブランドも存在し、代表的なカードは、
- ニコスカード
- DCカード
- セゾンカード
- UCカード
- オリコカード
などです。これらのカードは国内では使用できますが、海外では利用できません。
国際ブランドは、「自社でカードを発行しているもの」と「提携して発行してるブランド」の2種類に分かれます。
VISAやMasterCardは、自社でクレジットカードを発行していません。その代わりに提携カードとして、VISAマークの入ったクレジットカードを作るのです。
券面で重要なICチップはどんな役割がある?
次に重要なICチップです。
この部分がもしも破損していた場合は、店舗でクレジットカードを使うことは出来ないので即交換が必要です。このICチップは、スキミング防止としてクレジットカードに取り付けられました。
またICチップがない場合は、全て印刷で完結できるため偽造が比較的簡単に行われたため、トラブルが頻発したのです。そこでICチップが導入されることで、スキミングと偽造防止の両方を防止することができるようになりました。
磁気ストライプだけでは入れられる情報量は少ないため、ICチップのない時代はサインが必須でした。しかし、ICチップがあれば専用の機械に読み取りさせて、暗証番号を入力するだけで決済が完了します。
そのため、落としたクレジットカードを即使用するという不正行為も、暗証番号がわかっていなため、そもそも利用できないケースが多いのです。
しかし、暗証番号が盗まれてしまえば誰でもそのクレジットカードで買い物ができるのです。
また、ネット上のアプリで暗証番号を入力させようとするものもありますが、基本的に通信販売に関して暗証番号を入力させるものはありません。
ネットショッピングに裏面のセキュリティコード使用するので、この点も注意しましょう。
暗証番号を盗まれたら簡単に不正利用されてしまうため、店舗でクレジットカードを使用する際は、必ず暗証番号入力時に他人に見られないようにしましょう。店舗で暗証番号を確認して、不正利用するケースが増えています。
そのためICチップはスキミング対策にセキュリティ面は強固になり、買い物時にも毎回サインを書く必要がなく、暗証番号の入力のみで、決済が可能になりました。店舗によっては暗証番号も不要な場合もあり非常に便利です。
その一方で暗証番号の流出は特に注意が必要です。
クレジットカードを番号の持つ意味とは?
前述の通りクレジットカードは、国際ブランドごとにカード番号が異なります。クレジットカードごとに固有の番号が振り分けられていて、発行されている番号は世界に1つだけなのです。
最もメジャーなクレジットカード番号は(4桁,4桁,4桁,4桁)の合計16桁で構成されています。
これは区分するところごとに意味があるので、後ほど解説していきます。この16桁は一番多く、VISA・MasterCard・JCB・銀聯カードがこの桁数のクレジットカード番号です。
American Expressは(4桁,6桁,5桁,)の15桁、Diners Clubは(4桁,6桁,4桁)の14桁とカードの国債ブランドごとにバラバラです。
そして、先頭から6桁を「BIN:銀行識別番号」または「IIN:発行者識別番号」と呼びます。この先頭6桁で何処の国際ブランドを使用し、発行しているクレジットカード会社まで特定することができます。
そしてクレジットカード番号の1桁目はMII主要産業識別子と言い、発行会社の業種を主に分類します。
- 0:ISO予約値
- 1:空港関連
- 2:空港関連・将来発生される産業
- 3:旅行・娯楽・銀行・金融関連
- 4:銀行・金融関連
- 5:銀行・金融関連
- 6:運輸・銀行・金融関連
- 7:石油関連
- 8:ヘルスケア・医療・通信関連
- 9:国毎に割り当て可能な数字
以上の10種類に分類されています。また、国際ブランドにも一定の範囲で識別番号が設定されています。
- American Express:34, 37
- Diners Club International:300-303574, 3095, 36, 38-39
- VISA:4
- MasterCard:510000 – 559999, 222100 – 272099
- JCB:3528-3589
- Discover Card:60110, 60112-60114, 601174-601179, 601186-601199, 644-649, 65
- 中国銀聯:622126-622925, 624-626, 6282-6288
発行の流れとしては、国際ブランドごとに一定範囲の番号が割り当てられ、その範囲で提携しているカード会社へ使用可能な範囲を割り当て、それ以外のカード会社は直接契約しているカード会社から、割り当てをうけてクレジットカードを発行します。
また、6桁までは発行しているクレジットカード会社がわかるため、7桁から最終の2桁までは個人口座番号が記載されています。
カード番号最終桁は検査用の数字「チェックデジット」としての役割を持ちます。カード番号を読み取った際に、確認のために再計算されます。
この数字が数字と合致していない場合は、エラーとなるように組み込まれた数字です。
基本的に日本で流通しているカードの多くは3~7で始まるクレジットカードで占められています。これは、主要な国際ブランドが3~5で始まる番号を持っているためです。
前述の通り、
- 3:JCB・American Express・Diners Club
- 4:VISA
- 5:MasterCard
で振り分けられているため、この3種類を知っておくと便利です。
また6~7は国内で使われるのはETCカードなどが主流です。海外だと銀聯やディスカバーカードなどがこの番号から始まります。
クレジットカードの裏面にも重要な番号が記載されています!
クレジットカード番号は非常に重要なものですが、裏面にもクレジットカードで決済を行う際に必要な、大切な番号が記載れています。それが「セキュリティコード」と呼ばれる番号です。
この番号はクレジットカード会社ごとに異なりますが、3~4桁で構成された番号です。
主にセキュリティ面を強化するために付けられた番号です。ネットショッピングの発展と共に開発され今に至ります。
このセキュリティコードは特にネットショッピングをする際には必ず入力が必要になります。そのため、この番号も決して盗まれたり他人に教えてはいけません。簡単に不正利用されてしまいます。
また記載されている場所は、VISA・MasterCard・Discover・JCB・Diners Clubの場合は署名欄の右上部分に3桁の数字が記載されています。「2345 678」と複数の数字が書いてある場合は、1地番右の「678」がセキュリティコードです。
American Expressのみセキュリティコードは4桁で表に印刷してあります。
セキュリティコードは店舗での決済にはあまり利用されません。店舗の場合は、主に暗証番号のみで完結できます。しかしネットショッピングでは反対にセキュリティコードのみを使うことが多く、暗証番号は不必要な場合もあります。
決済をする前にこの事は覚えておきましょう。
いずれにしても「カード番号・暗証番号・セキュリティコード」はクレジットカードにとって必要不可欠な情報です。それゆえに盗まれた場合には被害は大きいのです。
絶対に盗まれたり他人に教えないように細心の注意を払いましょう。
クレジットカード番号を不正利用された場合は?
クレジットカードの番号を他人に知られたかもしれないと思った場合には、まずは焦らずクレジットカードを交換しましょう。
この手続きはクレジットカード会社ごとに異なりますが、基本的にはクレジットカード会社に電話して番号を変えた新しいカードを発行してもらいましょう。
公共料金をクレジットカードで払っている場合には、各機関それぞれにクレジットカード番号が変更になった旨を連絡すれば、後は問題ありません。これを怠ると支払い遅延扱いになるため、必ず行いましょう。
クレジットカード番号の不正使用や流出が明らかかもしれない場合は、まず家族などが使用していないか、支払いに不正利用の項目があるかどうかなどを一通り確認しましょう。もしもそれが明らかな場合は、クレジットカード会社に連絡しましょう。
クレジットカードの使用をストップし、クレジットカード番号の変更手続きを行いましょう。この特にカード会社は本当に不正利用が行われているかどうかを確認し、調査をしてくれます。
クレジットカードの利用停止中や新しいクレジットカードの発行手続き中は、当然クレジットカードは使用することは出来ませんので、毎月の支払いがある方は早めに連絡を済ませましょう。
まとめ
ここまでクレジットカード番号の意味ともしもの時の対策を紹介してきました。知らなくても問題なくクレジットカードは使用できるだけに、意味を知らないという方も多かったのではないでしょうか?
カード番号自体は覚えなくても問題はありません。肝心なことは不正利用されないためにその重要性を知っておくことです。技術の進歩とともに犯罪も進化してるので、油断は禁物なのです。
クレジットカード番号は絶対に他人に教えてはいけません。
もしも流出した場合には、速やかにクレジットカード会社に連絡してクレジットカードを停止させましょう。
「そもそもクレジットカードのカード番号にはどんな意味があるの?」