「ブラックカードを利用してみたい。」「ブラックカードを検討している方」に向けて、ブラックカード保有の専門家兼FPが「絶対」におすすめしたいブラックカードをランキング形式で紹介します。
ブラックカードって、そもそもどんなカード?
ブラックカードとは
を言います。
クレジットカードのカードランクは、一般的に
- ブラックカード
- プラチナカード(プロパーカード)
- プラチナカード(提携カード)
- ゴールドカード(プロパーカード)
- ゴールドカード(提携カード)
- 一般カード(プロパーカード)
- 一般カード(提携カード)
という形で、ランク付けされており、
ランクが高いクレジットカードほど
- ステイタス性が高い
- サービスレベルが高い
- 年会費が高い
- 審査が厳しい
傾向にあり
ランクが低いクレジットカードほど
- ステイタス性が低い
- サービスレベルが低い
- 年会費が安い、無料
- 審査が甘い
傾向にあるのです。
ブラックカードは、クレジットカードの中で最高ランクに位置付けられているカードですので
- 年会費:10万円~35万円
- サービスレベル:専用コンシェルジュデスク、ヘリやクルーザーのチャーター、最高レベルの保険
- 審査:一定レベルのクレジットヒストリーがある方しか作れない
- ステイタス性:最高ランク
という特徴があります。
ブラックカードを比較検討するときに知っておくべきこと
その1.ブラックカードは、5枚しかない!
ブラックカードを発行しているクレジットカード会社は、かなり少なく、現時点でブラックカードは5枚しかないのです。(どこまでをブラックカードと位置付けるのかによって、多少変わってきます。)
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッドが発行する
三井住友トラストクラブ株式会社が発行する
→ ダイナースクラブプレミアムカード
→ ANAダイナースプレミアムカード
Black Card Ⅰ 株式会社が発行する
→ ラグジュアリーカード/Mastercard Gold Card
株式会社ジェーシービーが発行する
→ JCBザ・クラス
の5枚しかないのです。
この5枚しかありませんので、どれを持ちたいのか、比較するのはそれほど難しいものではありません。
その2.いきなりブラックカードを申し込めるわけではない!
一般的には、ブラックカードというのは
- サービス内容:非公開
- 申込:不可、インビテーション(招待)のみで発行できる
特徴のあるクレジットカードです。
クレジットカード会社のウェブサイトを見ても、サービス内容は掲載されていないのです。サービス内容が掲載されていないどころか、「申込」ボタンもありません。
ブラックカードを保有するためには、その一つランクが下のプラチナカードを利用して、クレヒス(クレジットヒストリー)を貯めて、一定の基準をクリアした方にクレジットカード会社から「インビテーション(招待)」が届き、ようやく発行できるものなのです。
つまり、一部のブラックカードを除いて
- ブラックカードはインビテーション(招待)でしか手に入らない
- ブラックカードを持つためには、一つ下のランクのプラチナカードからスタートする必要がある
ものなのです。
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード(申込可能)
→ アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード(インビテーションのみ)
ダイナースクラブカード(申込可能)
→ ダイナースクラブプレミアムカード(インビテーションのみ)
ANAダイナースカード(申込可能)
→ ANAダイナースプレミアムカード(インビテーションのみ)
JCBプラチナ(申込可能)
→ JCBザ・クラス(インビテーションのみ)
ラグジュアリーカード/Mastercard Black Card(申込可能)
→ ラグジュアリーカード/Mastercard Gold Card(個人:インビテーションのみ、法人:申込可能)
となっているのです。
備考
一部の弁護士や開業医、上場企業の役員などには、いきなりブラックカードの発行オファーをするクレジットカード会社もあるようです。通常の方法で取得するには「インビテーション(招待)」が基本となります。
その3.インビテーション(招待)は、年収よりも利用額!?
と思っている方も多いと思いますが、そんなことはありません。
重要なのは、年収よりも
- クレジットカードの毎月の利用額
- クレジットカードの利用歴
- クレジットカードの利用の内訳(生活費を積み上げるよりも、高額な嗜好品や旅行の方が評価が高い)
です。
つまり、「クレヒス(クレジットヒストリー)」の方が重要なのです。
どんなにお金持ちでも、クレジットカードを使ってくれない方にブラックカードを発行しても意味がないからです。
安定した職業で、年収が700万円~800万円であっても、その大部分を海外旅行や車や時計、ブランド品で使ってくれる方の方がクレジットカード会社にとっては、優良顧客に位置付けられるのです。
ブラックカードおすすめランキング
1位.アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード
アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード
カード分類 | ブラックカード |
国際ブランド | AMEX(アメックス) |
申込方法 | インビテーション(招待) |
発行スピード | 通常1~3週間 |
年会費(税込) | 385,000円 |
年会費備考 | - |
ショッピング総利用枠(上限) | 一律の利用制限なし |
ポイント還元率(下限) | 1.00% |
ポイント還元率(上限) | 1.00% |
交換可能マイル | ANAマイル(1ポイント=1マイル) スカイマイル(1ポイント=0.8マイル) |
ETCカード年会費(税込) | 0円 |
電子マネーチャージ | 楽天Edy |
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | 10,000万円(自動付帯:10,000万円) |
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | 10,000万円 |
ショッピング保険/国内利用(最大) | 500万円 |
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率 審査通過/申込者数 | ショッピング 限度額平均 | キャッシング 限度額平均 | カード発行 までの日数平均 | 対応 満足度 |
年会費35.5万円(税込)という、ブラックカードの中でも一番年会費の高いカードですから、それだけのサービスレベルを備えています。
- センチュリオン・パーソナル・コンシェルジュ(秘書)
- VIPエアポートサービス(入国時のお出迎え)
- 空港とホテル間の無料送迎
- 空港と自宅間の無料送迎
- 高級ブティックでの時間外貸し切りプライベートショッピング
- プライベートクラブ
- ターミナル駅でのカフェ・ラウンジ利用
- プライベート・クルーズ
- センチュリオン会員専用雑誌(季刊)
- 毎年誕生日にプレゼント
サービスも重要なのですが・・
「一番年会費が高いクレジットカードを持っている」
「最高峰のクレジットカード会社に選ばれた」
という優越感やステイタス性が最大の魅力です。
アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカードを飲食店や居酒屋で使うだけで、店員が驚いて歓声が上がるレベルのブラックカードです。その達成感は、サービスの内容とは別次元で、貴重なものなのです。
ブラックカードを狙うなら、アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカードを狙うべきです。
2位.ラグジュアリーカード/Mastercard Gold Card
ラグジュアリーカード/Mastercard Gold Card
カード分類 | ブラックカード |
国際ブランド | MasterCard |
申込方法 | 個人はインビテーション(招待)、法人はWeb申込み |
発行スピード | 通常3週間 |
年会費(税込) | 220,000円 |
年会費備考 | - |
ショッピング総利用枠(上限) | 100万円 |
ポイント還元率(下限) | 1.50% |
ポイント還元率(上限) | 1.50% |
交換可能マイル | ANAマイル(1ポイント=3マイル) JALマイル(1ポイント=3マイル) |
ETCカード年会費(税込) | 0円 |
電子マネーチャージ | - |
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | 12,000万円(自動付帯:12,000万円)、家族特約1,000万円(自動付帯:1,000万円) |
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | 10,000万円 |
ショッピング保険/国内利用(最大) | 300万円 |
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率 審査通過/申込者数 | ショッピング 限度額平均 | キャッシング 限度額平均 | カード発行 までの日数平均 | 対応 満足度 |
ラグジュアリーカード/Mastercard Gold Cardをおすすめする理由は、ただ一つ
です。
法人カードという扱いになってしまいますが、クレヒスを貯める必要がなく、手っ取り早く、持つことのできるブラックカードです。
しかも、24金コーティングは、かなり目立つので
- 営業先・商談の場でも、
- 飲み屋やキャバクラでも、
話の話題にされる機会は少なくありません。
サービスレベルも高く
- ポイント還元率:1.5%
- コンシェルジュデスクメールサポート
- ラグジュアリーホテルのアップグレード
- ハワイアン航空のエリート会員ステータス「Pualani Platinum」
- レストランとご指定の場所をご送迎する「ラグジュアリーリムジン」
- 個人賠償責任保険:1億円付帯
- 海外旅行傷害保険:1.2億円付帯
と、ブラックカードレベルのサービスが用意されているので、質も高いブラックカードです。
3位.JCBザ・クラス
JCBザ・クラス
カード分類 | ブラックカード |
国際ブランド | JCB |
申込方法 | インビテーション(招待) |
発行スピード | - |
年会費(税込) | 55,000円 |
年会費備考 | - |
ショッピング総利用枠(上限) | - |
ポイント還元率(下限) | 0.50% |
ポイント還元率(上限) | 1.50% |
交換可能マイル | ANAマイル(1ポイント=3マイル、500ポイント以上1ポイント単位、交換上限なし) JALマイル(1ポイント=3マイル、500ポイント以上1ポイント単位、交換上限15,000ポイント) スカイマイル(1ポイント=3マイル、500ポイント以上1ポイント単位、交換上限なし) |
ETCカード年会費(税込) | 0円 |
電子マネーチャージ | QUICPay利用、楽天Edy |
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | 10,000万円(自動付帯:10,000万円)、家族特約1,000万円(自動付帯:1,000万円) |
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害(最大) | 10,000万円 |
ショッピング保険/国内利用(最大) | 500万円 |
「審査」「発行期間」口コミ平均DATA
審査通過率 審査通過/申込者数 | ショッピング 限度額平均 | キャッシング 限度額平均 | カード発行 までの日数平均 | 対応 満足度 |
JCBザ・クラスは、国内のクレジットカード会社唯一のブラックカードと言っていいでしょう。
他のブラックカードは、基本外資系のクレジットカード会社です。(ダイナースクラブは、シティグループ傘下の外資系クレジットカード会社でしたが、2015年に三井住友信託銀行が全株式を取得しています。)
その代表的なものが「メンバーズセレクション」です。
「メンバーズセレクション」とは
年に1回お好きな商品をひとつ選び、無料で利用できるカタログギフトのことを言います。
- 東京ディズニーランド、もしくは東京ディズニーシーで1日楽しめるチケット2枚
- 東京ディズニーリゾートのパスポート
- USJに入場できるパスポート、アトラクションの待ち時間を短縮できるエクスプレス・パス
- 25,000円分のJCBトラベルクーポン
などがあります。
ディズニーでの優待サービスが多く
- 「スター・ツアーズ」「ニモ&フレンズ・シーライダー」内にあるラウンジを利用できる
- ディズニーアンバサダーホテル、東京ディズニー・シーホテルミラコスタの料金が最大40%OFF
- ファストパスの優待
なども用意されています。
- JCBプレミアムステイプラン
- JCB Lounge 京都
など、国内旅行で強みを発揮するブラックカードで、年会費も5.5万円(税込)と高くないため
- 海外旅行にはそれほどいかない
- ブラックカードと言えども、年会費は安く抑えたい
- 外資系クレジットカード会社は好きではない
- お子様がいる
- ディズニーやUSJが好き
という方におすすめできるブラックカードとなっています。
「ブラックカードのおすすめはどのカードですか?」
「ブラックカードを持ちたいんだけど、どうやって取得すれば良いでしょうか?」
「ブラックカードを比較検討するときには何に重視して比較すれば良いですか?」