三井住友銀行傘下のクレジットカード会社・三井住友カードは、国際ブランドのVisaが提供している非接触型決済サービスの「Visaのタッチ決済」の利用により、最大で1,000円引きになるキャンペーンを開催しています。なお、期間は2020年3月2日から2020年4月30日までとのことです。
キャンペーンの概要
出典:三井住友カード Visaのタッチ決済キャンペーン | クレジットカー ドの三井住友カード
今回のキャンペーンの概要について解説しましょう。
最大1,000円タダ
今回のキャンペーンは、三井住友カードが発行するクレジットカードに標準装備されている「Visaのタッチ決済」を利用することで参加できます。
キャンペーン期間中にVisaのタッチ決済を利用した場合、請求額から最大で1,000円を割り引く仕組みです。
より厳密に言うと、土曜日から翌週金曜日までのVisaのタッチ決済利用金額に対し、次の水曜日に特典を付与されます。
非接触型決済サービスとは?
今回のニュースで紹介した「Visaのタッチ決済」は、非接触型決済サービスの1つです。なぜ、このような技術が出てきたのか、背景についても解説しましょう。
非接触型決済サービスとは?
従来、クレジットカードでの支払いをする場合は
- 店員にクレジットカードを渡し、端末で読み取らせてから内容を確認してサインする
- ICチップを読み取れる端末に差し、暗証番号を入力する
のいずれかの方法が基本でした。しかし、これらの方法には
- 端末に特殊な機械を仕込み、クレジットカード情報を盗み取って不正利用する犯罪が多発した
- 店員とのやり取りが必要なため、決済完了まで時間がかかった
などの問題点があったのです。
これを解消するための1つの技術として注目されてきたのが「非接触型決済」です。
簡単に言うと、専用の端末にかざすだけで決済が完了する決済方法を言います。
日本では、電子マネーのSuicaや楽天Edyなど、非接触型決済のサービスは早くから普及してきました。
しかし、クレジットカードの分野ではあまり普及が進んでいなかったのも事実です。
一方、ヨーロッパなどの諸外国では、クレジットカード情報の不正取得による不正利用が深刻な社会問題になっていました。
中には、店員が自ら犯罪に加担しているケースもあったのです。
このような社会情勢を反映し「顧客が安全にクレジットカードを利用するにはどうすればいいか」が重要な課題になりました。
もちろん、クレジットカード会社や国際ブランドの運営会社も、手をこまねいていたわけではありません。
世界有数の国際ブランドであるVisaとMasterCardは、EMVという、ICチップ搭載クレジットカードの統一規格を早くから策定するなど、業界の健全化につとめてきました。
そして、更なる安全性を求めて「店員がクレジットカードを端末に通さない」決済方法として、非接触型決済が利用できるクレジットカードが出現したのです。
Visaのタッチ決済とは
Visaのタッチ決済とは、国際ブランドのVisaが採用している非接触型決済のサービスです。
今回のキャンペーンを開催している三井住友カードは、日本で初めて国際ブランドとしてVisaが付帯したクレジットカードを発行した会社です。日本でのVisaの重要なビジネスパートナーとして、Visaが導入したサービスを、いち早く日本の実情にあった形で導入してきました。