nanacoで税金を払ってポイント、は2020年に入口が閉じた|いまチャージできる4種類と200円=1ポイントの上限

2020年3月12日を境に、それまでは多くのカードで事前登録できたのに対し、それ以降の新規登録はセブンカード・プラス等4種類のみになったことを1本のバーで示し、チャージで付くのは200円ごとに1nanacoポイントだと書いたアイキャッチ

「還元率の高いクレジットカードでnanacoにチャージして、そのnanacoで税金を払えばポイントが貯まる」。かつて広く紹介された手順ですが、この方法の入口は2020年3月12日に閉じています。いまnanacoへクレジットチャージの事前登録ができるカードは、セブンカード系に限られます。何が変わり、いま何が残っているのかを、nanacoとセブン・カードサービスの公表内容で確認します。

先に結論

nanacoは2020年3月12日より、クレジットチャージサービスの事前登録(新規登録)対象カードをセブンカード・プラス/セブンカード・プラス(ゴールド)/セブンカード/セブンカード(ゴールド)に変更しました。それ以外のカードを新しく登録することはできません。

すでに登録済みの人は「これまでどおり継続してご利用いただけます」とされています。ただし発行会社の都合で個別に止まる例があり、2023年11月16日からはSMBCファイナンスサービス発行の一部カードが利用できなくなりました。

セブンカード・プラスのクレジットチャージで付くのは200円ごとに1nanacoポイント。1回のチャージは5,000円以上1,000円単位で30,000円まで、上限額は50,000円です。支払い側(払込票)ではポイントは付きません。

2020年3月12日に、新規登録できるカードが4種類に絞られた

nanacoの公表したお知らせがすべてです。

nanacoクレジットチャージサービスにつきまして、2020年3月12日より事前登録(新規登録)対象カードを以下のとおり変更致します。

【事前登録(新規登録)対象カード】セブンカード・プラス【一体型・紐付型】/セブンカード・プラス(ゴールド)【一体型・紐付型】/セブンカード/セブンカード(ゴールド)

なお、上記クレジットカード以外でnanacoクレジットチャージサービスをすでにご登録済みのお客様につきましては、これまでどおり継続してご利用いただけます。

nanaco「nanacoクレジットチャージサービス一部変更のお知らせ」より

nanacoの公式サイトにあるnanacoクレジットチャージサービス一部変更のお知らせの画面キャプチャ。2020年3月12日より事前登録(新規登録)対象カードをセブンカード・プラス【一体型・紐付型】、セブンカード・プラス(ゴールド)【一体型・紐付型】、セブンカード、セブンカード(ゴールド)の4種類に変更すること、それ以外のクレジットカードですでに登録済みの客はこれまでどおり継続して利用できること、サービス変更後も上記クレジットカードまたは店頭やセブン銀行ATM等での現金によるチャージを利用するよう案内されている
nanacoの公式お知らせ。新規登録できるカードが4種類に限定された日付と対象が明記されている。

ここで押さえておきたいのは、「新規登録」が止まっただけで、既存の登録が一律に無効になったわけではないという点です。お知らせは、それ以外のカードで登録済みの人は継続利用できると書いています。古い解説記事が残っているのは、この継続利用の人が存在するためでもあります。

ただし、継続利用も保証されたものではありません。

公表されている変更の並び

  1. 2020年3月12日

    クレジットチャージの事前登録(新規登録)対象カードが4種類に。セブンカード・プラス【一体型・紐付型】、セブンカード・プラス(ゴールド)【一体型・紐付型】、セブンカード、セブンカード(ゴールド)です。

  2. それ以前から

    SMBCファイナンスサービス発行の多数のカード(セディナCFカード、流通系・ガソリン系の提携カードなど)によるnanacoチャージが、すでに利用できなくなっていたとnanacoが案内しています。

  3. 2023年11月16日

    同社発行のJR東海エクスプレス・カード、JR東海「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カードによるnanacoへのクレジットチャージが利用できなくなりました。

つまり「昔登録したから大丈夫」は、その時点でのことでしかありません。発行会社側の都合で停止されることがあり、その連絡はnanaco側のお知らせに出ます。

いま付くポイントは、チャージの200円ごとに1ポイント

では、対象カードで登録した場合にどれだけ付くのか。セブン・カードサービスが公表している数字です。

セブンカード・プラスの公式サイトにある電子マネーnanacoへのクレジットチャージの説明の画面キャプチャ。電子マネーnanacoへのクレジットチャージで200円ごとに1nanacoポイント、クレジットチャージした電子マネーnanacoで支払うと200円(税抜)ごとに1nanacoポイントがダブルでたまること、前月16日から当月15日のクレジットチャージ分のポイントは翌月5日にまとめて加算されること、1回のチャージは5,000円以上1,000円単位で30,000円まで・上限額は50,000円であること、初めて利用する場合はクレジットチャージの事前登録が必要で本人認証サービス(J/Secure、Visa Secure)に登録済みのセブンカード・プラスが必要であることが書かれている
セブンカード・プラスの公式ページ。チャージ側の付与率と、1回あたり・上限の金額が並んでいる。

公表されているクレジットチャージの条件

付与率

200円ごとに1ポイント

電子マネーnanacoへのクレジットチャージに対して加算されます。前月16日~当月15日のチャージ分が翌月5日にまとめて加算されます。

1回あたりの金額

5,000円~30,000円

1回のチャージは5,000円以上1,000円単位で30,000円まで。上限額は50,000円と注記されています。

はじめる条件

事前登録が必要

初めて利用する場合はクレジットチャージの事前登録が必要で、本人認証サービス(J/Secure、Visa Secure)に登録済みのセブンカード・プラスが要るとされています。

Apple Payのnanacoへのチャージについても記載があります。Apple Payにセブンカード・プラスのJCBブランドを設定してnanacoにチャージすると、チャージ金額に対して200円ごとに1nanacoポイントがたまる、という内容です。あわせてVisaはApple Payチャージが利用できないこと、セブンカード(プラスでないほう)を設定してチャージした場合はポイント付与の対象外であることが注記されています。

払込票での支払い側には、ポイントが付かない

ここが古い解説で混同されやすいところです。nanacoは、セブン‐イレブンでのポイント対象外商品/サービスを一覧で公表しています。そこに「公共料金の代理受領」が挙げられています。切手、ハガキ、印紙、クオカード、タバコ、地域指定ゴミ袋などと同じ扱いです。

つまり、払込票をnanacoで支払っても、その支払い自体でnanacoポイントは増えません。得られるのはチャージ時の分だけです。公式ページの図が「ダブルでおトク」として示している2つ目(チャージしたnanacoで支払うと200円ごとに1ポイント)は、ポイント対象の買い物に使った場合の話であって、対象外のサービスには当たりません。

混同しやすい3点

  • チャージの分だけが残る:チャージ側は200円ごとに1ポイント。払込票の支払い側は対象外です。
  • カードのポイントではなくnanacoポイント:セブンカード・プラスでたまるのはnanacoポイントです。他社カードの高還元率をこの経路に持ち込むことは、新規登録ができない以上できません。
  • 1回30,000円・上限50,000円という枠がある:まとまった税額を一度に処理する設計ではありません。チャージを分ける手間が発生します。

この記事で確認したのは、nanacoとセブン・カードサービスが公表しているクレジットチャージの条件と、ポイント対象外の一覧までです。どの税目をnanacoで支払えるかは、払込票の発行元(自治体や税務署)と店頭の取扱いによって変わります。支払いに行く前に、払込票そのものの記載を確認してください。

税金でポイントを狙うなら、どこを見るか

nanaco経由の入口が狭くなった以上、比較の土俵は「決済手数料とポイント還元のどちらが大きいか」に移ります。クレジットカードで直接納付する場合は手数料がかかるので、還元率が手数料率を上回らなければ持ち出しになります。

手数料の計算方法と、どの税目で使えるかは税金のクレジットカード払いの手数料を整理した記事にまとめています。固定資産税については固定資産税のクレジットカード払いの記事で扱っています。

もうひとつ見落とされがちなのが、貯めたポイントの扱いです。使い方によっては課税の論点が出ます。考え方はクレジットカードのポイントと税金の記事で扱っています。

nanaco経由と、カードで直接納付するときの違い(公表条件から整理)
見る点 nanaco経由(クレジットチャージ) カードで直接納付
使えるカード 新規登録はセブンカード・プラス等の4種類に限定 各納付サイトが定めるブランドに対応したカード
付与の発生場所 チャージ時。200円ごとに1nanacoポイント カード会社のポイント。還元率は契約によって異なる
1回あたりの上限 1回30,000円まで(5,000円以上1,000円単位)、上限額50,000円 納付サイトの定めによる
手数料 チャージ自体に手数料の記載はない 決済手数料がかかる
支払い側のポイント 公共料金の代理受領はポイント対象外 -

公共料金や税金をカードで払う話全体の整理は公共料金や税金のクレジットカード払いの記事にあります。

よくある質問

高還元率のクレジットカードでnanacoにチャージできますか。
新しく登録することはできません。nanacoは2020年3月12日より、クレジットチャージの事前登録(新規登録)対象カードをセブンカード・プラス【一体型・紐付型】、セブンカード・プラス(ゴールド)【一体型・紐付型】、セブンカード、セブンカード(ゴールド)に変更したと公表しています。
以前から登録しているカードは今も使えますか。
nanacoは、上記以外のカードですでに登録済みの人はこれまでどおり継続して利用できるとしています。ただし発行会社の都合で個別に停止される例があり、2023年11月16日からはSMBCファイナンスサービス発行の一部カードが利用できなくなりました。
チャージでどれくらいポイントが付きますか。
セブン・カードサービスは、電子マネーnanacoへのクレジットチャージで200円ごとに1nanacoポイントがたまると公表しています。前月16日~当月15日のチャージ分が翌月5日にまとめて加算されます。
1回にいくらチャージできますか。
1回のチャージは5,000円以上1,000円単位で30,000円まで、上限額は50,000円と注記されています。
nanacoで税金を払うとポイントは付きますか。
nanacoが公表しているセブン‐イレブンのポイント対象外商品/サービスに「公共料金の代理受領」が含まれています。支払い側ではポイントは付かず、得られるのはチャージ時の分だけです。
Apple Payでもチャージできますか。
Apple Payにセブンカード・プラスのJCBブランドを設定してnanacoにチャージすると、200円ごとに1nanacoポイントがたまるとされています。VisaはApple Payチャージが利用できず、セブンカードを設定してチャージした場合はポイント付与の対象外です。
チャージを始めるのに手続きは要りますか。
初めて利用する場合はクレジットチャージの事前登録が必要で、本人認証サービス(J/Secure、Visa Secure)に登録済みのセブンカード・プラスが必要だと案内されています。
現金でチャージする方法は残っていますか。
残っています。nanacoのお知らせは、サービス変更後も対象クレジットカード、または店頭やセブン銀行ATM等での現金によるチャージを利用するよう案内しています。現金チャージではポイントは付きません。

この記事のまとめ

nanacoへのクレジットチャージは、2020年3月12日に新規登録できるカードが4種類に絞られました。他社の高還元カードを新たに登録する道はありません。

登録済みの人は継続利用できますが、発行会社の都合で止まる例があります。2023年11月16日のSMBCファイナンスサービス発行カードがその例です。

付くのはチャージ200円ごとに1nanacoポイント。1回5,000円~30,000円、上限額50,000円という枠もあります。

払込票の支払い側は「公共料金の代理受領」としてポイント対象外です。いまは決済手数料と還元率を直接くらべるほうが、判断が早くなります。

この記事で参照した一次情報


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30枚以上のクレジットカードを保有するFP。一般カードから、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカード、法人カード、デビットカード、ETCカードと様々なカードを持ち、お得にカードを使うためにどうすれば良いのか?楽しく検証しています。マイルやポイントを貯める方法を中心につぶやきます。