ネットショッピングを行っている時に確実に求められるのがセキュリティコードです。
そう思った方も多いかと思います。クレジットカードを使い慣れていない人にとっては、馴染みが薄いかもしれません。
けれどもセキュリティコードは、クレジットカードの「不正利用から守ってくれる」ものなので、正しく内容を把握しておきましょう。
ここでは、セキュリティコードの概要・印刷されている場所・注意点などを中心に紹介しています。セキュリティコードがどこに印刷されているかわからないかたは、参考にしてみてくださいね。
セキュリティコードとは?
クレジットカードは、今や生活に必要不可欠なものになりました。旅先でのショッピングにレストランでの食事代にamazonで購入する日用品の代金もすべてクレジットカードで支払う方も多いでしょう。
これらの買い物をする際には「本人確認というプロセスが必要不可欠」になります。
不正利用されるケースも珍しくないですからね。不正利用される場合でも実店舗の場合とインターネット上とで、少々状況は異なります。
実店舗の場合は、クレジットカードの番号だけでは買い物をすることは難しいです。必ずクレジットカードの実物が必要になります。しかし、インターネット上ではどうでしょうか?
通信販売が主流になってきた昨今では、実店舗よりもインターネット上で買い物をする量が上回ったと言う人も少なくないでしょう。ネットショッピングの不正利用は、実店舗よりも多い傾向があります。
番号を抜かれてしまっては、サインもクレジットカード実体も必要ないネットショッピングは簡単に悪用されてしまいます。そこで、対策として登場してきたのが「セキュリティコード」なのです。
ネットショッピングをしたことある方ならば、購入前にカードの番号、氏名、有効期限に加えてセキュリティコードの入力を求められることがあるかと思います。このようにセキュリティコードは、不正利用防止に利用されているのです。
どこに書かれているのか?
クレジットカードのセキュリティコードは、主に3桁または4桁で構成されている場合が多く、カード決済の場合に求められることがあります。カードのブランドごとに位置も異なります。
セキュリティコードが設定されている理由とは?
クレジットカードのセキュリティコードは、不正利用に対するセキュリティ向上のために作られた番号です。この番号がなかった時代などは、クレジットカードの不正利用が相次ぎました。
主にその場面が活躍するのは、ネットショッピングでの本人確認の証明手段として使われる事が多いのです。
セキュリティコードには、クレジットカードに印刷されている他の番号とは異なる特徴があります。例えば、クレジットカードの表面にはカード番号の印字とICチップが埋め込まれており裏面には直筆の署名を書く欄が存在します。
クレジットカードの情報は基本的に表面に埋め込まれている「ICチップ」に情報がすべて入っています。カード番号もこの磁気ストライプやICチップにデータとして蓄積されているのです。
そのため、この磁気ストライプやICチップのデータを盗むことでクレジットカードを簡単に不正利用することが以前は可能でした。この不正利用の手段をスキミングといい、クレジットカードの情報を抜き取る犯罪です。
以前は、ATMにクレジットカード情報を抜き取る機械をセッティングされたと言う事例もあり、カード番号だけではいかに危険で不正利用されやすいかがわかるかと思います。そこで誕生したのがセキュリティコードです。
セキュリティコードは、裏面の署名欄の横に小さく印刷されており、磁気ストライプやICチップなどには「決して登録されません」。そのためスキミングの被害にあったとしても以前よりは問題になりにくいのです。
なぜなら、スキミングは磁気情報を専門の機械で抜き取る犯罪のため、磁気情報に記録されないセキュリティコードは抜き取れません。
その上ネットショッピングで使用するならば、このセキュリティコードの入力が今は必須条件になるため、以前よりもセキュリティは強固になりました。
セキュリティコードはカードを持っている本人しか知らないため、不正利用は格段に減りました。しかし、セキュリティコードも決して万能ではなく犯罪の手口も進化しているため、引き続き警戒は必要です。
それでもセキュリティコードが見つからない
セキュリティコードは国際的なカードブランドの会社は「すべ設定」していますが、ごく一部セキュリティコードを発行していない会社も存在します。
そのため、セキュリティコードが見つからない場合は印字されていない可能性もありえます。
しかし、前述の国際ブランドのクレジットカードはすべてにセキュリティコードは印刷されているため、もしも見つからない場合はクレジットカードでショッピングをする前にカード会社への問い合わせが先決です。
入力しないとどうなる?
と思われる方もいるかも知れませんね。確かにネットショッピングをする際には、カード番号やパスワードに加えて個人情報にセキュリティコードと入力する項目は増えるばかりです。
多少面倒であっても不正利用のリスクを背負うならば、3桁の番号入力は問題にならないでしょう。もしもセキュリティコードが消えかけている場合などは、すぐにカード会社に連絡して再発行しましょう。
新しいセキュリティが開発されるまでは、このセキュリティコードがスキミングを始めとする不正利用から守り、快適なショッピングの手助けになるのです。
セキュリティコードはカードのどこに書いてある?
では、セキュリティコードは実際にクレジットカードのどこに印刷されているのでしょうか?基本的には、カード裏側の署名欄の隣に3桁の数字が印刷されています。これがセキュリティコードです。
しかし、このセキュリティコードもクレジットカード会社によっては、場所や名称が若干異なるため、この章で解説します。
「VISA」「Master」「JCB」「Diners」
VISA、Master、JCB、Dinersのアメックスを除いた4大国際ブランドは、セキュリティコードの位置は同じで、署名欄に印刷されています。
署名欄には、他の数字も印刷されていますが、その中で下3桁のみがセキュリティコードです。
なお、このセキュリティコードという名称は一般的に使用されているもので、一部のカードブランドは独自の呼び方をしており、セキュリティコードとは表記されてはいない場合があります。
VISA
VISAは、CVV2(Card Verification Value)と表記しています。
Master
Masterは、CVC2(Card Verification Code)と表記されています。
JCB
JCBは、特殊な呼び方はされてはいません。
Diners
Dinersは、特殊な呼び方はされてはいません。
海外のショッピングサイトの場合は、入力フォームにセキュリティコードではなくCVV2やCVC2と表記されているケースもあるため、覚えておきましょう。表記がブランド独自のものなだけで意味するものは同じです。
「アメリカン・エキスプレス」
国内ではアメックスと呼ばれることも多いアメリカン・エキスプレスですが、このカードは他のカードブランドとは異なる位置にセキュリティコードが印刷されています。
このカードは表面にセキュリティコードが印刷されているのです。カード番号の右上に3桁ではなく、4桁の番号が印刷されておりそれがアメックスのセキュリティコードです。
このセキュリティコードも独自の名称が付けられておりCID(Card Identification Number)と表記されるため、他のカードと間違えないようにしましょう。
セキュリティコードはネットショッピングで安全性を守る
前述の通りセキュリティコードは、安全にネットショッピングを楽しむためにも欠かせないものになっています。
セキュリティコードがあるからこそ、ネット上での本人確認ができるのであり、スキミングでの被害を防ぐことができるのです。
そうなると犯罪者が次に狙うのは、このセキュリティコードです。セキュリティコードを盗み取ろうとする犯罪も急激に増加傾向にあり、問題視されています。
ここでは、このセキュリティコードの犯罪について解説していきます。
セキュリティコードは万能ではない。注意するべきポイント
セキュリティコードは確かに優秀ですが、決して万能とは呼べません。まずは、セキュリティコードの注意点から解説します。
当然のことながらセキュリティコードはクレジットカードに印刷されているため、クレジットカードそのものを盗まれてしまっては意味がありません。どの番号も同じですが盗難、紛失には注意しましょう。
次にクレジットカードを更新した場合は、セキュリティコードがその「都度変更」になります。以前利用していたセキュリティコードでは、決済自体が不可能になるため再登録などが必要です。
また、セキュリティコードはあくまでもただの番号なため、盗み見られたりされた場合は防ぐことはできません。そのため、他人に見せることは避けましょう。
セキュリティコードをメモ書きや画像で保存しない
この番号の印刷場所を限定するということにより、安全性を確保しているのです。つまり、写真やメモに残した場合、そのメモを紛失した際は簡単にセキュリティコードが盗まれてしまいます。
クラウドサービスや自身のスマートフォンも決して安全とは言い難いため、保存先は少ないほうがより安全なのです。セキュリティコードの漏洩は、ほぼ不正利用されると考えたほうがいいでしょう。
もしもセキュリティコードが見づらくなってしまったら、クレジットカード会社に問い合わせて新しいクレジットカードを発行してもらいましょう。そちらのほうが、確実かつ安全です。
フィッシングサイトでセキュリティコードを盗まれないように!
セキュリティコードを盗む手法として現在横行しているのが、スピアフィッシングと呼ばれる個人をターゲットにしたフィッシング詐欺です。
近い人しか知らないような情報を使い詐欺を仕掛けてくるため、信用してしまいセキュリティコードを含む重要な情報を教えたりする可能性が高くなります。
フィッシング詐欺には、様々な方法があります。基本的にはメールやメッセンジャーなどで本物そっくりな偽のサイトを作成し、そこに名前やセキュリティコードなどを入力させて情報を盗み取るパターンが一般的です。
カード会社やネットバンキングのログイン画面とそっくりなページを作成し、そこに個人情報を入力させます。メールに直接貼られているのではなく、リンクからサイトに飛んだ上で入力フォームに入力をする形式が多いです。
また、サイトを閲覧中に「ウイルスに感染した」などの警告や見覚えのない当選案内、「個人情報が盗まれました」などのタイトルで送られてくるメールはすべてフィッシング詐欺であり、過去に被害にあった方も大勢います。
こんな時はどうすればいい?
クレジットカードのセキュリティコードは万能ではなく、注意も対策も必要なことがわかりました。では、どのような対策を行えば良いのでしょうか?この章で、具体的に解説した生きます。
フィッシング詐欺の対策法
フィッシング詐欺は、基本的にメールを使用して個人情報を盗みに動くパターンが多いです。そのために重要なのは、フィッシング詐欺かどうかの確認が必要になります。
まず、メールアドレスが本物かどうかを確認しましょう。メールアドレスが信用できるドメインのものならば、問題ありませんがメールの送信元が「海外かあるいは、フリーのメールアドレス」の場合は注意が必要です。
企業の場合は、確実にその会社独自のメールアドレスを持っているため、フリーのメールアドレスなどは使いません。この場合はすぐに見分けが可能ですが、メールアドレスの送信元情報は簡単に偽装できるため紛らわしいアドレスには注意しましょう。
他にもメールにそのまま入力フォームを乗せる手口や貼られているリンクが偽物の場合もあります。近年では、SNSで友人のアカウントを乗っ取り個人情報を引き出したり、スパムを送り付けたりするケースもでてきています。
気のしれた友人からの連絡でも、メッセージに不審な点がないかどうか疑ってみるのもフィッシング詐欺を避けるために大切です。
また、心配な方はセキュリティソフトのフィッシング詐欺防止機能を活用すると良いでしょう。
まとめ
今回の記事では、クレジットカードのセキュリティコードの印刷されている場所とそれが持つ意味、注意するべき点を解説してきました。
セキュリティコードは裏面に3桁印刷されているだけの数字ですが、スキミングなどで情報を盗まれた時でも不正利用をさせないようになど、非常に重要な役割を担っています。
ネットショッピングが当たり前になりつつある時代には欠かせない知識なので、しっかりと覚えておきましょう。それに伴いセキュリティコードを盗もうとフィッシング詐欺も手口として横行しています。
カード会社を偽ることが多いため、見に覚えのない場合や少しでも不審な点がある場合は、メールを開かないようにしましょう。また、友人になりすましてSNS上での詐欺もでてきているため、内容を十分に確認することが大切です。
正しい知識を身につけて、クレジットカードが不正利用されるのを防ぎましょう。