「ブラックカード」で検索すると、一覧や序列を並べた記事がいくらでも出てきます。ところが発行会社の公式サイトを順に開いていくと、話が合わなくなります。ブラックカードという等級そのものが、カード会社の公式な分類には存在しないからです。この記事では、各社の公式ページに実際に載っているものだけを並べ、「最上位」と呼ばれているカードが公式にどう位置づけられているかを確かめました。掲載内容は2026年10月7日に各社の公式ページで表示されていたものです。
先に結論
- 商品名に「Black Card」と入っているのはラグジュアリーカードだけです。そしてそのBlack Cardは、同社の中で最上位ではありません。
- ラグジュアリーカードの公表年会費は、Titanium 55,000円、Black 110,000円、Gold 220,000円(いずれも税込・本会員)。上はGoldです。
- さらに別枠でBlack Diamondが完全招待制として置かれており、年会費は公表されていません。
- JCBの公式カードラインアップに「JCB THE CLASS」は載っていません。申し込めるページがあるのはJCBプラチナ(年会費27,500円・税込)までです。
- アメリカン・エキスプレスの日本語サイトは、カードをスタンダード/ゴールド/プレミアム/ビジネス/提携に区分しており、センチュリオンという区分はありません。
「ブラックカード」という等級は公式には無い
まず前提を整理します。カードの等級として公式に使われている言葉は、一般、ゴールド、プラチナといったあたりまでです。その上を指す言い方として世間で定着したのが「ブラックカード」ですが、これはカード券面の色と、招待制で入手が難しいという評判が結びついた呼び名であって、発行会社が定めた等級ではありません。
そのため「ブラックカードは何種類あるか」という問いには、公式情報からは答えられません。答えられるのは、各社が公表している最上位のカードが何で、年会費がいくらで、申し込めるのかどうか、という部分です。以下はその確認です。
ラグジュアリーカードのBlackは3段の真ん中
商品名に「Black Card」を含むのは、ラグジュアリーカードのMastercard Black Cardです。同社の公式ページを開くと、カードラインナップが次のように並んでいます。年会費はすべて税込です。
| カード | 年会費 | 位置づけ(公式の表記) |
|---|---|---|
| Mastercard Titanium Card | 55,000円 | スタイリッシュかつ機能的 |
| Mastercard Black Card | 110,000円 | 究極のブラックカード |
| Mastercard Gold Card | 220,000円 | 最上級にして唯一無二 |
| Mastercard Black Diamond | 公表なし | 完全招待制 |
公式の表記で「最上級」と書かれているのはGold Cardです。Black Cardは「究極のブラックカード」という表現ですが、年会費はGoldの半額で、3段のうち真ん中に位置します。さらにその外側にBlack Diamondが完全招待制で置かれています。名前が黒いことと、序列が上であることは別の話だと、この1社の中だけで確認できます。

Black Cardのページには、本会員110,000円に加えて家族会員27,500円という表記と、ポイント還元率1.25%、JAL/ANAマイルへの移行上限なしという記載もあります。Mastercardの最上位ステータスである「ワールドエリート」を日本で初めて採用したカードだという説明も載っています。
JCBの公式ラインアップに「THE CLASS」は無い
次にJCBです。JCBの最上位として語られるのはJCB THE CLASSですが、公式の個人カードラインアップのページを開くと、並んでいるのは次のカードです。
| 区分 | 載っているカード |
|---|---|
| 一般・若年層向け | JCB カード W、JCB カード W plus L、JCB カード S、JCB一般カード/PARTNER WITH POINT、JCB LINDA、JCB CARD R、JCB CARD LOAN FAITH |
| ゴールド | JCBゴールド、JCBゴールド/PARTNER WITH POINT、JCB GOLD EXTAGE |
| プラチナ | JCBプラチナ(年会費27,500円・税込) |
| その上 | 掲載なし |
申し込みボタンが用意されているのはJCBプラチナまでで、その上の等級は公式のラインアップに現れません。カード名で直接URLを開こうとしても、ページ自体が見つからない状態です。公式に申し込める最上位はプラチナ、というのがJCBの公開情報から言えることです。

アメックスの区分にもセンチュリオンは無い
アメリカン・エキスプレスの日本語サイトでカード一覧を開くと、絞り込みの区分は「すべてのカード」「スタンダード・カード」「ゴールド・カード」「プレミアム・カード」「ビジネス・カード」「航空会社との提携カード」「ホテルとの提携カード」です。センチュリオンという区分はありません。
センチュリオン・カードの個別ページを直接開こうとすると、「ご指定されたページが見つかりませんでした」という案内が表示されます。日本語サイトに商品ページが存在しないということです。年会費も申込条件も、公式には公表されていません。
3社の公開状況を並べる
Black Cardは商品名に「Black」を含み、年会費も申込ページも公開されています。ただし最上級はGold Cardで、別枠のBlack Diamondは完全招待制で年会費の公表がありません。
公式ラインアップはプラチナまで。その上のカードは掲載されておらず、商品ページのURLも見つかりません。
カード一覧の区分はスタンダード・ゴールド・プレミアム・ビジネス・提携のみ。センチュリオンの商品ページは日本語サイトに存在しません。
世間でブラックカードと呼ばれるものの多くは、公式には存在を確認できない招待制のカードです。年会費や条件を断定している記事は、公式以外の情報を根拠にしています。
年会費や入会条件を具体的な数字で書いている記事を見たら、出典を確かめてください。招待制のカードについて発行会社が公表しているのは、多くの場合「招待制である」という事実までです。金額が書いてあるなら、それは会員の報告か推測であって、公式の条件ではありません。
自分で確かめる手順
序列は時期によって変わります。ラグジュアリーカードのように、黒い名前のカードの上に別の色が置かれることもあります。次の順に見れば、公式情報だけで現状を把握できます。
公式情報だけで確かめる4手順
- 発行会社の公式サイトでカード一覧(ラインアップ)のページを開く。そこに載っていないカードは、申し込める商品ではない。
- 各カードのページで年会費が税込で書かれているかを見る。書かれていなければ公表していないということ。
- 「完全招待制」「インビテーション」と書かれているものは、申し込みの方法が公開されていない。入手条件を断定している情報は公式ではない。
- 家族会員の年会費と、本会員の年会費を分けて読む。合計で比べないと、実際の負担がずれる。
よくある質問
- ブラックカードは何種類ありますか。
- 公式情報からは数えられません。ブラックカードという等級はカード会社の分類に存在せず、商品名に「Black Card」を含むのはラグジュアリーカードのMastercard Black Cardです。
- ブラックカードの最高ランクはどれですか。
- ラグジュアリーカードの中では、公式に「最上級」と表記されているのは年会費220,000円(税込)のMastercard Gold Cardです。Black Cardは110,000円(税込)で、その下になります。別枠でBlack Diamondが完全招待制として置かれています。
- ラグジュアリーカードのBlack Cardはいくらですか。
- 本会員の年会費が110,000円、家族会員が27,500円です。いずれも税込で、公式ページに表示されています。
- JCB THE CLASSは申し込めますか。
- JCBの公式カードラインアップに掲載がありません。申し込みページが用意されている最上位はJCBプラチナで、年会費は27,500円(税込)です。
- アメックスのセンチュリオンの年会費は。
- 公表されていません。日本語サイトに商品ページが存在せず、カード一覧の区分にもセンチュリオンはありません。
- 招待されるにはどうすればよいですか。
- 招待制のカードについて、発行会社は条件を公表していません。利用額や利用年数を具体的に挙げている情報は、公式の基準ではないという前提で読んでください。
この記事で確認した一次情報
- ラグジュアリーカード 公式「Mastercard Black Card」https://www.luxurycard.co.jp/blackcard(カードラインナップはGold Card「最上級にして唯一無二」年会費220,000円、Black Card「究極のブラックカード」年会費110,000円、Titanium Card「スタイリッシュかつ機能的」年会費55,000円、Black Diamond「完全招待制」。Black Cardは本会員110,000円・家族会員27,500円、ポイント還元率1.25%、JAL/ANAマイルへの移行上限なし、Mastercard最上位「ワールドエリート」を日本で初めて採用。いずれも税込表記)
- ジェーシービー 公式「カードラインアップ」https://www.jcb.co.jp/ordercard/lineup/(掲載はJCB カード W、JCB カード W plus L、JCB カード S、JCBゴールド、JCBプラチナ、JCB一般カード/PARTNER WITH POINT、JCBゴールド/PARTNER WITH POINT、JCB GOLD EXTAGE、JCB LINDA、JCB CARD R、JCB CARD LOAN FAITH。それより上の等級の掲載なし)
- ジェーシービー 公式「JCBプラチナ」https://www.jcb.co.jp/ordercard/kojin_card/platinum.html(年会費27,500円・税込)
- アメリカン・エキスプレス 公式「クレジットカード一覧」https://www.americanexpress.com/ja-jp/credit-cards/all-cards/(絞り込みの区分はすべてのカード/スタンダード・カード/ゴールド・カード/プレミアム・カード/ビジネス・カード/航空会社との提携カード/ホテルとの提携カード)
掲載内容は2026年10月7日に各社の公式ページで表示されていたものです。年会費とラインアップは改定されます。申し込みの前に、必ず各社の最新の公式ページをご確認ください。
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