空港のラウンジを使いたいだけなら、プライオリティ・パスに自分で入会すれば済みます。ところが年会費を見ると、いちばん安いプランでもUS$99。ラウンジを年に数回しか使わない人には割高です。そこでクレジットカードの付帯特典として付いてくる形が選ばれます。ただし、カードに付いてくるプライオリティ・パスは中身が同じとは限りません。回数に上限があったり、別に申し込みが必要だったりします。公式に書かれている条件を並べて確かめます。
先に数字を押さえる
- プライオリティ・パスの会員プランは3つ。公式サイトにスタンダードUS$99、スタンダード・プラスUS$329、PRESTIGE US$469と表示されています。
- 利用できるのは1,900以上の空港ラウンジとエクスペリエンスです。
- 楽天プレミアムカードは年会費11,000円(税込)で、プライオリティ・パスのスタンダードプランを無料で申し込めます。ただし年間5回まで無料で、6回目以降は1回あたりUS$35です。
- 申し込みは自動ではありません。楽天カードは楽天e-NAVIから別途手続きが必要と案内しています。
- JCBプラチナは年会費27,500円(税込)で、世界146の国や地域で空港ラウンジを無料で利用できると案内しています。
まず本体の料金を知る
比較の土台は、プライオリティ・パスに直接入会したときの年会費です。公式サイトは3つのプランを並べています。

| プラン | 年会費 | ひと月あたり | 公式の位置づけ |
|---|---|---|---|
| スタンダード | US$99 | US$8.25 | 旅行頻度が少ない方向け |
| スタンダード・プラス | US$329 | US$27.42 | 定期的に旅行される方向け |
| PRESTIGE | US$469 | US$39.08 | 頻繁に旅行される方向け |
スタンダードは年会費が安い代わりに、ラウンジを使うたびに利用料がかかります。楽天カードの注記によると、スタンダードプランの1回利用あたりはUS$35です。年2回の利用ならUS$99+US$70で、1回あたりの実質はUS$84を超えます。
ここがカード付帯を選ぶ理由です。ラウンジを年に数回使う人にとって、本体に直接入るのはほぼ確実に割高になります。カードの年会費に含まれる形なら、ラウンジ以外の特典も同時に付いてきます。
カードに付いてくる形は3種類ある
クレジットカードの付帯特典としてのプライオリティ・パスは、書かれ方がカードごとに違います。大きく分けると3つです。
上位カードに多い形。年会費は高くなりますが、ラウンジの利用回数に上限を設けていないことがあります。
年間◯回まで無料、それを超えると1回あたりの利用料がかかる形。年会費が抑えられているカードに見られます。
本会員は無料でも、同伴者は1人あたり所定の料金がかかることがあります。家族で使う予定なら確認が要ります。
カードが届いても自動では発行されません。会員サイトから申し込み、専用のカードが届いて初めて使えます。
どの形かは、カード会社の公式ページに書かれています。年会費の額より、回数の上限と同伴者の扱いのほうが実際の使い勝手を左右します。
楽天プレミアムカードの条件
年会費を抑えてプライオリティ・パスを持ちたい人がまず検討するのが楽天プレミアムカードです。公式サイトは年会費11,000円(税込)と表示しています。

同じページの注記に、条件がはっきり書かれています。海外空港ラウンジは無料で申し込めるプライオリティ・パスによるサービスで、別途 楽天e-NAVI からの申込手続きが必要です。そして年間5回まで無料で利用でき、6回目以降は1回あたりUS$35となります。
| 項目 | 楽天プレミアムカードの条件 |
|---|---|
| カード年会費 | 11,000円(税込) |
| 付帯するプラン | プライオリティ・パスのスタンダードプラン |
| 申し込み | 楽天e-NAVIから別途手続きが必要 |
| 無料で使える回数 | 年間5回まで |
| 6回目以降 | 1回あたりUS$35 |
| 国内空港ラウンジ | 別枠で利用できる(羽田空港ラウンジの利用料は1,320円と注記) |
年5回という上限は、旅行の回数ではなくラウンジに入った回数です。往路と復路で1回ずつ使えば、1回の旅行で2回消費します。年2回の海外旅行でほぼ使い切る計算になります。
上位カードとの比較軸
回数を気にせず使いたいなら、年会費の高いカードを検討することになります。JCBプラチナは年会費27,500円(税込)で、公式ページはプライオリティ・パスの特典として世界146の国や地域で空港ラウンジを無料で利用できると案内しています。
| 比べる点 | 本体に直接入会 | 年会費1万円台のカード | 年会費2万円台以上のカード |
|---|---|---|---|
| 費用 | US$99〜US$469 | 11,000円程度(税込) | 27,500円程度(税込) |
| 回数 | プランによる | 上限が設けられていることがある | 上限のない案内が多い |
| 申し込み | 直接入会 | 会員サイトから別途申し込み | 会員サイトから別途申し込み |
| ラウンジ以外 | なし | ポイント還元や保険が付く | コンシェルジュなどが付く |
| 向く人 | カードを増やしたくない人 | 年に数回使う人 | 出張などで頻繁に使う人 |
年会費の差は約16,500円。楽天プレミアムカードで6回目以降にUS$35を払うとして、為替が1米ドル150円なら1回5,250円です。年に4回を超えて追加利用するなら、上位カードのほうが安くなる計算になります。回数の見積もりが判断の中心です。
使えるまでの手順
カードを作っただけでは使えません。実際に入るまでの流れは、どのカードでもおおむね共通しています。
プライオリティ・パスの公式サイトは、空席状況によりラウンジを利用できない場合があること、一部のラウンジでは少額の手数料で事前予約ができることを案内しています。会員証があれば必ず入れる、というものではありません。
国内ラウンジとは別の話
混同されやすいのが、多くのゴールドカードに付く国内空港ラウンジのサービスです。これはプライオリティ・パスとは別の仕組みで、対象となるラウンジも違います。
カード会社が契約している国内空港のカードラウンジ。ゴールドカード以上に付くことが多く、無料で使えます。
世界1,900以上のラウンジとエクスペリエンスが対象。海外の空港で使うことを主眼にした仕組みです。
上級会員や上位クラスの搭乗者向け。カードの付帯特典とは別の枠組みです。
当日払いで入れる空港のラウンジ。楽天カードは羽田空港ラウンジの利用料を1,320円と注記しています。
ゴールドカードに付く特典の全体像はゴールドカードのメリットにまとめています。ラウンジ目当てでカードを選ぶ場合、国内で使いたいのか海外で使いたいのかを先に決めると候補が絞れます。
よくある質問
プライオリティ・パスは自分で入会したほうが安いですか。
使う回数によります。公式サイトのスタンダードは年会費US$99で、楽天カードの注記によると1回利用あたりUS$35です。年に数回使うだけなら、カードの付帯特典として持つほうが総額を抑えられることが多くなります。
カードを作ればすぐ使えますか。
使えません。楽天カードは楽天e-NAVIから別途申込手続きが必要と案内しています。ほかのカードでも、会員サイトからの申請と会員証の発行が必要になるのが一般的です。
同伴者も無料で入れますか。
カードによります。本会員のみ無料で、同伴者は有料というケースがあります。家族や同行者と使う予定があるなら、カード会社の公式ページで同伴者の扱いを確認してください。
年間5回はどう数えますか。
ラウンジに入った回数です。往路と復路で使えば1回の旅行で2回になります。楽天プレミアムカードの場合、6回目以降は1回あたりUS$35が発生します。
どこのラウンジでも入れますか。
プライオリティ・パスの対象となっているラウンジに限られます。公式サイトは1,900以上のラウンジとエクスペリエンスがあるとしていますが、空席状況により利用できない場合があるとも案内しています。
国内の空港でも使えますか。
対象になっている施設であれば使えます。ただし多くのゴールドカードに付いている国内空港ラウンジのサービスは別の仕組みで、そちらは追加の申し込みなしで使えることが一般的です。
参照した一次情報
- プライオリティ・パス「世界に広がるラウンジネットワーク」(会員プランの年会費、1,900以上のラウンジ、事前予約と空席状況の案内)
- 楽天カード「楽天プレミアムカード」(年会費、プライオリティ・パスの申込方法、年間5回まで無料・6回目以降US$35の注記)
- JCB「JCBプラチナ」(年会費27,500円、プライオリティ・パスの案内)










楽天カード
三井住友カード
Orico Card THE POINT





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