金属製カードで知られるラグジュアリーカードが、年会費の改定を公表しました。対象は4つのカード種別で、Mastercard Titanium Cardが55,000円から75,000円へ、Mastercard Black Cardが110,000円から150,000円へ、Mastercard Gold Cardが220,000円から295,000円へ上がります。発行会社は、日本でのカード発行開始から10年間は年会費を据え置いてきたとしています。2026年11月3日に公式サイトのお知らせで、金額・対象・適用時期・自分の請求月の調べ方を確認しました。
2026年11月3日に公式サイトで確認できたこと
- 改定後の本会員年会費は、Titanium 75,000円、Black 150,000円、Gold 295,000円、Racehorse Owners Black 183,000円(いずれも税込)
- 家族会員も上がる。Titanium 16,500円→22,500円、Black・Racehorse Owners Black 27,500円→37,500円、Gold 55,000円→73,500円
- 対象外はMastercard Black Diamond、JAL Luxury Card Limited、JAL Luxury Cardの3カード
- 適用は2段。新規入会は2027年1月1日以降の申し込みから、既存会員は2027年2月以降の年会費請求分から順次
- 自分の請求月は、カード裏面の有効期限「月/年」の「月」の翌々月で分かる
改定後の年会費は4種別すべてで上がる
公式サイトの「年会費改定内容」は、カード種別(個人・法人決済用)ごとに改定前と改定後を並べています。本会員と家族会員の両方が対象です。
| カード種別 | 区分 | 改定前 | 改定後 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| Mastercard Titanium Card (還元率1.0%) |
本会員 | 55,000円 | 75,000円 | +20,000円 |
| 家族会員 | 16,500円 | 22,500円 | +6,000円 | |
| Mastercard Black Card (還元率1.25%) |
本会員 | 110,000円 | 150,000円 | +40,000円 |
| 家族会員 | 27,500円 | 37,500円 | +10,000円 | |
| Mastercard Gold Card (還元率1.50%) |
本会員 | 220,000円 | 295,000円 | +75,000円 |
| 家族会員 | 55,000円 | 73,500円 | +18,500円 | |
| Racehorse Owners Mastercard Black Card (還元率1.25%) |
本会員 | 143,000円 | 183,000円 | +40,000円 |
| 家族会員 | 27,500円 | 37,500円 | +10,000円 |

上がり幅を割合で見ると、Titaniumが約36.4%、Blackが約36.4%、Goldが約34.1%、Racehorse Owners Blackが約28.0%です。Goldの+75,000円は、Titaniumの改定後の年会費と同じ金額になります。
対象外は3カード。JAL提携とBlack Diamondは据え置き
すべてのカードが上がるわけではありません。公式サイトは、Mastercard Black Diamond、JAL Luxury Card Limited、JAL Luxury Cardの3カードについて「年会費改定の対象外です」と明記しています。
同じラグジュアリーカードでも扱いが分かれる
改定の対象(4種別)
Mastercard Titanium Card/Mastercard Black Card/Mastercard Gold Card/Racehorse Owners Mastercard Black Card。本会員も家族会員も上がる。
改定の対象外(3カード)
Mastercard Black Diamond/JAL Luxury Card Limited/JAL Luxury Card。Black Diamondは完全招待制のデポジット型クレジットカードとして、公式のラインナップに並んでいる。
公式サイトのカードラインナップでは、改定前の年会費として Gold Card 220,000円(税込)、Black Card 110,000円(税込)、Titanium Card 55,000円(税込)が表示されています。改定前の金額を確かめたいときは、このラインナップのページが基準になります。

適用は2段階。新規は2027年1月、既存は2027年2月請求分から
改定のタイミングは、新しく申し込む人と、すでに持っている人で分かれます。公式サイトの記載は次のとおりです。
| 立場 | 公式サイトの記載 |
|---|---|
| 新規ご入会のお客さま | 2027年1月1日以降のお申し込みより、新しい年会費を適用 |
| 現在カードをお持ちのお客さま | 2027年2月以降の年会費ご請求分より、順次新しい年会費を適用 |
既存会員の「順次」が効いてくるのは、年会費の請求月が人によって違うためです。公式サイトは、請求月の調べ方も示しています。
自分の年会費請求月を調べる手順
カード裏面の有効期限を見る
「月/年」の形で印字されている。例として公式サイトは「01/30」を挙げている。
「月」の翌々月を数える
有効期限の月の翌々月が年会費請求月。「01/30」なら請求月は3月になる。
2027年2月以降かを見る
その請求月が2027年2月以降なら、新しい年会費での請求になる。
会員サイトでも確認する
Luxury Card Online(My APLUS)のお知らせ欄でも年会費請求月を確認できると案内されている。
据え置き期間についても説明が付いています。公式サイトは「日本でのカード発行開始以来10年間、年会費を据え置きながら、優待・サービスの拡充を重ねてまいりました」としたうえで、商品・サービスをはじめブランド体験全体の向上に向けた投資を加速するために改定するとしています。日本での発行開始から10周年を迎えるのは2026年11月です。
カードの発行は株式会社アプラス(SBI新生銀行グループ)を通じて行われます。年会費の請求も同社の会員サイト Luxury Card Online(My APLUS)で確認する形です。
年会費を還元だけで取り返すには、いくら使う必要があるか
年会費が上がったとき、保有を続けるかどうかの判断材料になるのが「還元だけで年会費に届くか」です。公式サイトの改定内容には還元率も併記されているので、改定後の年会費を還元率で割れば、必要な年間利用額が出ます。下の表は、その割り算だけで出した数字です。優待やサービスの価値、ポイントの交換レートの差は含めていません。
| カード | 改定後の年会費 | 還元率 | 必要な年間利用額(概算) |
|---|---|---|---|
| Mastercard Titanium Card | 75,000円 | 1.00% | 750万円 |
| Mastercard Black Card | 150,000円 | 1.25% | 1,200万円 |
| Racehorse Owners Mastercard Black Card | 183,000円 | 1.25% | 1,464万円 |
| Mastercard Gold Card | 295,000円 | 1.50% | 約1,967万円 |
改定前の年会費で同じ計算をすると、Titaniumは550万円、Blackは880万円、Goldは約1,467万円でした。つまり今回の改定で、還元だけで元を取るのに必要な年間利用額は、Titaniumで200万円、Blackで320万円、Goldで約500万円増える計算になります。この金額を超えて使う見込みがないなら、判断は還元率ではなく優待・サービスを使い切れるかどうかに移ります。
家族会員の分も合わせると負担はさらに動きます。本会員と家族会員1枚を持つ場合、改定後の合計はTitaniumが97,500円、Blackが187,500円、Goldが368,500円です。改定前はそれぞれ71,500円、137,500円、275,000円でしたから、増え方は26,000円・50,000円・93,500円になります。
法人決済用も同じ表に入っている
改定内容の表の見出しは「カード種別(個人・法人決済用)」です。個人向けと法人決済用で別の金額が示されているわけではなく、同じ行に並んでいます。法人決済用として持っている場合も、同じ金額・同じ時期で改定されると読むのが素直な読み方です。
Racehorse Owners Mastercard Black Cardだけは、改定前が143,000円と、通常のBlack Card(110,000円)より33,000円高く設定されていました。改定後も183,000円と150,000円で、差は33,000円のまま変わりません。家族会員は改定前後ともBlack Cardと同額です。
「ブラックカード」を年会費で比べるときの注意
ラグジュアリーカードのラインナップで名前に「Black」が付くのはMastercard Black Cardですが、年会費はGold Cardのほうが高く設定されています。改定後は150,000円と295,000円で、差は145,000円に開きます。名前の印象と序列が一致しない点は、改定後も変わりません。
| 順 | カード | 改定後の年会費 | 還元率 |
|---|---|---|---|
| 1 | Mastercard Gold Card | 295,000円 | 1.50% |
| 2 | Racehorse Owners Mastercard Black Card | 183,000円 | 1.25% |
| 3 | Mastercard Black Card | 150,000円 | 1.25% |
| 4 | Mastercard Titanium Card | 75,000円 | 1.00% |
還元率も公式サイトの改定内容に併記されており、Titaniumが1.0%、BlackとRacehorse Owners Blackが1.25%、Goldが1.50%です。年会費が上がる一方で、還元率の数字そのものはこの表に据え置きで示されています。名前と序列の関係はブラックカードの一覧は公式には作れないでも扱っています。各社の比較はブラックカードの種類は「申込制」と「招待制」で分かれるにまとめています。
続けるか手放すかを決める期限は、請求月から逆算する
公式サイトのよくある質問には「新しい年会費を請求される前に解約したいです」という項目が置かれています。質問として想定されているということは、同じことを考える会員が相応にいるという前提でページが作られている、と読めます。具体的な手続きの答えは会員向けの案内に委ねられていますが、期限の考え方だけは公表されている情報から自分で組み立てられます。
手がかりは2つです。1つは、既存会員への適用が「2027年2月以降の年会費ご請求分より、順次」であること。もう1つは、請求月がカード裏面の有効期限の月の翌々月だということ。この2つを合わせると、自分にとっての分かれ目の月が特定できます。たとえば有効期限が「03/31」なら請求月は5月で、2027年5月の請求分から新しい年会費になります。有効期限が「11/29」なら請求月は翌年1月なので、2027年1月の請求は改定前、2028年1月の請求から改定後、という並びになります。
注意したいのは、2027年1月の請求に当たる人がいる点です。新規入会への適用が2027年1月1日以降の申し込みからであるのに対し、既存会員への適用は2027年2月以降の請求分からです。つまり2027年1月に年会費の請求がある会員は、その回だけは改定前の金額になります。自分がどちらに入るかは、有効期限の月を見ないと決まりません。
もう1つの材料が、発行から10年という時間です。公式サイトは、日本でのカード発行開始が2016年で、2026年11月に10周年を迎えると書いています。そのうえで「この10年間、年会費を据え置きながら、優待・サービスの拡充を重ねてまいりました」としています。今後の優待やサービスについては、公式アプリやメール等を通じて順次案内するとされており、改定の時点では内容が示されていません。判断材料がそろうのは、案内が出てからということになります。
よくある質問
Q. 新しい年会費はいくらですか。
A. 本会員の税込年会費は、Titanium 75,000円、Black 150,000円、Gold 295,000円、Racehorse Owners Black 183,000円です。家族会員はそれぞれ22,500円、37,500円、73,500円、37,500円です。
Q. いつから上がりますか。
A. 新規入会は2027年1月1日以降の申し込みから、既存会員は2027年2月以降の年会費請求分から順次適用されると案内されています。
Q. すべてのカードが対象ですか。
A. Mastercard Black Diamond、JAL Luxury Card Limited、JAL Luxury Cardの3カードは対象外と明記されています。
Q. 自分の請求月はどこで分かりますか。
A. カード裏面の有効期限「月/年」の「月」の翌々月が年会費請求月です。会員サイトの Luxury Card Online(My APLUS)でも、お知らせ欄に請求月が出ると案内されています。
Q. 値上げ幅はどれくらいですか。
A. 本会員で見ると、Titaniumが+20,000円、Blackが+40,000円、Goldが+75,000円、Racehorse Owners Blackが+40,000円です。










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